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ほどなく、お別れです 小学館文庫
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ほどなく、お別れです 小学館文庫

長月天音(著者)

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ほどなく、お別れです 小学館文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2022/07/06
JAN 9784094071634

ほどなく、お別れです

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商品レビュー

3.7

49件のお客様レビュー

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2024/11/01

 葬儀会館で働く主人公と、主人公を取り巻く不思議な出来事についてのあたたかなお話でした。  主人公は卒業を控えた女子大学生。アルバイト先は葬儀会館で、ホールスタッフとして通夜や葬儀のサポートをしているのだけれど、彼女には少しだけ霊感のようなものがあった。『気』に敏感な彼女は、時...

 葬儀会館で働く主人公と、主人公を取り巻く不思議な出来事についてのあたたかなお話でした。  主人公は卒業を控えた女子大学生。アルバイト先は葬儀会館で、ホールスタッフとして通夜や葬儀のサポートをしているのだけれど、彼女には少しだけ霊感のようなものがあった。『気』に敏感な彼女は、時々不思議なものが見えたり、聞こえたり。亡くなってしまった人の、残された人の想いを聞きながら、尊敬する先輩社員とともにその人の最後の儀式に向かっていく。  この話に興味を持ったのは、つい先日、祖母を見送ったばかりだったからです。長い介護ではありませんでしたが、介護状態になってから約一年と半年、祖母自身もよく頑張ったと思います。祖母がいよいよ危ない、となってからは十日間、仕事も休ませてもらって、じっくりついていることができました。たっぷり向き合う時間をもらえたこともあって、最後はよい時を過ごすことができたと思っています。  この作品に描かれているのは、葬儀会館の葬儀ディレクターやホールスタッフの方のお仕事事情や、そこでお式をする方の様々な想い、また亡くなってしまった方の想い。普通であれば知ることのないだろうことも、主人公や葬儀にやってきたお坊さんにはわかってしまうことがあったりして、亡くなった方にも生きている方にも最高の式になるように、と心を配る人がいる。思わず、私もこんな場所で葬式をしてあげることができたら、と感じてしまったりしました。  主人公の霊感がある話だったり、その手のものが見える理由が主人公が生まれる前日に事故で亡くなった姉の存在も影響していたりと、少し不思議な能力の話でもありましたが、それらを含めて『感受性』なのだろうと思います。  この作品の主人公は、優しい家庭で育ち、あたたかく、おおらかに、彼らからたっぷりの愛情を受けて育ったのだろうことが伝わります。たくさんの愛を一身に受けて、自分が愛されていることを知っている人間は強く、優しく、あたたかいものだと思います。安心に包まれている余裕が、誰かを気遣うことのできる優しさになる。そんなことを感じさせてくれる、素敵な主人公です。エピローグでは、自身の大切な人の旅立ちにも立ち会う彼女ですが、その経験がまた誰かに寄り添うことのできる力になればいいと思います。  読後、とても穏やかになれる心が温かくなるようなお話でした。  葬儀会館での仕事は、決して希望のない仕事ではない。悲しいだけの仕事ではない。そう言ってくれた先輩社員のように、人の心に光を示す仕事をするようになるのだろう主人公の、今後の話にも期待しています。

Posted by ブクログ

2024/10/13

おとといから急な病で入院した私は、 入院中にこの本を読み終えました。 病院も命の現場やから、 日々いろんなことがあって、 その場でこの作品を読んだことがなんだかとても意味の深いことのように思います(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

Posted by ブクログ

2024/10/08

読み始めてから同タイトルの漫画を読んだことを思い出した。 辛くも温かさがあるモチーフと登場人物たち。死について、生き方について、考えさせられる。

Posted by ブクログ

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