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5A73 の商品レビュー

2.8

103件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    28

  5. 1つ

    8

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2024/10/21

※ 奇妙な事件を題材にした犯罪ミステリー かと思って読んでいたら、ラストで違う 方向に方向転換した後に着地して驚きました。 何なのか分からないものを調べ続けることや 解がわからないとこを考え続けること、 ひとつの物事に囚われて思考も行動も 身動きが取れなくなるって、ある種の呪い...

※ 奇妙な事件を題材にした犯罪ミステリー かと思って読んでいたら、ラストで違う 方向に方向転換した後に着地して驚きました。 何なのか分からないものを調べ続けることや 解がわからないとこを考え続けること、 ひとつの物事に囚われて思考も行動も 身動きが取れなくなるって、ある種の呪い と呼べるのかもしれない。 ーーーーー 一見して自殺とも考えられるが、 体に不可思議な形を記した死体が 続けて発見された事がきっかけで 別々と思われていた事件が一本に繋がっていく。 共通点は読みも意味も分からない形、 目にしたことがあるような気がする一方で 何なのか判別がつかず、特定ができない 不思議なもの。 共通項の謎を追う刑事たちの前に 不意に現れた正体不明の青年は、犯人なのか 事件の解決に寄与する情報提供者なのか。 主人公と思われた人が話の芯ではなく、 翻弄されました。

Posted byブクログ

2024/09/15

ミステリーと思い読んだのですが、まさかの残念な結末でした。中弛みのような、ダラダラしている文章も多いように思いました。物語自体もとても軽さを感じてしまいました。 オススメしているインスタグラマーや、アメトークで話題になったというのもあり、かなり期待して読んだのですが、私には合わな...

ミステリーと思い読んだのですが、まさかの残念な結末でした。中弛みのような、ダラダラしている文章も多いように思いました。物語自体もとても軽さを感じてしまいました。 オススメしているインスタグラマーや、アメトークで話題になったというのもあり、かなり期待して読んだのですが、私には合わなかったです。

Posted byブクログ

2024/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

漢字一文字にここまで連想して世界を膨らませられるのはすごいと思ったし、読んでいて文学部の研究者の気分になった。漢字一文字でもこんなに見る人の立場や人生によって変わってくるんだなあ。この世の中で、誰一人として同じ景色を見ている人はいないんだろうなと思った。 読みながら薄々感じてはいたけど、幽霊文字5A73の意味は結局納得できる形では終わらなかった。実際に幽霊文字なんだから、その意味は確定させず終わるのは納得なんだけど、結末がオカルトというか非現実的で、驚きというより「あーそういう感じかー」ってなった。 自殺していく人たちが、段々元々自殺を日常的に考えていない人たちになっていくことが、よりなぜ自殺したのか、5A73にはそうさせる何かがあるのかという謎が深まっていった。そして後半から一気に物語が加速して、じわじわとゾッとする感覚が掻き立てられた。 自分自身「死」について深く考えたことがなくて、「自殺」がテーマの本もそこまで読んでこなかったから、人が自殺に至るまでに当たり前だけど様々なケースがあるのだと思った。実際自殺を考えてこなかった私のような多くの人は、「自殺=それぐらい辛いことがあった、これ以上生きていけなくなってしまった」という大層な理由があると思ってしまうから、登場人物たちの日常生活から自殺までがグラデーションで繋がっている感覚は不思議だった(実際は非現実的な存在が自殺へと導いていたわけだけど)。黒下さんが自身と湯村さんとの共通点を、「死を、死というだけで遠ざけようとしない」と表現するところに、「死」「自殺」が日常生活からかけ離れていないことを感じさせられる。 韮澤が主人公として読めば、また評価も変わるのかも。人には見えない非現実的な存在が見える主人公が、非現実的なものと攻防の結果、現実にも影響を及ぼす。韮澤の周囲ではそういう不思議なことが起こるから、警察から目をつけられているけど、結局韮澤が何かをしている証拠を見つけられる訳ではなく、逆に非現実的な存在から助けられる、みたいな?笑 いろんな視点から楽しもうと思えば楽しめる作品で、「自殺」に注目すれば、その背景の多様性を感じたり、幽霊文字の成り立ちに注目すれば、文学学者の研究ってこんな感じで歴史的証拠と連想の繰り返しなのかーとか、非現実的な存在に注目すれば、その存在ができた理由とかミステリー的要素がメインになるし…。でも現実的なミステリーものや伏線回収が好きな人には、やっぱり腑に落ちない結末かなあ。

Posted byブクログ

2024/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

TVで紹介されて気になっていた…。 あまり例え話はしたくはないけど、漫画の『虚構推理』に似たような話だった。 怪異が名前をつけられ意味を考えられるようになり"自殺"という形で受け継がれていくーーー。 最後にフラッと正体が分かったヘッドフォンの人、もう少し物語に組み込んだら面白いのにと思ってしまった。 怪異なら怪異と最初から押し出していた方がそういうものだと割り切って読めたのに…。

Posted byブクログ

2024/08/17

[こんな人におすすめ] *"ドキドキ"より"ゾクゾク"が好きな人  得体の知れない感覚や、結末が読めなくてゾワっとする感覚が好きな人におすすめです。 [こんな人は次の機会に] *ミステリー小説が大好きな人  ミステリーっぽく始まりますがミ...

[こんな人におすすめ] *"ドキドキ"より"ゾクゾク"が好きな人  得体の知れない感覚や、結末が読めなくてゾワっとする感覚が好きな人におすすめです。 [こんな人は次の機会に] *ミステリー小説が大好きな人  ミステリーっぽく始まりますがミステリー要素はわずかです。ご注意ください。

Posted byブクログ

2024/08/14

自殺体に残された幽霊文字「暃」の話。暃を追う警察と暃を紡いでいく人達、暃をどう読むか興味深いしうっかり考えてしまって足を踏み入れてしまった感がある。私はムカデみたいやなってこの漢字気味悪く見えた。あと個人的に究極に気になる韮澤、韮澤側の話ない?ちょっと読みたい。

Posted byブクログ

2024/07/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「暃」という幽霊文字だけで、これだけの分量・物語が作られる事に感銘した。話の構成もあまり見たことないもので面白く新鮮味を感じることができた。最後の結末が幽霊であり、結局全ては解明されないで終わってしまうため、ミステリー小説ではあるとは思うが本格派ミステリーが好きな方には刺さらない作品なのかなと感じた。逆に自分みたいなあまりミステリーが好みじゃない人間ほど、あのような終わり方を受け止めやすく面白いと感じるのではないだろうか。

Posted byブクログ

2024/06/26

アメトーークでおすすめされて、読んでみたいとずっと思っていたけど、一気に読むタイプの小説な気がして、ようやく読めた。 風呂敷広げるまでが長くかかりすぎて、その後始末が拍子抜けだった。なんだそんなことか…という気持ちになってしまった。明かされないことも多いし、暃の謎もスッキリしない...

アメトーークでおすすめされて、読んでみたいとずっと思っていたけど、一気に読むタイプの小説な気がして、ようやく読めた。 風呂敷広げるまでが長くかかりすぎて、その後始末が拍子抜けだった。なんだそんなことか…という気持ちになってしまった。明かされないことも多いし、暃の謎もスッキリしない感想だった。これは私の読書力が低いせいもあるが、登場人物たちの話し口調に妙な違和感を感じてしまった。綺麗すぎる…というか、劇団四季みたいなかちかちした…何度か読まないと頭に入ってこない。この作家の作品は初めて読んだが、そういう文体なのだろうか。 とにかく、アメトーークの説明に期待しすぎてしまった。

Posted byブクログ

2024/06/08

おもしろかったんだけど、なんか消化不良。 最後は予想外の展開で、それはそれで面白かったけど、それならそれでそっちの方にもうちょっと振り切ってもよかったんじゃない?と思った。 全体的にぬるっとしている。

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2024/06/02

おもしろかった! 今までに読んだことのない本だった。 意味のわからない「もじ」と難解な説明の合間に、 刑事2人がラノベ的なユルユルの会話をする。 その匙加減が絶妙だったし、あとがき的なところに出てくる著者の、「意味のないことこそ本懐」みたいなセリフも好き。 自分もわけのわから...

おもしろかった! 今までに読んだことのない本だった。 意味のわからない「もじ」と難解な説明の合間に、 刑事2人がラノベ的なユルユルの会話をする。 その匙加減が絶妙だったし、あとがき的なところに出てくる著者の、「意味のないことこそ本懐」みたいなセリフも好き。 自分もわけのわからん事がずっと気になって調べてしまうタイプだから、気をつけよう...笑

Posted byブクログ