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ロング・アフタヌーン

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2022/03/09 |
JAN | 9784120055119 |
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ロング・アフタヌーン
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商品レビュー
3.9
71件のお客様レビュー
え、著者って男性だったの! にしては、女性心理の描き方が上手すぎる。初めて葉真中顕(あき)氏の本を読んだがはじまりから圧倒されてしまった。 「犬を飼う」作/志村多恵 2013年「小説新央短編賞」の最終選考に残った作品の全文記載で始まる物語。 研ぎ澄まされた文を読みながら次第に不...
え、著者って男性だったの! にしては、女性心理の描き方が上手すぎる。初めて葉真中顕(あき)氏の本を読んだがはじまりから圧倒されてしまった。 「犬を飼う」作/志村多恵 2013年「小説新央短編賞」の最終選考に残った作品の全文記載で始まる物語。 研ぎ澄まされた文を読みながら次第に不快な気分が高まっていく。 「チキ、チキ、チキチキチキ——」 とカッターの刃を伸ばす音がすると、一旦ページを閉じずにはいられなかった。 2020年師走、新央出版の編集者・葛城梨帆に原稿が渡される場面からが本文。 「長い午後」作/志村多恵 7年前、新人賞で落選した多恵の私小説と思わせる物語。梨帆と多恵の視点が入れ替わりながら物語は進行していく。 「もう死んでしまおうと思っていた」 梨帆は届けられた小説を読み私と同じだと思う。——これは私の物語だ—— 生きていてよかった。 多恵が親友の亜里砂が亡くなったと知らず独白する場面に胸が締め付けられた。 もし、あの子を産んでいなければ、あの人と結婚していなければ、あのときあの人を拒絶できていれば、あの会社に入っていなければ、短大ではなく大学に行っていれば——私は選べたかもしれない過去をいくつも数えた。 この物語には作家と担当編集者の関係や、小説家になるまでとなった後続けていくことがいかに大変か、知らないことも沢山書かれていて興味深く読んだ。 物語の種が芽吹き、伸びて枝分れして、葉がついてゆく。はじまりと結末を考え、物語の骨格(プロット)が出来上がる。頭に浮かんだフレーズを書きタイトルが決まる。 著者の『ロング・アフタヌーン』と、 志村多恵の紡いだ「長い午後」が見事にリンクしてゆく。 女性たちの「if」が読み手に次々と手渡されていく物語だ。
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ロング・アフタヌーン 葉真中顕さん。 おもしろかったー! ニアミス? 物語の中に、物語が入っている。 現実なのか?物語なのか? 最後まで、一気読み。 葉真中顕さんは、 どの本読んでも、素晴らしい。
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「犬を飼う」がとんでもないインパクトだった。 何だ、このストーリー! そこから、どんどん引き込まれ、ハートをわしづかみ! 編集者の梨帆の生き方と、50歳の主婦の生き様、 リンクしあいながら、7年の月日を開けて再会する。 男性作家なのに、なぜここまで女性心理に詳しいの? 二人...
「犬を飼う」がとんでもないインパクトだった。 何だ、このストーリー! そこから、どんどん引き込まれ、ハートをわしづかみ! 編集者の梨帆の生き方と、50歳の主婦の生き様、 リンクしあいながら、7年の月日を開けて再会する。 男性作家なのに、なぜここまで女性心理に詳しいの? 二人の心模様に、何度も感情移入しっぱなし。 今一番読みたい作家さんはこの方!
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