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なぜデジタル社会は「持続不可能」なのか ネットの進化と環境破壊の未来

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 原書房 |
発売年月日 | 2022/06/21 |
JAN | 9784562071876 |
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なぜデジタル社会は「持続不可能」なのか
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商品レビュー
4
6件のお客様レビュー
GXとDX!みたいなのが社会的なトレンドで、デジタル化やカーボンニュートラルに向けての取り組みを推進しましょうという事だが、これって真逆の取り組みですよ、というのが本書。個人的には、パラダイムシフトとなる本であった。 どちらも未来志向で良い事、というのが今までの価値観だが、本書...
GXとDX!みたいなのが社会的なトレンドで、デジタル化やカーボンニュートラルに向けての取り組みを推進しましょうという事だが、これって真逆の取り組みですよ、というのが本書。個人的には、パラダイムシフトとなる本であった。 どちらも未来志向で良い事、というのが今までの価値観だが、本書で取り上げるDX、つまりデジタル社会は資源を浪費しまくるし、環境に悪い。冷静に考えるとその通りだが、なぜか今までよく考えていなかったと反省。 世界中に出回る計340億個のデジタル機器の重量は合計2億2300万トン、自動車で言えば、車1億7900万台に相当。情報通信技術は世界の電力費の10パーセントを占め、原子炉100基分に相当する。デジタル分野がひとつの国だと仮定すると、その国は中国とアメリカに次いで電気消費で世界第3位。デジタル分野は温室効果ガスの総排出量の4パーセント弱だ、と。でこれがとどまる事を知らず、デジタル分野の電力費は年率5〜7パーセント増加しており、その結果、2025年には世界の電力消費量の20パーセントを占めるだろうと。本書は、2022年出版だが、既に2025年。やや改善効果が見られてはいるようだが・・。 また、これも知ってはいたが深く考えていなかった事の代表みたいなものだが、何かというと「海底ケーブル」。世界のデータトラフィックの99パーセントは空中ではなく、地下や海底に敷設された管を通っている。そしてこのことは地政学的にも重要な視点であると本書は言う。 更に本書が辛辣なのは、2020年の調査だが、1分あたり、世界では1.9億通の電子メールがやり取りされ、470万本の動画が見られているというデータを挙げつつ、くだらない猫の動画が地球を壊しているのだと警鐘を鳴らす点。そう考えると、日常ダラダラとかつてのチャンネルザッピングさながら、クリック、スクロール、と得意げにこなすその動作一つ一つが電力や通信環境を使用しているのだ。だからと言って反省しなさいと言われても自分一人の行為に意味があるのかという議論に陥るために、最早難しく現実的ではない、というのが怖い所である。本質的な課題として考えていく必要があるのだが、いずれは・・だ。
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デジタル社会に必要な半導体の製造工程における水や電気の使用量・サーバーの発熱に伴う問題・デジタル機器を製造するために必要なレアメタル問題といった様々な観点からデジタル社会の持続不可能性を述べた本。 デジタル化に乗り遅れたテクノロジー製品は他の製品に比べて利便性が下がり売れなくなる...
デジタル社会に必要な半導体の製造工程における水や電気の使用量・サーバーの発熱に伴う問題・デジタル機器を製造するために必要なレアメタル問題といった様々な観点からデジタル社会の持続不可能性を述べた本。 デジタル化に乗り遅れたテクノロジー製品は他の製品に比べて利便性が下がり売れなくなるが、デジタル化を進めると環境破壊に繋がりうるという観点は、外部不経済性の問題に通じるなと思った。どう解決していくかを検討していく必要がある。
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なかなか気づきの多い本でした。 人間は、見えないもののことを考えるのが苦手だと思っていますが、この本は、見えないもののことを考えることの大切さについて、改めて気づかせてくれたと思います。 デジタル社会は、情報社会といっていいと思いますが、物質的にもエネルギー的にも消費が少なくな...
なかなか気づきの多い本でした。 人間は、見えないもののことを考えるのが苦手だと思っていますが、この本は、見えないもののことを考えることの大切さについて、改めて気づかせてくれたと思います。 デジタル社会は、情報社会といっていいと思いますが、物質的にもエネルギー的にも消費が少なくなると思っていましたが、まったくそうではないのですね。 デジタル機器の製造には、多種類の希少な元素が必要であるゆえ、その採掘に、大量の物質の消費を伴っています。 そして当然、それには、大量のエネルギー消費を伴います。 また、情報のやりとりにおいても、現在の方法では、大量のエネルギー消費を伴い、さらには、情報の蓄積においても、大量のデータセンターが必要で、世界中のあちこちで、開発が進んでいます。 それから、情報のやりとりに関しては、実は無線が主流ではなく、世界中に張り巡らされたケーブルが主流で、このケーブルはどんどん増えています。 そんなわけで、今の方法では、デジタル社会が進むにつれ、物質もエネルギーも、ますます大量に消費することになってしまうので、持続不可能、というのが著者の主張です。 物質の消費も、エネルギーの消費も、ほとんどの消費者には見えないところで行われているだけに(著者によると、むしろ、事業者が隠そうとしている節すらある)、消費者側の意識や姿勢の大切さを痛感した一冊でした。
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