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街角花だより(新装版) ゼノンCDX
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | コアミックス |
発売年月日 | 2022/04/20 |
JAN | 9784867203705 |
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街角花だより(新装版)
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街角花だより(新装版)
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
デビュー当時から絵が変わっていないのに驚く。 すでに、こうの史代の描く女性の妙な色っぽさと可愛さ、素朴さが完成されています。 街角という言葉がピッタリの、人間味あふれる風景がとてもよく、何気ない一コマの構図が素敵。 気の強い女性と、ほわんとしたマイペースな女性の掛け合いは、この...
デビュー当時から絵が変わっていないのに驚く。 すでに、こうの史代の描く女性の妙な色っぽさと可愛さ、素朴さが完成されています。 街角という言葉がピッタリの、人間味あふれる風景がとてもよく、何気ない一コマの構図が素敵。 気の強い女性と、ほわんとしたマイペースな女性の掛け合いは、この頃から好きだったのか…。 お話としては、「のの」が苦くてよかった。 ちゃらんぽらんで何考えているかよくわからない男性に、だんだん惹かれてしまう。 でもその結末は…。 読んでいると、通りすがりの誰もにある人生に想いを馳せるようになる。 やっぱり市井の人を魅力的に描くのが上手いと思う。 独特の間とか、あくまで人は風景の一部みたいな描き方とか、他の漫画家では見られない。
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初期の作品集。 ちょっととぼけてて謎多きうらら店長と失業してアルバイトとして転がり込んだ凛がコンビで働くお花屋さんを舞台とした「街角花だより(日和版、2002年)」と「街角花だより(明石版、1995年のデビュー作)」で読み切り短編「長い友」「けんか」「俺様!」「七人の神様」「願い...
初期の作品集。 ちょっととぼけてて謎多きうらら店長と失業してアルバイトとして転がり込んだ凛がコンビで働くお花屋さんを舞台とした「街角花だより(日和版、2002年)」と「街角花だより(明石版、1995年のデビュー作)」で読み切り短編「長い友」「けんか」「俺様!」「七人の神様」「願いのすべて」「のの」をサンドイッチ(「けんか」「長い友」「七人の神様」「のの」の4作は今回初収録)。著者あとがきによると、だんだんと古くなっていく配列になっているとのこと。「俺様!」だけはちくま文庫の漫画アンソロジー「書痴まんが!」で読んでいた(そこで出典がこの本と知り興味を持っていたところに、ちょうどよく新装版がでて、ほんとにありがたかった)。 本人曰く「今読み返すとつくづく、ヒッドイ漫画だなあ、これ描いたやつ本物の馬鹿だなあ(あとがきから引用)」ということだけれど、こうの史代らしいおかしみやペーソスは最初の最初からそれほどかわっていないのだな、と感じた。そして「凛」という名のすらりとした女性キャラはこんなに最初の頃から登場していたんだなあ、スターシステムだったのか、と感慨深かった。 プレゼントキャンペーンの小冊子「ナルカワの日々」(復刻版)もほしいけれど、この作品以外の新装版7タイトルはぜんぶもう手元にあるのでどうしよう…
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なんと愛おしい人たちなのか。 こうの史代のデビュー作や単行本初収録(「七人の神様」「けんか」「長い友」「のの」)を収めた【新装版】シリーズの第一配本。実質的な「こうの史代著作集」だと思う。 驚くのは、漫画家はデビューから2-3年で急激に絵柄とテーマを変える人が多い中で、もうほと...
なんと愛おしい人たちなのか。 こうの史代のデビュー作や単行本初収録(「七人の神様」「けんか」「長い友」「のの」)を収めた【新装版】シリーズの第一配本。実質的な「こうの史代著作集」だと思う。 驚くのは、漫画家はデビューから2-3年で急激に絵柄とテーマを変える人が多い中で、もうほとんど「最初」から「この世界の片隅に」の世界なのである。「この世界‥‥」の13年前に描かれた「街角花だより」を見ると、コマ隅の花びらのひとつひとつを丁寧に描き、最初からトーンを一切使わない。彼女は最初からほぼ自分のスタイルを確立させていた。 しかも、主役も脇役もほぼ同じ顔のつくりをしている。街角花屋のうららさんこそは、「すずさん」とは少し違う(眼鏡を外すと目が異様に綺麗)が、なんと「白木リン」を彷彿させる面長の「凛さん」を登場させている。そういう意味では、「この世界‥‥」で白木リンは単なるひとエピソードの脇役ではなく、最初からサブ主役の位置付けで設定されていたことが想像できる。「この世界‥‥」は、戦時中のすずさんとリンさんの2人の女性の「運命」を対比させた作品だったのかもしれない。 しかし、ホントに95年がデビューなのか?この中には、60年代手塚マンガや70年代少女漫画によく使われていた、コマの隅に落書きを兼ねた「私信」も描かれている。また、普通に使われている炊飯器は、70年代の炊飯器の形をしている。発想が、もう「昭和」! また「この世界‥‥」でも本領発揮されている庶民の生活に根ざしたやさしい視点は、通底している。 wikiによれば、広島大理学部を漫画家になるために中退、アシスタントや、(本書のあとがきによれば)花屋アルバイトをしながら、デビュー27歳まで食い繋いでいたようだ。まぁ普通の新人漫画家の運命といえばそうなんだけど、苦労人である。デビュー作にしても、一回5ページの短期連載なので、到底これで食っていけるはずがない。でもこの作品集、1ページ1ページの密度はかなり濃かった。いったい何歳までアルバイトをしていたんだろ。全然初志が振れていないように思える。改めてファンになった。 トーンを使わないスタイルは、描きこめば描きこむほど白くやさしくなってゆく。でも、おそらくアシスタントは一切使っていないし、一枚仕上げるのはかなり大変だったと思う。 この4ヶ月で初期作品から「この世界‥‥」までの作品を網羅しようとする【新装版】シリーズのようだ。ちょっと、未読の作品は揃えようかな、という気持ちになった。
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