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平成転向論 SEALDs 鷲田清一 谷川雁
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2022/05/26 |
JAN | 9784065273302 |
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商品レビュー
3
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・第65回群像新人評論賞優秀作 【書評】 戸谷洋志「「私たちの言葉」を政治に息づかせるために」 https://gunzou.kodansha.co.jp/60360/61729.html
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最後まで読み通しても、なぜSEALDsと鷲田清一を接続し架橋しようとするのかがよく理解できなかった。谷川雁の現場の思考と臨床哲学を唱えた鷲田の戸惑いを「同じ」と言い切るのはいくらなんでも乱暴にすぎないか。 また、著者は(SEALDsの思想的なバックグラウンドだった)鶴見俊輔...
最後まで読み通しても、なぜSEALDsと鷲田清一を接続し架橋しようとするのかがよく理解できなかった。谷川雁の現場の思考と臨床哲学を唱えた鷲田の戸惑いを「同じ」と言い切るのはいくらなんでも乱暴にすぎないか。 また、著者は(SEALDsの思想的なバックグラウンドだった)鶴見俊輔の転向論に異を唱えた谷川雁の「独楽」の思考(=非転向の技法としての弁証法)でたどり直した上で、その「独楽」の軸となる場所として、インターナショナリズムでもナショナリズムでもない場としての「地方」が重要だ、とする。だが、これでは単純に1930年代の転向者の反復ではないか。もっといえば、1940年代の大政翼賛会文化部のコンセプトの反復ではないのか? 読むべき部分があるとすれば、第10章のSEALDs批判のところだろう。でも、この議論を立てるなら、新自由主義時代の社会運動・政治哲学について論じた先行論との腰を据えた対話が必要だったのではないか。著者にとっては自分の中の「SEALDs」の表象との対決が大切だったことは理解できたが、せめてそれを世代を超えた読者と共有可能な問いへと熟成させることが必要だったと私は思う。
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序 論駁するということ 射影の方法をめぐって 第1章 2015年の鷲田清一 第2章 〈戦前〉から〈戦後〉へ 第3章 〈ふれる〉ケアと加害の反転 第4章 平成の転向者たち 第5章 〈戦中〉派としてのSEALDs 第6章 鷲田清一から臨床哲学へ 第7章 軸と回転 谷川雁vs.鶴見俊輔...
序 論駁するということ 射影の方法をめぐって 第1章 2015年の鷲田清一 第2章 〈戦前〉から〈戦後〉へ 第3章 〈ふれる〉ケアと加害の反転 第4章 平成の転向者たち 第5章 〈戦中〉派としてのSEALDs 第6章 鷲田清一から臨床哲学へ 第7章 軸と回転 谷川雁vs.鶴見俊輔 第8章 〈地方〉と〈中央〉 第9章 〈旗〉と〈声〉 臨床哲学再論 第10章 SEALDsとその錯誤 終論 待兼山の麓から エッセイストたち
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