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物語のあるところ 月舟町ダイアローグ ちくまプリマー新書400
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2022/04/07 |
JAN | 9784480684271 |
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商品レビュー
3.8
21件のお客様レビュー
吉田篤弘さんが、月舟町に「おもむき」、月舟町シリーズの登場人物たちと語り合う形で、「物語論」が展開される、という本ですが、懐かしいキャラクターたち、取り分け、ジャンゴと再会できて、私はとにかく嬉しいです。 〈切実な犠牲者〉について語る章で、私が小説を読む時に時折感じる苦手感の正体...
吉田篤弘さんが、月舟町に「おもむき」、月舟町シリーズの登場人物たちと語り合う形で、「物語論」が展開される、という本ですが、懐かしいキャラクターたち、取り分け、ジャンゴと再会できて、私はとにかく嬉しいです。 〈切実な犠牲者〉について語る章で、私が小説を読む時に時折感じる苦手感の正体が分かりました。タモツくんの映画観と同じだったのです。
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この作品すら、心地よかった。 と言うのも、サブタイトルの 「月舟町ダイアローグ」とあるように、月舟町での対話。的な随筆。 物語論の随筆。論説。論文。 そう論文なのです。 心地よい論文なんてそうそうあるもんじゃない。 論文ですら心地よい。のです。 著者の吉田篤弘さんが、実際に...
この作品すら、心地よかった。 と言うのも、サブタイトルの 「月舟町ダイアローグ」とあるように、月舟町での対話。的な随筆。 物語論の随筆。論説。論文。 そう論文なのです。 心地よい論文なんてそうそうあるもんじゃない。 論文ですら心地よい。のです。 著者の吉田篤弘さんが、実際に物語の舞台「月舟町」に行き(もちろん頭の中だけで)、物語の登場人物と対話していく形式で進んでいく。 作者自身が、物語の中へ。 月舟町3部作を読んだ人なら、ワクワクが止まらない展開なんです。 古本屋の店主、デ・ニーロの親方、果物屋の青年、雨降りの先生、食堂のサエコさん、女優の奈々津さん、帽子屋さん、月舟シネマの直さん、初美さん、ジャンゴ……みんな出てくるんです。 ウルトラスーパーコンビニエンスストアのタモツさんも笑。 忘れちゃいけない、リツくんも当然出てきます。 そして、作者の吉田篤弘さんと、 著者トーーーーーク 本編は、135ページほど。 かつ行間も広いので1時間ほどで読めます。 が、 中身はみっちり。吉田篤弘さんの物語の作り方、物語への想いが伝わります。 対話をしながら、物語が紡がれ、 対話をしながら、考えが構築、推移する。 村上春樹さんの「職業としての小説家」に通じるところがある作品だと思いました。 吉田篤弘さんの方が分量、雰囲気など大分ライトだけれども。 物語を生み出す「型」、「フォーム」の「種明かし」が、素直に書かれてる。 いいの? そこまで言ってくれて?って感じ。 あぁ、でもそう言えば、大学の先生もしてるんだもんなぁ。教えるわけだ。 キーワード 余白、あそび、キャラクターの赴くまま、規定されない、決めつけへの抵抗、デタラメと即興、意図してないものを引きずり出す。 ダークなもの、お守り。 読めば、わかります。 書きながら、考えも醸成されていく感じ。 意見を交わし合っていくうちに、新しい考えが出てくる感じ。軽々しく言えないのことは重々承知ですが、「わかるなぁ」と思いました。思考の進み方として、あるなぁと。 とにかく、月舟町シリーズを読んだ人には、超オススメです。 物語の舞台裏、役者の素顔、裏側なんかを知りたくない派の人は、やめといてもいいかなぁ………。 否、ファンは、読みましょう。 ファンファンは、必ず読みましょう。 私的には、今作は、星6です。 ものすごくシンクロしました。 ものすごく吉田篤弘さんを身近に感じることができました。 2次元の紙に書いた物語を読むことが、頭の中の世界を3次元的空間へ拡大し広がっていく、拡張していく。もっと先の4次元的… 吉田篤弘さんの作品を読んでると、そんな想像の羽が広がって羽ばたいてる感覚に陥ります。 やっぱり心地よいのです。
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本書は、吉田篤弘さんの作家生活20周年・ちくまプリマー新書400巻記念作品です。月舟町とプリマー新書つながりで、珍しく吉田篤弘さん作品を続けて読みました。 300巻記念の『雲と鉛筆』は、「ぼく」の一人称によるモノローグでしたが、本書は副題が「月舟町ダイアローグ」とある通り、...
本書は、吉田篤弘さんの作家生活20周年・ちくまプリマー新書400巻記念作品です。月舟町とプリマー新書つながりで、珍しく吉田篤弘さん作品を続けて読みました。 300巻記念の『雲と鉛筆』は、「ぼく」の一人称によるモノローグでしたが、本書は副題が「月舟町ダイアローグ」とある通り、著者(小説家の「ぼく」)が、何度も舞台として描いた架空の「月舟町」におもむき、おなじみの登場人物たちと対話します。 「物語を書くにあたっての問題」を追究するには、ああでもないこうでもないと主張する2人が必要で、対話し考えが動いていくことで物語が動き始める、と記しています。面白い設定です。 この問題の具体として、物語のこだわり、感情移入、人称、意図と誤読、さらには、これらの問題に答えを出すことが、果たしていいことなのかどうか、という問題等々‥を挙げてますが‥。 しかし、吉田さん!答え合わせしちゃってます! 自ら「答えはいつもふたつある」としてます。 つまりは、吉田さんは、決めつけられることに抵抗し、当然、登場人物にも物語にも余地がほしいのですね。物語は読み手の私たちに委ねられ、正解はなく、読み方も自由なんだと。これが吉田篤弘さんの考え方・姿勢なんでしょう。 打つ手がないような状況が多い世の中ですが、最短時間と最短距離で着地点を探すのではなく、地道になすべきことに励む‥こうした姿勢を重んじる吉田さんから、「物語を創る」ことを通して、夜をほのかに照らす灯りを点けてもらった気がします。
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