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まほり(上) 角川文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2022/01/21 |
JAN | 9784041120491 |
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まほり(上)
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商品レビュー
3.7
21件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高田大介のホラー(ミステリーかも?)で、図書館の魔女とは違う"怖い"演出が上手く出来るのかに少し不安があったが、読み始めてみると全く問題が無かった。 叙情トリック(?)のようなミスリードを誘う書き方・構成は健在で、裕の両親を巡るやりとりに「冒頭の淳と女の子が両親なんじゃ・・??」と思った直後に、過去ではなくほぼ同じ時間軸での出来事であったことが判明し、早速引っかかった。 本編とは直接関係ないフレーバーの部分(神仏習合と分離の話など)が厚いのも健在で、これが物語のリアリティや世界観の厚みを増してると感じるのだが、そこを冗長だと感じる人はいそう。 冒険(というよりフィールドワークだが)部分は臨場感を感じる書き方がなされており、今回も映像作品を見ているよう。こういった部分の上手さが前述のフレーバーの部分を「ただの頭でっかち」ではなく好意的に捉えるように作用しているのかもしれない。 本書の中盤以降、裕と香織の淡い恋の描写が所々に出てくるので、「著者は(図書館の魔女シリーズで思ったような)ロリコンではないのでは?」と思ってしまったが、思い返すと冒頭の謎の"馬鹿"の少女の描写はなまめかしく、ミステリアスで際立っており(それに比べると香織は平凡な女の子だし、裕の学友も薄っぺらい書き方である)、「あっ!やっぱりロリコンだわ」と再認識する。 余談だが、 歴史資料の収集やそのとりまとめの部分は作者の実体験(ex. 卒論・修論)なのでは?と思っている。 専攻が比較文法や対照言語学ということは、二つの言語を比べるわけで、重要な資料を探すこと以外にも「原著の文字が読みにくい」、「文法的に間違っている」ことなどは日常的にあるだろう。 今の専攻に至る前に、歴史学の研究中に言語同士の比較に興味が移り、進学時に専攻を変えた経験があるのかもしれない。 そんなことを考えながら裕の行動を追っていた。
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こういう民俗学ミステリは北森鴻先生作品を初め、興味があって楽しく読めました。 終盤主人公2人が同軸に並んでワクワク! 下巻へ
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ワクワク感5でも、ページ数は多くないのに読む時間がかかるタイプの小説。京極先生のサイコロ本は分厚いのにすぐ読める感覚。この違いは?
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