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この国の戦争 太平洋戦争をどう読むか 河出新書
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この国の戦争 太平洋戦争をどう読むか 河出新書

奥泉光(著者), 加藤陽子(著者)

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この国の戦争 太平洋戦争をどう読むか 河出新書

定価 ¥968

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2022/06/18
JAN 9784309631509

この国の戦争

¥550

商品レビュー

4.4

9件のお客様レビュー

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2025/06/02

帯に、「神話」より「対話」を! とあるが、まさにそれ。 人は歴史を物語として理解するが、その認知に落とし穴がある、という、冷静になればまあ当然の意見を、何度も、多方面から、手を変え品を変え、しつこく、投げかけてくるのが、奥泉光の小説だ。 ネチネチ、しかしユーモラスに、文体の工夫、...

帯に、「神話」より「対話」を! とあるが、まさにそれ。 人は歴史を物語として理解するが、その認知に落とし穴がある、という、冷静になればまあ当然の意見を、何度も、多方面から、手を変え品を変え、しつこく、投げかけてくるのが、奥泉光の小説だ。 ネチネチ、しかしユーモラスに、文体の工夫、引用の多層性、書く人であると同時に読む人。 ユーモアは奥泉光の生来の志向だと思うが、同時に認識をズラす(物語批判)ための意図的な武器でもある。 その材料を提供してくれる歴史学者との対談が、面白くないわけがない。 上のテーゼに加えて、改めて気づかせてもらったのが、軍部と国民の間に「社会」が挟まる時間的余裕が、日本の近代化にはなかったということ。 このへんが夏目漱石の心の乱れにもつながっているのかしらん。 @ 目次  はじめに(奥泉光)  Ⅰ 太平洋戦争とは何かを考えるために   戦争と物語   国民統合の方法としての軍隊   お天道様と公道   民衆にとって天皇とは?   自制を失う「帝国」   主権線・利益線論と物語としての日露戦争   不戦条約と軍隊像の転換   リットン報告書を拒絶、そして満州事変へ ……  Ⅱ なぜ始めたのか、なぜ止められなかったのか   なぜ満州か   国際連盟脱退と各国の思惑   感情に訴える国民向けの宣伝   陸海軍共通の仮想敵・アメリカ   南進論と三国同盟の要点   変わりゆく「中立」   「もやもや」が消えてゆく   対米開戦の裏側   日本の勝算?   日本的「空気」という謎 ……  【解説コラム】「ポツダム宣言」を読む/「終戦の詔書」を読む  Ⅲ 太平洋戦争を「読む」    戦争を支える気分――清沢洌『暗黒日記』   物語を批判する小説――田中小実昌『ポロポロ』   個人と国家の媒体なき対峙――山田風太郎『戦中派不戦日記』   現代日本のこと?――山本七平『一下級将校の見た帝国陸軍』 ……  おわりに(加藤陽子)

Posted by ブクログ

2024/08/30

歴史学と文学の先鋭が混じり合い、戦争が浮き上がる様はとてもスリリングであり、とても読み応えがあった。

Posted by ブクログ

2022/09/19

歴史を学ぶ意義を重く認識させてくれる名著 「歴史は『物語』として理解される」 ここに歴史の面白さと同時に「怖さ」がある 1.国家の統合 ①統治=政治 ②統帥=軍隊 明治は分立 民主国家は政治優位  日本・ドイツは後発国、ゆえに政治の熟成を待てず、皇帝主導・軍優位の国家体制 2.日...

歴史を学ぶ意義を重く認識させてくれる名著 「歴史は『物語』として理解される」 ここに歴史の面白さと同時に「怖さ」がある 1.国家の統合 ①統治=政治 ②統帥=軍隊 明治は分立 民主国家は政治優位  日本・ドイツは後発国、ゆえに政治の熟成を待てず、皇帝主導・軍優位の国家体制 2.日本の稚拙な植民地経営  朝鮮の創氏改名 「文化」最大の難問 ジリアン・テッドANTHROPOLOGY  満洲の犠牲『物語』英霊20万人 戦費10億円 > サンクコスト経済合理性  →満蒙は特殊権益 冷静な議論できず 石原莞爾「日本の生命線」=空論   石橋湛山「植民地経営はペイしない」小日本主義・満洲放棄論 3.対米開戦の意図 「長期持久戦もあり」→帝都空襲・ミッドウェー敗北で挫折  米国 ソ連支援のための対日圧力 対独戦略の要 4.最大の問題は「1944年6月サイパン陥落以降の戦争継続」止められなかった  戦死者の圧倒的多数 しかも餓死者を多く ☆「戦争を止める」国家機能が働かないのが、日本の最大の問題 5.負け方 戦艦大和の特攻 3,000人の若人を殺した 年寄りで出撃は? 6.日本軍の組織論  山本七平 組織の自転 員数主義 事大主義 前例主義 保守主義 形式主義  司馬遷の国家観 皇帝への忖度無く、客観的な歴史叙述  日本は「天皇の皇統に世界構想を見た」 

Posted by ブクログ