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夏のヴィラ Woman's Best14韓国女性文学シリーズ11
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 書肆侃侃房 |
| 発売年月日 | 2022/04/01 |
| JAN | 9784863854994 |

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夏のヴィラ
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商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「時間の軌跡」 海外駐在員であるオンニとパリで知り合った「私」。 エリック・ロメールの『緑の光線』:「時間の軌跡」に出てくる「私」とオンニが好きな作品 > 韓国にいる妹が子どもを生んだとか、父が入院したとかいう知らせを聞くと、フランスにいる私は自分の家族と喜びや悲しみを共有できないのに、ブリスは自分の家族の身に起こるあらゆる出来事を共有できるという事実に今なお腹が立ち、悔しくもあるけれど、そんな気持ちも以前にくらべれば薄らいだ。 > 「夏のヴィラ」 ドイツ人夫婦と訪れたカンボジアで水上家屋にいる子どもたちを見てドイツ人のハンスに対してジホが言ったことば。 「あれは楽しんでたんじゃありません。彼らはほかにどうしようもないから、あんなふうに生きてるだけです。動物園のサルでもあるまいし、自分よりずっといい暮らしをしている人の見世物になって喜ぶ人などこの世にいませんよ」 「ひそやかな事件」 再開発を見込んで荒れた地域に越してきた家族。猫おじさんが殴られているのを見た主人公は父親にそのことを告げるが・・・。 「大雪」 10歳のときに自分のもとを去り、アメリカへ行って再婚した母。夏休みに母と過ごす時間。 「ブラウンシュガー・キャンディ」 フランスに移り住んだ私とおばあちゃん。おばあちゃんは近所の男性の弾くピアノを聞くことを楽しみにするようになり、ついには彼の家でピアノを弾く。言葉はろくに通じないふたりの過ごす時間。 「ほんのわずかな合間に」 夜にビールを買いに出かけた先で坂道を洗濯機を運ぼうと苦戦している老人に出会う。最初は後ろから押していたが、途中で前に代わった際に勢いがついて老人は洗濯機の下敷きになってしまう。彼を送り届けて数カ月後、老人が死んだことを知る。 「アカシアの林、初めてのキス」 真面目な主人公と不良っぽいダミとの秘密の交流
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陽に照らされたビー玉みたいに煌びやかで繊細な文字が、いつもつらつらと並んでいる。個人的に最後の話が好み。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
毎日信じられないくらいに暑いので読書でも涼を求め「いつかの夏に読もう」と決めていた本著を読んだ。タイトル、ジャケからして優雅なリゾート小説かと思いきや、女性を主人公とした非常に繊細な感情が綴られた素晴らしい短編集だった。 著者はほぼ同年代の韓国の方。韓国の小説を読むのが久しぶりで、こんなに近い感覚を抱けるのかという改めて驚きがあった。欧米などの小説を読んでいるときには客観視している場面が多いが、本著を読むあいだは主観的に読んでいることが多かった。各短編はすべて女性が主人公。様々な世代の女性がそれぞれの人生のフェーズで直面する変化とどう向き合って生きていくのか?といった話が多かった。変化とその後に残るもの的な。例えばいくつかの短編ではソウルの街の変化(再開発)と人間の変化を重ね合わせており、つまりは古い関係、古いものとの別れや断絶。こういった変化の中で起こる感情の微妙な機微を繊細な文章で丁寧に表現しているのが印象的だった。ベタでウェットな感情が露呈するギリ手前なんだけど読後には確かに心に残る…本当に絶妙なバランス。メタファーなどを含めてストーリーだけではない魅力もふんだんにあった。 女性ゆえの生き辛さ、性別役割に関する言及もテーマの1つとなっている。近年の韓国小説のムードとしてそれらに抗うものが多くあるが本著は逆でその役割を呑み込む登場人物が多い。その中でパッシブな人生を少しでもアクティブにするために飛躍する瞬間があって希望を感じた。もう1冊短編集が邦訳されいるようなので読んでみたい。
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