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動物の権利・人間の不正 道徳哲学入門
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動物の権利・人間の不正 道徳哲学入門

トム・レーガン(著者), 井上太一(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 緑風出版
発売年月日 2022/04/25
JAN 9784846122065

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2025/02/04

『動物の解放』の著者ピーター・シンガーに並んで、現代の動物倫理学の基礎を確立したとされるトム・レーガンの邦訳書。解題によると、主著とされるのは、『動物の権利擁護論』というもので、こちらは、やや一般向けに書かれたものらしいが、十分な読み応えだった。 「動物には、人間と同等の基本的権...

『動物の解放』の著者ピーター・シンガーに並んで、現代の動物倫理学の基礎を確立したとされるトム・レーガンの邦訳書。解題によると、主著とされるのは、『動物の権利擁護論』というもので、こちらは、やや一般向けに書かれたものらしいが、十分な読み応えだった。 「動物には、人間と同等の基本的権利がある」という主張が明快で刺さる。これを読むと、肉食や毛皮産業、動物の道具的利用の完全廃絶という急進的に見える主張も、説得力があり、割と現実味もあることが分かる。 解題にもある通り、この本は、動物たちが搾取されている現状把握や、その倫理的な検討ではなく、人間による動物の搾取が、なぜ悪いのかについて、「動物の権利」という概念から基礎付けようとする理論書である。そのため、内容の大部分が、レーガン以前に動物たちへの搾取の善悪を考えた哲学者たちが唱えた理論の批判的な検討である。 それぞれの理論は、「単純な契約論」「ロールズ流の契約論」「残酷・親切論」「(選好)功利主義」にまとめられて、この順に、前の理論の短所が少しずつ乗り越えられるものとして整理されている。レーガン自身は、「カント主義」を基にしながらも、動物への尊重ある取り扱いを基盤にする独自の「(動物の)権利論」を主張する。 個人的に一番印象に残ったのは、「種差別」の話と「生の主体」という概念だった。動物の権利を認めることへの反論に対して、レーガンは、障がい者や新生児といった例を挙げる。 例えば、動物には理性がないから権利もないといえば、では、「理性がないとされる人間」にも同じことができるか、という問いかけだ。もし、同じことができるとするのなら、それは、ただの人間だから人間には権利があるという「種差別」で、それは、当の人間に対してすら、なぜ権利を持っているのかの説明になっていないとする。 そのため、レーガンは、権利の根拠として「生の主体」という概念を挙げる 「私たちの生は意識の神秘に彩られている。哲学者も科学者も満足な説明を行なっていないが、この事実は確かであるーーー私たちはただ世界に存在するだけでなく、世界を意識し、さらに感情や信念や願望の領域といった、いわゆる「内面」で生じる物事をも意識する。この点で私たちは動く物体以上のものであり、植物とは異なるものである。私たちは経験を生きる《生の主体》であり、生物学的事実だけでなく一つの伝記を持つ。私たちは誰かであって、何かではない」(p147) 人間も動物も、「一つの伝記を持」ち、「経験を生きる《生の主体》」であるという点で同じだという。だから、動物と人間は、種によって差別されることなく権利を持ちうる。この考え方に基づけば、動物に限らず、全ての人間が権利を持つことも、原理的に説明できる。 副題が「道徳哲学入門」となっていることからも、動物の権利云々以前に、権利とは何か、善悪は何によって決まるのか、という倫理学の基本的な考え方もよく分かる。動物にせよ、人間にせよ、権利を持つということが、どれだけ自明ではないかを改めて再認識させられた。 とても面白い本だった。

Posted by ブクログ