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鯨の岬 集英社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2022/06/17 |
| JAN | 9784087444049 |

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鯨の岬
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商品レビュー
4.1
26件のお客様レビュー
打ち上げられた鯨。 ガスが溜まる。 遺骸が膨らむ。 爆発。 漂う腐敗臭。 里帰りの際にふと生まれた意識の隙間。 誘われるように向かった故郷で巡る記憶の旅の果てに見るもの――。 《鯨の岬》 江戸時代。 ロシアの南下政策に危機を感じた江戸幕府は、 蝦夷地の調査のために訪れた幕府...
打ち上げられた鯨。 ガスが溜まる。 遺骸が膨らむ。 爆発。 漂う腐敗臭。 里帰りの際にふと生まれた意識の隙間。 誘われるように向かった故郷で巡る記憶の旅の果てに見るもの――。 《鯨の岬》 江戸時代。 ロシアの南下政策に危機を感じた江戸幕府は、 蝦夷地の調査のために訪れた幕府の役人と、 はるか北の地で暮らす和人との交流を描く。 《東陬遺事》
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常に北海道を舞台に、歴史を含んだ物語を綴られている河崎秋子さん。 今回手にした『 鯨の岬 』も、北海道を舞台にした中編2話の構成となる。 第一話『 鯨の岬 』 札幌に住む主人公の奈津子は、息子夫婦が共働きということで孫の蒼空の世話を押し付けられていた。 小学校から帰ってきた蒼空は...
常に北海道を舞台に、歴史を含んだ物語を綴られている河崎秋子さん。 今回手にした『 鯨の岬 』も、北海道を舞台にした中編2話の構成となる。 第一話『 鯨の岬 』 札幌に住む主人公の奈津子は、息子夫婦が共働きということで孫の蒼空の世話を押し付けられていた。 小学校から帰ってきた蒼空は、二世帯住宅の自宅には戻らずに、奈津子の住まいで両親が帰宅するまで過ごしていた。 流石に時折気苦労を感じることもあって疲労感に苛まれるのだが、夫の援助は全く期待できなかった。 奈津子は月に一日、母親が入所している釧路の施設に出かけることにしていた。 釧路に向かう途中、小学生の時に住んでいた霧多布へ向かうことにした。 その浜に打ち上がった鯨が腐敗し、膨らんだ腹が裂けて爆発を起こし、見物していた奈津子や友達たちは、飛び散った鯨の血や肉片を浴びた記憶があったのだが⋯。 がしかし、奈津子は何かその記憶に納得し難いものを感じ続けていたのだ。 第二話『 東陬遺事(とうすういじ) 』 江戸後期の文政時代、蝦夷地の多目的価値調査のため、幕府の役人である山根平左衛門は、野付(知床半島と根室半島の中間に位置)に赴任した。 平左衛門が駐在する通行屋では、下働きの男が4人、女中が2名、そして5歳ほどの娘が彼を迎え入れた。 男の一人が弥輔と称し、その姉にたづ、娘はりんと呼ばれたたづの娘だった。 弥輔は幕府から預かっている3頭の馬の世話もしていて、子供の頃に凍傷で足の指を無くしていたのだが、仕事ぶりは熱心な男だった。 姉弟は、幼い頃に両親を亡くし、その後の苦労を伴った生き方に特別の絆を抱いていた。 ある日、幕府から授かった馬の一頭が、流氷の間に前足を挟み、脱出できずに足掻いていた。 弥輔は幕府からの大切な馬を亡くしてはと、身を挺して馬を助けるのだが、そのために弥輔は命を落とす。 弥輔の人間性を認めていた平左衛門は、姉のたづの面倒を見ようとするのだが、たづは頑なに断るのだ。
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鯨が爆発する、ということは何となく知っていた。 この文庫に収録されている「鯨の岬」「東陬遺事」どちらも、北海道の歴史を元にしたネタから練られた掌編で、読み進めるにしたがってほうほうと頷くことが増えていった。 特に「東陬遺事」は、江戸時代の道東という未知の領域の話だったのでとても楽...
鯨が爆発する、ということは何となく知っていた。 この文庫に収録されている「鯨の岬」「東陬遺事」どちらも、北海道の歴史を元にしたネタから練られた掌編で、読み進めるにしたがってほうほうと頷くことが増えていった。 特に「東陬遺事」は、江戸時代の道東という未知の領域の話だったのでとても楽しめた... というと語弊があるけど、知らない知識を得られて幸せな時間だった。
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