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悪意 警部ヴィスティング 小学館文庫
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悪意 警部ヴィスティング 小学館文庫

ヨルン・リーエル・ホルスト(著者), 吉田薫(訳者)

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悪意 警部ヴィスティング 小学館文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2022/03/04
JAN 9784094070910

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商品レビュー

3.6

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2022/12/13

図書館で。 情報提供をエサに囚人を刑務所から出す…という冒頭の辺りで、まぁこれはコイツが逃げ出さないと話が始まらないんだろうな、とは思いましたが。思った通りだとちょっと残念な気持ちになりますねぇ。 最終的にリーナが襲われてオワリ、みたいな展開が多くてちょっと辟易してます。前回読...

図書館で。 情報提供をエサに囚人を刑務所から出す…という冒頭の辺りで、まぁこれはコイツが逃げ出さないと話が始まらないんだろうな、とは思いましたが。思った通りだとちょっと残念な気持ちになりますねぇ。 最終的にリーナが襲われてオワリ、みたいな展開が多くてちょっと辟易してます。前回読んだ鍵穴も今回も、リーナだけじゃなくてまだ幼い子供も怖い思いをしている訳だし。警官は二人組で動くんだから彼女も少し考えた方が良いんじゃないの?と思いながら読み終えました。

Posted by ブクログ

2022/12/11

ノルウェーの警察小説、ヴィスティング警部シリーズのコールド・ケース・カルテット3作目。 今回は少し違う雰囲気で物語が始まる。2人の女性への暴行・殺人・死体遺棄の罪で服役中の男トム・ケルが、第3の犯罪を告白。自供の裏付けのため、刑務所から搬送し、死体を遺棄したという現場を確認させ...

ノルウェーの警察小説、ヴィスティング警部シリーズのコールド・ケース・カルテット3作目。 今回は少し違う雰囲気で物語が始まる。2人の女性への暴行・殺人・死体遺棄の罪で服役中の男トム・ケルが、第3の犯罪を告白。自供の裏付けのため、刑務所から搬送し、死体を遺棄したという現場を確認させることになった。しかし、当日の警備を任されたヴィスティングやスティレルたちの目をすり抜け、共犯者アザー・ワンの手引きで、ケルはまんまと逃走してしまう。ケルはどこにいるのか、アザー・ワンとは果たして誰なのか。警備体制の不備を指摘され、内部調査の対象となったヴィスティングは苦しい立場に置かれ、自身も己のとった行動を自責する。 人間の悪意を大きなテーマとして、物語は過去シリーズ中でも動きの大きい作品となっている。娘のリーネがやはり重要な役割を果たすが、本作ではいつも以上に暴走気味。今回、リーネを捜査に巻き込んだのは、なんと未解決捜査班クリポスの曲者スティレル。どうやら2人の距離が少し縮まりつつあるらしい。 しかし毎度ながら、身内のマスコミ関係者を捜査班に加えるのは不思議で仕方がない。ノルウェーではOKなのだろうか。周囲もまたリーネの越権行為には甘い。リーネを巻き込んだスティレルにヴィスティングが「どうしてリーネなんだ」と詰問するシーンがあるが、今まで散々一般人のリーネに捜査機密を漏洩してきたヴィスティングにそれを言う資格はないのでは…。 悪意というタイトルについては、そのテーマをもう少し深掘りしてほしかった。コールドケース4作目の訳出を待ちたい。

Posted by ブクログ

2022/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

警部ヴェスティングシリーズ第3作目。 あらすじ  複数の女性に対する暴行殺人死体遺棄の罪で服役中の男トム・ケル。彼はは3人目の被害者の殺害を認め、埋めた場所に案内すると言う。現場には、ヴィスティング、撮影スタッフとして娘のリーネ、国家犯罪捜査局捜査官のスティレルが同行する。ところがトム・ケルは地雷?手爆弾を用意し逃げおおせた。スティレルはどうやらトム・ケルの共犯者を探すつもりらしく、少しの間トム・ケルを泳がせようとしていた。しかしそれも裏をかかれ、トム・ケルの居場所は分からなくなる。ヴェスティングは一連の指揮をとっていた責任を問われ、因縁の相手、ノールブーが内部調査に入る。捜査チームは手榴弾の入手経路、トム・ケルファンの女性、弁護士などを捜査していくが、トム・ケルは遺体で発見されてしまう。さらに爆発で負傷した女性警官ドッケンが共犯者と思われる人物に連れ去られてしまう。ヴェスティングたちは、別の受刑者の携帯電話が事件に関係していることを知り、それを入手できたのが弁護士タンケだということに行き当たる。タンケはこれまで性犯罪者の弁護を多く手がけてきたが、それは自分の嗜好によるものだったのだ。リーネはそうと知らずに、タンケの取材をしていたが、ヴェスティング達が到着し、監禁されていたドッケンも救出される。 感想  これまでの2作とは違って、爆発から起こった。アクションな展開で意外。しかもなかなか犯人は捕まらないし、読み始めはあんまりにも後手後手後手に回るヴェススティングたちがもどかしく、「そりゃ責任問題にもなるよなー」とは思った。しかし、この事件は思ったよりも範囲が広く、女性に対する事件だけではなく、放火事件や、携わった小悪人の殺害事件なども重なり、トム・ケルの異常性だけでなく、共犯者の計画性もよく表れている。着実に丁寧に事件を捜査する様子が書かれているのは、作者がノルウェー警察元上級調査官ということでかなりしっかりしたキャリアを持っているからだろう。警察署内の改編統合・合併などの様子も書かれているが、しつこくなく、それぞれの捜査官も程よくキャラが立っていて面白い。何してもこれでヴェスティング、リーネ、スティレル、女性捜査官ドッケン?と四人が揃ったので次の作品もどうなるのか楽しみ。

Posted by ブクログ

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