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日本国史(上) 世界最古の国の新しい物語
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日本国史(上) 世界最古の国の新しい物語

田中英道(著者)

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日本国史(上) 世界最古の国の新しい物語

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 育鵬社/扶桑社
発売年月日 2022/03/12
JAN 9784594090951

日本国史(上)

¥990

商品レビュー

3.3

7件のお客様レビュー

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2024/12/23

*****  自国の歴史を語ることは,自らのアイデンティティと関わる物語を描くことです。それは,構築的であるからこそ,そのメンテナンスを必要とし,それを怠ればその姿は曖昧になってしまいます。つまり自らの存在理由を明らかにするうえでは,当然ナショナリスティックな物語を必要とするので...

*****  自国の歴史を語ることは,自らのアイデンティティと関わる物語を描くことです。それは,構築的であるからこそ,そのメンテナンスを必要とし,それを怠ればその姿は曖昧になってしまいます。つまり自らの存在理由を明らかにするうえでは,当然ナショナリスティックな物語を必要とするのです。(p.11)  キリスト教の国が世界の大勢を占めるようになり,暦は世界共通のものを使ったほうが便利だということで,私たちも西暦を使い,今年は二〇二二年だといっているのにすぎません。それ[キリストが生まれ,確かに存在していたと信じていること]を真実のように受け入れて,その一方で,日本の神話[神武天皇の実在]を否定するというのはおかしなことです。神話は神話の中に込められた真実を汲み取り,それを国民が納得していればいいのです。(pp.63-64) 「そもそも天が君(天皇)を立てるのは,まったく百姓のためです」  と仁徳天皇はおっしゃっています。天皇という地位は人々に奉仕するものだという原則がこの時代にすでにできていたことがわかります。「権力は人民を搾取するものだ」などという考えは,近代になってつくられたものなのです。(p.85)

Posted by ブクログ

2024/03/02

古事記にある高天原は東日本の日高見国の事で、天孫降臨は鹿島から鹿児島に船でやってきたという筆者の説。 当然古代の話なので完全な実証も反証も不可能だが、面白い。 日本は大和が徐々に関東、東北を支配していったとの定説があるが、地球が寒冷期になる前の縄文から弥生時代にかけて東北に日本...

古事記にある高天原は東日本の日高見国の事で、天孫降臨は鹿島から鹿児島に船でやってきたという筆者の説。 当然古代の話なので完全な実証も反証も不可能だが、面白い。 日本は大和が徐々に関東、東北を支配していったとの定説があるが、地球が寒冷期になる前の縄文から弥生時代にかけて東北に日本の原型となる国があり、これが高天原、つまり天照大神系の国だという。 神話は単なるフィクションではなく事実を元にしているというのはその通りだと思わせる説得力がある。 ただし日本という国を特殊化し賛美する言説に少し疑問は感じる。 私も素晴らしい伝統をもった国だと誇りは持っているが、優れた民族という理解は危険であり、地政学的に特殊な環境がもたらした産物であると理解している。 ジャレドダイアモンドの銃病原菌鉄を読んだ直後でもあり、特にそこが気になった。

Posted by ブクログ

2023/11/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

⚫︎日本の成り立ち 埴輪がユダヤ人の特徴と酷似しているという宣伝があり、なんのことを言っているか興味があり、購入。
日高見国の話、人類がアフリカから東に移動して行った話、日本は東から西を征服していった話、古代日本は王がいて征服されている国家ではない話、卑弥呼の存在はない、など、一見すると、本当だろうかと疑問がわくような話だが、よくよく読んでみると、なるほどと思いました。
世界は人同士の争いを積み重ねて来たが日本は自然災害を積み重ねてきているということに共感を覚え、このような経験が日本人の性格の下地を作っているのだなと思いました。
また、蝦夷と征夷大将軍の戦いは一体なんなんだろうと、なぜ西の人達が正しいのか、かねがね疑問に思っていたが、蝦夷が日高見国の残りの人達である可能性があることから考えると、すっと頭に入り、長年の疑問、わだかまりも溶けた気がします。
歴史の解釈について固定概念がとれました。


Posted by ブクログ

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