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君に勧む杯 文豪とアルケミスト ノベライズ case 井伏鱒二 新潮文庫nex
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2022/01/28 |
JAN | 9784101802312 |
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君に勧む杯
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
悪くはないのだが、展開としては退屈だなと感じてしまった。井伏先生について基本的な知識を仕入れておかないと話が分かりづらいかも。太宰先生との会話が多めなので、二人が好きな人はもっと楽しめるのでは。
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※このレビューにはネタバレを含みます
文アルラノベ第三弾。第一弾は初回ということもあり文アルの世界観掘り下げを色濃く出してきた中で、作家芥川の話を、第二弾はオールキャラで小泉八雲の『怪談』の中へ入っていく話を、そして今回はかなり作家・井伏鱒二の人生と著作を調べ上げて作ったかのような、文アル×作家の人生というハイブリッドで濃厚な一冊に仕上がっている印象だった。 前作の作家がエンタメに振っていたからなのか、今回はなかなか文章の上手い作家を持ってきたと感じ、一文一文に独特の味があった。何より、作家・井伏鱒二を丁寧に描いていこうという気概を端々から感じたのが素晴らしかった。文アルではなかなか見られなかった作家本人の家族の話や、「戦争や戦いという場」について井伏鱒二という作家がどう捉えて作品の中に落とし込んでいったのかという点が作中の端々から垣間見えていて、作者の井伏に対しての理解や眼差しなどを感じ取れる所が好印象だった。その「戦い」に対しての井伏の考えが、文アルというジャンルの「潜書」にそのまま生かされていく構成は見事という他ない。文アルというジャンルの点でいうと、文劇(舞台版)などがかなり濃厚に主人公に据えた文豪を掘り下げてくれる印象だが、本書はそれに匹敵するほど濃厚に「井伏鱒二」一人に集中して掘り下げがなされていくので、大変読みごたえがあった。他の登場キャラクターとしては、井伏の師匠に当たる佐藤春夫、太宰治、同時代人として横光利一、その友人である川端康成などが登場するが、いずれも井伏に対してひとかたならぬ絡み方をする。これぞ関係性を重視する文アルの醍醐味である。井伏ファンには是非お勧めしたい一冊。 あと個人的には太宰が文アルのキャラとは思えないほどクールで切れ者な判断をするので見ていてかなり史実分を濃く受けた印象だった。太宰はメディアミックスによってかなりキャラが変わるので本書でまた新たな一面を見た気分だったし、最後に井伏と釣りをやるシーンがとても良い締め方だと思った。
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※このレビューにはネタバレを含みます
井伏の半生と著作を分かりやすく説明してくれる序盤から中盤。井伏の故郷もお酒も魅力的。 しかし友はいつ出てくるのか。ぽっかり空いた、その場所にいたはずの友。早く思い出して!! と思いながら読んでいたら最後の数十ページで無事クソデカ感情にやられました。 もっとはやく出てきてほしかったな。 あと太宰が、ゲームや文劇とはまた違った魅力があってものすごくいいですね…
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