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あの図書館の彼女たち
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2022/04/19 |
| JAN | 9784488011130 |

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商品レビュー
4.2
53件のお客様レビュー
第一次世界大戦中、アメリカの図書館から戦地の兵士たちへと送られた無数の本。その活動を礎に、「戦争という暗闇のあとに、本という光を」という理念のもと、1920年にアメリカ図書館協会と議会図書館によって創設されたパリのアメリカ図書館を舞台にした物語。 “本という光”――一度でも本に...
第一次世界大戦中、アメリカの図書館から戦地の兵士たちへと送られた無数の本。その活動を礎に、「戦争という暗闇のあとに、本という光を」という理念のもと、1920年にアメリカ図書館協会と議会図書館によって創設されたパリのアメリカ図書館を舞台にした物語。 “本という光”――一度でも本に救われた経験がある人なら、この言葉が決して比喩ではないとわかるはず。 戦争は、あらゆるものを変えてしまう。 立場や状況に押し流される中で、少しずつ歪んでいく人間関係。 余裕のなさからこぼれ落ちた言葉が、取り返しのつかない亀裂を生み、その積み重ねがもたらす悲劇は、言葉を失うほどに苦しかった。 戦争を描いた物語では、誰の味方をすればいいのかわからなくなることがある。 登場人物たちは皆、戦争に翻弄され、本来の自分を見失っていくから。 そんなもどかしさも重なって、読むのが本当に辛かった。 物語は、戦時下を生きる若きオディールと、歳月を経た彼女の隣家に住む少女リリーという、過去と現在の二つの時間軸で描かれる。 長いあいだ後悔を抱え、十字架のようにそれを背負い続けてきたオディール。 その彼女の前にリリーが現れたこと。 さらに、リリーが取り返しのつかない一線を越えてしまう前に、オディールがその手を引き止められたこと。 それは単なる偶然ではなく、互いを救うための出会いだったのだと思う。 戦時下を舞台にしているだけに、読み進めるのがつらい場面も多い。それでもなお、この物語の最後には、確かに“光”が残る。 その光はきっと、本がもたらすものと同じ種類のものなのだと思う。 どんなときでも後悔のない選択をしたいと思うけれど、未来を見ることができない私たちに「正解」はわからない。 けれど、自分が発した言葉は取り消せないこと、その言葉がどんな連鎖を生むかまでは決してコントロールできないこと ――その重さを、この物語は静かに突きつけてくる。 SNSで言葉が簡単に拡散し、誰かを傷つけてしまうこともある時代だからこそ、心に留めておきたい教訓のようなものも受け取れる一冊だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ドイツ兵に占領されたフランスで見張られながら生きていくのは辛いだろうと思った。日本の戦争の描き方は、空襲や原爆など直接的な攻撃が多いけどこの本は、戦争によって食料が無くなっていったり、ユダヤ人が捕虜にされたり2次被害的なものを中心に描かれていて戦争の怖い一面を別の視点から見ることができた。 ドイツ兵と付き合っていたマーガレットと喧嘩別れしちゃってたけど、最後の方でマーガレットと手紙のやり取りをしたのでは?という描写があって2人が仲直りできてればいいなと思った。
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ナチス占領下のパリでアメリカ図書館に勤務するオディールの物語を、時が過ぎて戦争花嫁としてやってきたオディールに興味津々の近所の少女リリーが聞き出しながら親交を深めていくという入れ子形式の構成。 戦時下のオディールの物語もあり、戦後アメリカのリリーの物語もありとても面白く読んだ。 ...
ナチス占領下のパリでアメリカ図書館に勤務するオディールの物語を、時が過ぎて戦争花嫁としてやってきたオディールに興味津々の近所の少女リリーが聞き出しながら親交を深めていくという入れ子形式の構成。 戦時下のオディールの物語もあり、戦後アメリカのリリーの物語もありとても面白く読んだ。 アメリカに住む母を亡くした13歳リリーよりもパリで両親に守られていたオディールの方が感情的で幼稚な所がある。 が、図書館の利用者や同僚たちが迫害されていく様子を見ていくうちにオディールは少しずつ自分の姿が見えていく。 戦争花嫁としてアメリカにわたるオディールの決断には自暴自棄さを感じて共感できない。婚約者や家族はどうするんだと疑問に思ったけど戦後の混乱期ならアリなのかな。
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