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優しい地獄
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イリナ・グリゴレ(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 亜紀書房
発売年月日 2022/07/21
JAN 9784750517513

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商品レビュー

3.9

21件のお客様レビュー

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2024/08/11

若い頃読んだ川端康成の『雪国』をきっかけに日本に移住したルーマニア人の人類学者によるエッセイ 社会主義も資本主義も、およそ人間の作ってきたものはなんと不完全で地獄なのだろうか しかし地獄だからこそ、ひとはそこに文化を作るのかもしれない

Posted by ブクログ

2024/08/04

CDジャケ買いならぬ、本の題名借り。 革命前後のルーマニア。 チェルノブイリ原発事故被曝。 エッセイ全体が薄鼠色。 死と共に送る生の日々 みたいな。 「映画と宗教と夢がちと多い。全て著者を表すアトリビュートではあるもののこれってどこが本筋?七夕の短冊は綺麗だよ。だけどそれだけ...

CDジャケ買いならぬ、本の題名借り。 革命前後のルーマニア。 チェルノブイリ原発事故被曝。 エッセイ全体が薄鼠色。 死と共に送る生の日々 みたいな。 「映画と宗教と夢がちと多い。全て著者を表すアトリビュートではあるもののこれってどこが本筋?七夕の短冊は綺麗だよ。だけどそれだけでは。肝心の笹はどこにあんのよ」 ちょっと読者(というか私)置いてけぼりな感じ、柔道の技のかけ逃げか偽装的攻撃みたいだな と、とまどいながらおどおど読んでたけど、ページが進むにつれて読み方が分かってきたというか、馴染んだ。 表題は収められた短編エッセイのひとつでしかないけど、本全体、彼女から見た世界全体とのダブルタイトルにもなっていると感じる。 著者が子供の頃から現在に至るまで、様々な場面で様々な属性を理由として経験してきた地獄。優しいというのとは違うけれど、その地獄は派手さもないし特別感もない。静か。さも当たり前、文句を言う奴がおかしいと言わんばかりに世の中全体に君臨している。幾重にも重なって。 今は日本の東北地方で旦那と娘2人と穏やかに暮らしている。こうして執筆活動もしている。手術は複数回経験し今後も腫瘍ができるかも知れないけれど現在は見て、話して、踊って、食べて、歩いている。外国人女性でありながら遠い国から留学して異国で博士号まで得た。そもそも人生は誰にとっても完璧ではないし。被曝による後遺症でもっと早く無惨な死に方をしていたかも知れない。幼い頃に強姦されて殺害されていたかも知れない。人身売買組織に誘拐され臓器としてバラバラにされたか、今もどこかで売春強要されていたかも知れない。娘の遺伝子に何か異常があったかも知れない。今より不運なことは限りなく想像できる。だとすれば今のままでも十分に恵まれた人生じゃん。 と、著者本人も理解してはいる(事実だしそう思いたい)だろうけど、幼少期の自分はあきらかに地獄にいたにもかかわらずそれと気づかなかった。であるならば、今もその地獄は続いたままで、ただ気づかない(気づかないようにしている)だけなのでは。みたいな本。 社会主義のままであれば、魚が水に気づかないように、我々が空気に気づかないように、自身を隙間なく取り囲む地獄にも気づくことはなかった。  今も昔も絶対的な優位点とされる「美貌の女性」でいることで引き摺り込まれる地獄にも。 本文は穏やかながら色彩豊か。香りや動きもある。日本語が巧みな聡明な美貌の外国人女性ならではのほんの少し独特な表現方法。でもひたすら静か。陰鬱。物憂げ。著者の死生観(特に死が主で生が従)が染み込んだ言葉たち。 分厚い手袋とサングラスをして生きていれば、素手の裸眼に比べて何事も楽かも知れない。世の中は棘だらけだし目を覆いたくなるようなことばかり。けれどせっかく繊細なセンサーを持ち合わせたのなら、鈍感ゆえに元気な人に憧れるのはやめよう。痛みとともに生きていくのだ。幸いその痛みは優しさも含んでいるのだから。 どうせ死ぬから楽しく生きよう。 僕は歌って踊って食べて話すために生きているんだ。と、思い起こさせてくれる本。

Posted by ブクログ

2024/08/04

独裁時代・社会主義時代・資本主義時代という激動をルーマニアで経験した著者が、鋭い感性で自分や周囲について描いたエッセイ。非常に感受性が豊かで、詩のような表現も多い。

Posted by ブクログ

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