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あの図書館の彼女たち
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あの図書館の彼女たち

ジャネット・スケスリン・チャールズ(著者), 髙山祥子(訳者)

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あの図書館の彼女たち

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2022/04/19
JAN 9784488011130

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商品レビュー

4.2

39件のお客様レビュー

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2024/08/18

いい本だった。著者の後書にもあったけど、文学への愛と勇気を強く感じた。愛と勇気。そんなキラキラとした言葉だけで戦争が及ぼす不幸を拭うことはできないけれど。私たちの国で戦争はしていなくても、日々は振り回されること、不安にされること、傷つくことでいっぱいだ。 自分を見失いそうな時私は...

いい本だった。著者の後書にもあったけど、文学への愛と勇気を強く感じた。愛と勇気。そんなキラキラとした言葉だけで戦争が及ぼす不幸を拭うことはできないけれど。私たちの国で戦争はしていなくても、日々は振り回されること、不安にされること、傷つくことでいっぱいだ。 自分を見失いそうな時私は本を読む。この没入する時間が、私の心を落ち着かせる。私はオディールやリリーのように勤勉でも勇敢でもないけれど、本にできることはまだまだある。それだけは信じている。 パリのアメリカ図書館。始めはどういうこと?と思ったが、さまざまな国籍や意見が交差するところ。世界の縮図。素敵だな。いつか行ってみたい。 男ってこうなんだ、女の人生って…と男や女を主語にすると今色んな方面に怒られるけど、やはり男の人生女の人生、性別によって巻き込まれるもの待ち構えるものも違う。出てくる色んな女性をみて、私も彼女達かもしれないと、さまざまに重ねた。重ねることは自由だが、どんな時でも、自分に何ができるかを考える。そういう強さをもらった。 リリーの成長や変化からも、爽やかな励ましをもらった。 うっかり言葉が滑るというのは、誰にだってあることなんだ。コップにミルクを注ぎすぎてしまうみたいに。でも思想は言葉に出るということも忘れてはいけない。本にできることはまだまだあると同時に、言葉の持つ力というものも畏れないといけない。自分の中の「カラス」に気をつけなくては。

Posted by ブクログ

2024/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

‣ わたしたちは愛する者について知ることができず、相手もまた私たちを知らない。悲しいことだが、それが事実だ。でも慰めもある。他者の物語を読むことで、わたしは自分が独りぼっちでないことを知る ‣ 誰かのことを愛読書によって知るのは、すばらしいことだわ ‣ 「どうして留まっているんですか?」(中略)  「本の力を信じているからよ——わたしたちは大事な仕事をしている。知識が手の届くところにあるようにして、共同体を作って。それに信じているからよ」 「神様をですか?」 「あなたやピッツイやマーガレットのような若い女性をよ——あなたたちが世界を正してくれるはずなの」 ‣ 両親から教わったことが一つあるとしたら、それは自分の主張を守るということだった。(中略)主義がなければ意味がない。理想がなければどうにもならない。勇気がなければ何者でもない ‣ 言葉を口に出す前に考えるようにすると、約束してちょうだい。あなたはデューイ分類法を記憶したかもしれない、言葉を慎むことができないと、知識が無駄になる。あなたの言葉には力があるわ。特に今のような時代にはね ‣ ときに、辛い時期を経験したり、裏切られたりしたとき、傷つけた人間を切り離すことがその後を生きるための唯一の手段になる場合がある ‣ あなたに話したのは、あなたに同じ間違いをしてほしくないからよ。嫉妬心をうまく抑えないと、嫉妬心に動かされてしまう ‣ 愛はやってきては去り、また来るものよ。でも幸運にも本当の友人ができたら、大切にしなさい。手放してはだめ ‣ なぜ本なんでしょう。それは、他者の立場から物事を見せるような不思議なことのできるものは、ほかにないからです。図書館は本によって、ちがった文化どうしをつなぎます ‣ わたしの居場所はここだ。わたしたちの図書館が開き続けているために、できるかぎりのことがしたかった ┈┈┈┈┈┈ ••✼ ✼ ✼•• ┈┈┈┈┈┈┈ ✼ 1939年パリにあるアメリカ図書館の司書になった女性が主人公 ✼ ナチス軍の侵略により、図書館の存続が危ぶまれる ✼ 戦中と戦後、二つの時代を行き来しながら描かれる物語 ✼ 価値観の異なる他者を受け入れることで、自分の気持ちもわかってもらえる ✼ 当たり前のように本が読める日常を繋いでくれた人たちに感謝したい☺️

Posted by ブクログ

2024/06/03

第二次世界大戦下、ナチスに占領されたパリにあるアメリカ図書館の図書館員たちの話と数十年後の話が交錯しながら進んでいく。 戦時下にも図書館が開館されていたこと、心の支えにと戦地へと本が届けられたこと、ユダヤ人にこっそり本を届けていた人がいたこと… まだまだ知らないことがたくさんある...

第二次世界大戦下、ナチスに占領されたパリにあるアメリカ図書館の図書館員たちの話と数十年後の話が交錯しながら進んでいく。 戦時下にも図書館が開館されていたこと、心の支えにと戦地へと本が届けられたこと、ユダヤ人にこっそり本を届けていた人がいたこと… まだまだ知らないことがたくさんある。 第二次世界大戦をパリから見ることが私にとっては今までにない感覚だった気もする。 戦争は人を狂わせる。 正義が狂い、倫理観が狂い、平和な時期とは全く違った状態になる。 誰が悪いわけでもなく戦争がただただ悪いのだと思う。 戦時下の人間の心の変化だったり、図書館の活動だったりが重くも丁寧に描かれた作品。 読み終えるのに時間がかかったけれど、読んでよかった。

Posted by ブクログ

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