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量子力学の諸解釈 パラドクスをいかにして解消するか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 森北出版 |
発売年月日 | 2022/07/06 |
JAN | 9784627157712 |
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量子力学の諸解釈
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※このレビューにはネタバレを含みます
量子力学の不思議な点と、それにたいする現時点での解釈を網羅?していて、初心者には判り易い。また自身の解釈は付録Bに載せており、謙虚である。 数式は追っていないが、量子力学諸解釈全体を把握するのには役立ったと思う。 以下 要約 ・量子力学のパラドクス ・粒子波動二重性 ・波動関数の収縮 ・NOGO定理(隠れた変数による量子相関が生じているということは不可能なことを示す定理。ベルの不等式の破れ、コッヘン・シュペッカーの定理 等 ・様々な解釈 ・実在主義的: ・ド・ブロイの先導波、ボーアの軌跡解釈 ・確率過程解釈 後ろ向き微分(未来から過去へ発展)も考慮。位置情報を特別扱い。(ネルソン、長澤) ・統計解釈、アンサンブル解釈 波動関数は仮想的なサンプルの統計集団の記述(アインシュタイン、ポパー、筆者白井) ・交流解釈 物質の実態は波 ・観測主義 ・デコヒーレンス理論、観測理論:干渉性の消失や不確定性に絞った理論 ・多世界解釈:世界は分岐する(エヴぇレット、ドウイット) ・無矛盾歴史アプローチ:初期状態から観測まで矛盾しない歴史の集まりを規定する。 ・GRW理論:波動関数の収縮は一定の割合で起こる ・経験主義 ・量子論理、様相解釈:物理量を平等に扱う。系は動的状態を持ち、観測出来るのは射影にあたる値状態である。 ・コペンハーゲン解釈:観測前のことは考えない(ボーア、ハイゼンベルグ)、量子ベイズ解釈(波動関数はベイズ確率であり、ベイズ統計でNを増加させることで高まる確からしさに対する信念の度合い) いろいろの説があり、現在でもどれが正しいか判らないとのこと。個人的には因果説を破る、未来が過去に影響する項を含む説が楽しそう(筆者白井さんの説もその一つ)。 163頁で有名な日本人物理学者が答えた、「電子は観測していないときも何等かの実態はあると思う、しかし、それはこの空間や宇宙の中とは限らない」が正解な気がするのですが、さて??
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