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湯殿山麓呪い村 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2021/12/21 |
JAN | 9784041120705 |
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湯殿山麓呪い村
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商品レビュー
1.5
4件のお客様レビュー
因習の残る村、というか因習によって残る村で過去に起きた事件が現代にもねを伸ばしと始まる、親の因果が子に報いモノ? ミイラを信仰する下地と、無理矢理仕立てられたミイラ、飢饉の絵、非業の死を遂げた親子、凋落の元御三家と色々用意してなんだかどれも中途半端な使われ方で無理矢理納得させられ...
因習の残る村、というか因習によって残る村で過去に起きた事件が現代にもねを伸ばしと始まる、親の因果が子に報いモノ? ミイラを信仰する下地と、無理矢理仕立てられたミイラ、飢饉の絵、非業の死を遂げた親子、凋落の元御三家と色々用意してなんだかどれも中途半端な使われ方で無理矢理納得させられた印象。 映画は好き。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
オカルトめいたミイラの発掘に過去の怨念が纏わるおどろおどろしいミステリー。 普通に事件を検証していくとたどり着く真犯人なのだが、誰もがまさかと外してしまうところが盲点。犯人と犯行動機が判明してもスッキリとせず、逆に残る後味の悪さがいつまでも苦々しい。 “種を火種にする”というこれ以上ない怨みの晴らし方の厭らしさとその結果が招く不幸の重さに只々どんより。 「語るなかれ、聞くなかれ」と百年以上秘められた幽海上人の無念の因果や血筋をもっと事件に絡めて復讐のホラー色を強めたら、お楽しみ度も上がったかもなぁ。 かなり昔に観た映画はストーリー破綻していたので心配だったが、原作はちゃんと探偵が機能していて一安心。
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主文は後回し。 まずは、許せないレベルのこと。 ●ある章のタイトルがあからさまな大ヒントになっている。目次で犯人の見当がついてしまうのだ。「わからないだろう」と読者を侮っている感じもあり、腹立たしい。 ●会話の中で、超有名な名作推理小説(本感想の筆者は未読)の犯人をバラしている...
主文は後回し。 まずは、許せないレベルのこと。 ●ある章のタイトルがあからさまな大ヒントになっている。目次で犯人の見当がついてしまうのだ。「わからないだろう」と読者を侮っている感じもあり、腹立たしい。 ●会話の中で、超有名な名作推理小説(本感想の筆者は未読)の犯人をバラしている。それも、作品のタイトルと犯人の名前をモロに書く形で。ひどすぎる。 この2つ、推理小説作家として万死に値する行為ではないか。 続いて、何とか許せるけど滅茶苦茶気になったこと。 ●表現や文章の繋がりに違和感があり、作者の日本語力を疑わざるを得ない。そのため、読み進むにつれ作品に対する期待や敬意を失っていく。 ●説明に蛇足が散見されて冗長、しかもオーバーステイトメント気味で変にリキんで空回りしてる感じ。また、カッコつけた表現がことごとく「余計な情報」に見えていちいちイラッとするのは、自分が狭量なのか、表現がハマッてないのか。 クライマックスに差し掛かっても、寺社やその立地に関する情報等を都度都度放り込んで、テンポを落とす。 また、ある章では、長めの説明ゼリフの中にカッコ書きで説明を挿入する荒業が見られた。「説明、説(説明)明。説明!」。こんなの他で見たことない。御作法としていかがなものか。 ●大上段に振りかぶったタイトルの割に、オカルト風味が薄い。やはりそこは、大先輩・横溝正史や大後輩(笑)・京極夏彦など、ハッタリ上手(※褒め言葉です)の諸作と比較して、弱さを感じる。 ●主人公がクイズ王、という設定は全く活きてない。雑学・蘊蓄キャラにしたいなら、京極堂のように蘊蓄で頁を埋め尽くすくらいアピールしないと。ところが蘊蓄のほとんどは登場人物ではなく語り手が語ってしまう。また、主人公のキャラ付けとして、所々に挿し込まれる大食エピソードも、早送りしたくなる。 物語の基本設計は、無理はあれど受け入れられなくはない。ヒントが易しすぎて簡単に犯人の見当がついてしまうのも許しますよ、そこだけがミステリの魅力ではないので。その上で、以下の結論に至った。 主文:本作を星1つの刑に処す。
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