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日本国史(上) 世界最古の国の新しい物語
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 育鵬社/扶桑社 |
| 発売年月日 | 2022/03/12 |
| JAN | 9784594090951 |

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商品レビュー
3.4
11件のお客様レビュー
多くの創見と深い洞察に満ちた、まったく新しい日本「国」史。 そもそもこのタイトルが、日本史ではなく日本国史であるところから驚がされる。著者は、日本には古代から村落共同体が緩やかに結びついてつくられた国があった、という。 縄文土器の文化レベルの高さ、縄文文様に込められた古代人の願い...
多くの創見と深い洞察に満ちた、まったく新しい日本「国」史。 そもそもこのタイトルが、日本史ではなく日本国史であるところから驚がされる。著者は、日本には古代から村落共同体が緩やかに結びついてつくられた国があった、という。 縄文土器の文化レベルの高さ、縄文文様に込められた古代人の願いとその精神性の豊かさ、美術としての素晴らしさ。 日本書紀の生活指針の中には、魚を中心にタンパク質を摂ることが記されており、肉食のヨーロッパ人が森を切り開いて牧草地を広げ、土地が乾燥して荒れてしまう結果になったことと比べ、農業を専らとする日本は緑にあふれた国土が今に続いている。祖先の知恵の賜物である。 老人医療と介護も光明皇后から始まっており、奈良時代から国がいかに民を大切にしていたかが偲ばれる、などなど、我が国日本がどれだけ誇るべき国柄かを丁寧に説き明かす好著。
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期待せずに読んでみたところ、大変面白かった。 記紀に限らず、世界の建国神話は基本ファンタジーとはいえ何かしらの「元になった出来事」は史実として存在すると思う。島を「産んだ」という記述がファンタジーであるのは言うまでもないが、古事記の「伊伎島」「津島」と現代の「壱岐」「対馬」に少...
期待せずに読んでみたところ、大変面白かった。 記紀に限らず、世界の建国神話は基本ファンタジーとはいえ何かしらの「元になった出来事」は史実として存在すると思う。島を「産んだ」という記述がファンタジーであるのは言うまでもないが、古事記の「伊伎島」「津島」と現代の「壱岐」「対馬」に少なくとも関係があることを否定するのはあまりにも不自然だろう。 唯物史観などというつまらないイデオロギーを廃し、縄文の遺跡や土器を見て、なぜあのような象徴的表現が形作られたのかに思いを馳せる…これが歴史との正しい向き合い方だろう。 太陽を目指して東へ東へと移動した人類がたどり着いた地としての「日本」。古代史に興味がわいてきた。
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歴史を学ぶ意味とは何か――著者は日本の歴史を神話から連なる天皇の系譜を軸に据え一貫した国のかたちとして描き出す。文献のない時代、縄文からの国が成立していないであろう歴史を追う。 西洋中心の歴史観では見落とされがちな日本独自の精神や文化の根がある。教育の現場では断片的な知識の羅...
歴史を学ぶ意味とは何か――著者は日本の歴史を神話から連なる天皇の系譜を軸に据え一貫した国のかたちとして描き出す。文献のない時代、縄文からの国が成立していないであろう歴史を追う。 西洋中心の歴史観では見落とされがちな日本独自の精神や文化の根がある。教育の現場では断片的な知識の羅列にとどまり通史としての日本の姿が見えにくくなっている。 本書は国の成り立ちを自分の言葉で語れるよう導いてくれる。とはいえ歴史をどう語るかは受け取る側の姿勢にもかかっている。事実をどう解釈しどう未来に活かすか。それが歴史に学ぶということだ。読み終えて今を生きる自分の足元を見つめ直したくなった。
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