ロング・アフタヌーン の商品レビュー
これはなかなか面白かった。 作中作「長い午後」は本当にフィクションなのか? 勘繰りながら読む。 そして「犬を飼う」はこれまた発想がすごい。
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葉真中顕さん、初めて読んだがめちゃくちゃ読みやすかった! 物語は「犬を飼う」という小説からスタートする。それは未来の話、女しか住んでいない世界。男はみんな犬に姿を変えた。犬を可愛がるも、殺すも飼い主次第…。 編集者の葛城梨帆は衝撃的な内容に驚いていた。「犬を飼う」を書いたのは普通...
葉真中顕さん、初めて読んだがめちゃくちゃ読みやすかった! 物語は「犬を飼う」という小説からスタートする。それは未来の話、女しか住んでいない世界。男はみんな犬に姿を変えた。犬を可愛がるも、殺すも飼い主次第…。 編集者の葛城梨帆は衝撃的な内容に驚いていた。「犬を飼う」を書いたのは普通の主婦、志村多恵。梨帆は志村の小説が素晴らしいものだと伝えて、最終選考に残っていると連絡する。多恵は喜ぶが、最終選考で落ちてしまう。そこから7年の月日がたち、梨帆は小説編集の担当ではなくなっていたが、梨帆宛に原稿が送られてくる。送り主は志村多恵。タイトルは「長い午後」。 印象に残っているのが、2021年頃の日本がかなり事細かく書かれていること。コロナ、自粛要請、その時起こった事件や流行っていたことなど、「あ、そんなこともあったな」と思い返した。それが妙にリアルで、本当にあった話なのかと疑いたくなる(それが後に恐怖にかわるのだが。)葛城梨帆が志村多恵の小説を読みながら、現実と物語の世界を行ったり来たりするが、登場人物が絞られているおかげで混乱はしない。葛城が机の整理をしている場面も、志村がなぜ7年後にいきなり小説を送ってきたのかも、話の後半を読めば納得する。テーマは「すべての女性は、人生の選択権がある」ということでないか?毎日夫に怯えて暮らす主婦、働きたいのに出産をせまられる、女性というだけで、周りが人生の選択の幅を狭めてくる。そんな中でも自分で選んでいいんだという強いメッセージを感じる。「愛なんかに負けないで」は、いいセリフだなと素直に思った。 女性側にたった内容であるから好き嫌いはあるかもだけど、私は好きだった!この人の別の本も読んでみたいと思った。
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2/27 小説の中に小説があるから二倍楽しめる。 中に出てくる小説2個がまた展開が読めずに面白い。 誰かに支配されるのではなく、自分がこうしたい、こうありたいと思って人生を生きていきたいと思えた。
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小説の中に別の小説が描かれているので、読むのにすこし注意が必要だったけど、それほど分かりにくいとか読みにくいとかはなく、おもしろかった。 同性として、女性の生きづらさや不当に負わされる苦労やハンディキャップは共感するし読んでいてつらいところもあった。 編集者として主人公が新た...
小説の中に別の小説が描かれているので、読むのにすこし注意が必要だったけど、それほど分かりにくいとか読みにくいとかはなく、おもしろかった。 同性として、女性の生きづらさや不当に負わされる苦労やハンディキャップは共感するし読んでいてつらいところもあった。 編集者として主人公が新たに進んでいこうとするところがよかった。 ラスト、詳細は描かれていないけど、ほんとのところはどうだったんだろう?この先のドラマを見てみたい。できればこの女性二人が痛快に活躍してくれる物語で。 ところで、てっきり作者は女性だと思っていたけど、あらためて調べてみると男性だったので驚いた。自分の思い込みが怖いなあと思った。
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何かを変えたいけど変えられない。 結局押しの強い方に流されるし、流されてる方が楽だと思い込んでしまう‥ぼくの「ほんとう」にも触れるものがしっかりありました。 事前の知識、先入観なく手に取った図書館の本。 作中作のスタートがとにかく不穏で、想像と違う系かな‥と感じた不安もすぐに吹...
何かを変えたいけど変えられない。 結局押しの強い方に流されるし、流されてる方が楽だと思い込んでしまう‥ぼくの「ほんとう」にも触れるものがしっかりありました。 事前の知識、先入観なく手に取った図書館の本。 作中作のスタートがとにかく不穏で、想像と違う系かな‥と感じた不安もすぐに吹き飛びました。 作中作に隠された「謎」と、主人公が持つ「謎」が次々と湧き出てきて、先が気になる、気になるw 本筋とは別かもしれませんが、 小説家や出版業界の世界が分かるのもおもしろかったです。(かつて子どもの頃に憧れていた一人として)
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編集者の葛城梨帆のもとに届いた新人作家・志村多恵からの原稿が、梨帆自身の忘れられない過去と重なり、虚実入り混じるミステリー。自殺を決意した女と再会した学生時代の友人という設定で、二人のすれ違う会話から殺意が募り、「共犯者にしてください」と始まる物語は、現代女性が抱える閉塞感や社会...
編集者の葛城梨帆のもとに届いた新人作家・志村多恵からの原稿が、梨帆自身の忘れられない過去と重なり、虚実入り混じるミステリー。自殺を決意した女と再会した学生時代の友人という設定で、二人のすれ違う会話から殺意が募り、「共犯者にしてください」と始まる物語は、現代女性が抱える閉塞感や社会の歪みを描き、読者にも共感を呼ぶ「シスターフッド」ミステリー
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作中作の話がどちらも怖すぎる。 きっと多恵の時代には、こんなふうに旦那にただ我慢するしかなかった人が今より多かったんだろうなぁ。 にしても歪みが怖すぎた。 「犬を飼う」のラストが後味が悪すぎて、後半も引っ張られてしまった。
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私は多恵の心の歪みは理解できるけど、梨帆の心の歪みは理解できない。というか、共感は出来なかったかなぁ。なんか、梨帆のつらさは多恵のつらさ(小説がある程度事実なのであれば)とは全然ちがうし、ちょっと自分勝手すぎやしないか?と思うのですが‥。
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作中作。 冒頭の作中作「犬を飼う」がインパクトあり。 その後も2つ目の作中作「長い午後」と雑誌編集者の視で点話が構成。 作中作が面白く。気になって一気読み。 結末色々考察させられる。
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冒頭の「犬を飼う」が衝撃的で、メチャクチャ引き込まれたんだけど、その後の作中作と現実がリンクしてる感じがあまりハマらず。 最初が面白かっただけに、ちょっと残念でした。
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