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科学は「ツキ」を証明できるか 「ホットハンド」をめぐる大論争
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白揚社 |
発売年月日 | 2022/06/03 |
JAN | 9784826902380 |
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科学は「ツキ」を証明できるか
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商品レビュー
3.6
8件のお客様レビュー
先ず、ホットハンドとは何か。 それは普段の能力をはるかに上回り、一時超人になったと感じる状態のこと。本書では、バスケットボールで連続してゴールを決められる状態が事例として挙げられる。「運がいいとか 悪いとか、人は時々口にするけど、そうゆうことって確かにあると、あなたをみててそう...
先ず、ホットハンドとは何か。 それは普段の能力をはるかに上回り、一時超人になったと感じる状態のこと。本書では、バスケットボールで連続してゴールを決められる状態が事例として挙げられる。「運がいいとか 悪いとか、人は時々口にするけど、そうゆうことって確かにあると、あなたをみててそう思う」これは、さだまさしの無縁坂の歌詞だが、そうゆうことが確かにあるのか確かめてみた、という本。 やっている事は面白い。各選手がシュートを成功または失敗した直後のシュート成功率を計算。もしホットハンドと言うものが存在するなら、シュートを決めた直後の成功率は高いはずだったが、そうはならなかった。人間は、環境が実質的にランダムであっても、パターン認識してしまう。つまり、確率的に3回連続ゴールを決める事もあるが、その時にホットハンドだ、と認識しているだけという考え方だ。今日は運が良い、ノッているというのは「後付け」だ。だから、ホットハンドなんて無いのだという説。 これに対し、ホットハンドある説。しかし、これが凄くわかりにくい。本書を高評価できない致命的な部分だ。3回連続でゴールに入る可能性は、そもそも確率的に低いのだから、それが達成している状態はホットハンドといって良いでしょう、みたいな暴論。また、今日は身体的に冴えている、キレが良い、という状態もあるはずだと。 いやいや、バスケットボールで確かめるから分かりにくくなるんだが、身体的に調子が良いから上手くいく、というのはホットハンドに含めて良いのだろうか。それなら単に、調子の良い日はあるのか、という命題となり、そりゃありますよ、で終わってしまう。本書には、ギャンブルでのホットハンドの事例もあったが、そちらで証明しないと説得力がない。長々と失敗作の論文を読まされた感じだ。
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心理学ではわりと有名な「ホットハンド神話」に関する本。もともと1982年のギロビッチらの実験により、バスケットボールにおけるホットハンド(ある選手がシュートを決めだすと続けて決まるようになる)は錯覚だとされてきた。しかし近年になって、これを覆す議論がわきおこっている。 テーマは...
心理学ではわりと有名な「ホットハンド神話」に関する本。もともと1982年のギロビッチらの実験により、バスケットボールにおけるホットハンド(ある選手がシュートを決めだすと続けて決まるようになる)は錯覚だとされてきた。しかし近年になって、これを覆す議論がわきおこっている。 テーマはよいのだが内容に比して長すぎる。新書サイズに余裕で収まるだろう。関係ないエピソード(それはそれで面白くて語り口も上手なのだが)を牽強付会でホットハンドにこじつけて水増しされている。どうもアメリカでは水増ししてでも長い本を書く技術を学校かなにかで教えているのでは。 にもかかわらず、本書のクライマックスであるミラーとサンフルホの論文にかかわる解説はあっさり過ぎて理解しきれない。たぶん正面から解説すると一般読者には難しすぎるからかもしれないが、腑に落ちないことである。本書でも引用されている統計学者Andrew Gelmanのブログでチェックしようかと思ったが、ホットハンドに関するエントリーが無数にあってどれから読んだことやら: https://statmodeling.stat.columbia.edu/?s=hot+hand&submit=Search
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心理学・統計学・経済学の見地から、それまでの常識を覆す「ツキ」の正体を、豊富なエピソードとともに解き明かした本になります。 いろいろな逸話を盛り込んで面白く読める本です。
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