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喜べ、幸いなる魂よ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2022/03/02 |
JAN | 9784041114865 |
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商品レビュー
4.2
23件のお客様レビュー
18世紀、フランドル地方の小都市シント・ヨリスが舞台。父の死後、亜麻商人のファン・デール氏に引き取られた少年ヤンと、ファン・デール氏の娘であるヤネケの物語。18世紀のヨーロッパといえば、産業革命や啓蒙思想からのフランス革命など激動の時代であり、そのような歴史的要素が作中にも散りば...
18世紀、フランドル地方の小都市シント・ヨリスが舞台。父の死後、亜麻商人のファン・デール氏に引き取られた少年ヤンと、ファン・デール氏の娘であるヤネケの物語。18世紀のヨーロッパといえば、産業革命や啓蒙思想からのフランス革命など激動の時代であり、そのような歴史的要素が作中にも散りばめられていることで、物語の背景的解像度が上がっているように思う。 本作でもっとも重要な登場人物はヤネケだ。ヤネケは数学をはじめ自然科学分野で特別な才能を持っていて、ヤンや弟のテオの名前を使って自分の研究成果を発表する。すると当然、研究に対する評価・名声は、名前を貸しただけの男たちが浴することになるのだが、ヤネケ自身はそれを気にする素振りを見せない。もちろん男尊女卑的な世間を肯定しているわけではなく、家父長制度をハックしてヤネケ自身の研究が邪魔されることのないよう周囲の人間を動かしていくような女性である。 このヤネケというキャラクターに対して親しみを感じるか、反感を覚えるか。作中にもヤネケのような女性を憎悪する人物が登場するが、現代を生きる私たちにとっても、じゅうぶんに当てはまるテーマだと思った。ちなみに私は、(性別や年令に関わらず)世間の旧弊を鼻であしらいながら、自分自身の興味関心を最優先するような人物に共感を覚えるタイプの社会不適合者なので、ヤネケのような人物はたいへん好みである。なので、ヤネケとヤンの活躍が好意的に展開する本作は、最後まで楽しく読み進めることができた。 ところで、本書には目次の次に「18世紀フランドル地方」という地図が掲載されている。そこで示されている「シント・ヨリス」の場所と、現在GoogleMapで表示される「シント・ヨリス」の場所が、だいぶずれていると思うのだが・・・、どうなんだろうか。
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※このレビューにはネタバレを含みます
●18世紀のフランドル地方。とある商家の子供が大人から中年になるまで見つめた家族の有り様、そして町の変化とともに産業革命や隣国の革命が迫ってくるさまを描いた話であり、女性の自立を描いた物語でもある。 …………なーんてな! 純愛小説ですねこれ!(白目) ●読んでる最中、ヤネケに学生時代の同級生が重なるのなんの。や、天才ってことではなく(賢い人ではありましたが)、やたらと取捨選択が明確なリアリストなところが。 しかしレオたんはなー。かわいかったのになー。そらひねくれるわ。まあアホだけど。 ●18世紀フランドルかあああ見たことがあるようなないような、と思ってグーgル先生にお伺いしましたが、ルーベンスもブリューゲルもレンブラントもフェルメールも17世紀の人じゃったよ。近い時代ってことで許されますかねえ。 ●とにもかくにもヤンはいいやつでしたで賞。結婚するならああいうのにしなさいおばちゃん悪いこと言わないから。←って作中の人物も言ってたような気がする とはいえ佐藤亜紀作品の紹介で“大きな愛の物語”とは。うわあはずかしいよう。←なんでや純愛小説とか言っといて。カテゴライズが似合わない作風だとは思うんですけどね。ジャンル佐藤亜紀みたいなもんで。自分がそこまで小説を読んでないもんで、知らないだけかもしれませんが。
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読書会課題本。著者は本書で昨年「読売文学賞」を受賞。ヤンとヤネケの関係性は、多くのキリスト教に対してネガティブなイメージを持つ日本人にはわかりづらいのではないか?と思ったので、本書が文学賞を受賞したのは意外であった。
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