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泣いてちゃごはんに遅れるよ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2021/12/16 |
JAN | 9784344038790 |
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泣いてちゃごはんに遅れるよ
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商品レビュー
3.8
23件のお客様レビュー
料理をする人のエッセイは地に足がついている感じがして頼もしい。ごはんを作る人が家庭で1番えらい…なるほど。
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最近、アマゾンのおすすめ本に登場していたエッセイを読んでみました。 著者がワーキングマザーということもあり、考え方に共感できる部分が多く、自分と似ているところがあると感じました。(おそらく年齢も近いのではないかと思います) そのためか、他のエッセイ本よりも多くの箇所に付箋をつけて...
最近、アマゾンのおすすめ本に登場していたエッセイを読んでみました。 著者がワーキングマザーということもあり、考え方に共感できる部分が多く、自分と似ているところがあると感じました。(おそらく年齢も近いのではないかと思います) そのためか、他のエッセイ本よりも多くの箇所に付箋をつけてしまいました。 特に心に響いたフレーズはこちらです。 「ぜひ仕事は続けてください。経済的な裁量を持つことを簡単に手放さないでほしい」 どんなに仕事が辛くても、辞めたいと思ってもやめなかった理由は、まさにこれだと思いました。 結婚して夫の収入だけで生活するということは、自分で自由に使えるお金がなくなるということ。 何かを買うときに、いちいち「これ、買っていいかな?」と夫に確認するのは、私にはとてもストレスです。(性格的に「夫の収入=夫婦二人の収入」と考えられないんですよね) そう考えると、結婚しても、子どもが生まれても、経済的に自立した状態を保つことが、自分にとって一番心地よいと感じています。 子どもに「お菓子買って!」と言われたとき、ポケットマネーでサッと買ってあげられる。それが私にとってはとても大切なことなんです。 もう一つ、共感したフレーズがあります。 「自分でも驚くことに、疲れたという感覚から年々解放されている。ストレスを抱えすぎないように、疲れるものや人から距離を置くようになったことも、無関係ではないと思う」 四十を過ぎると、「これ、本当に無理だわ…」と感じることがはっきりわかるようになりますよね。 最近も、私にとって無理なお誘いがあったのですが、それを断ったあとで「本当にこれで良かったのかな…」と悩んでしまいました。 そんなとき、つい夫に本音を漏らしてしまったんです。 「今回のお誘い、修行みたいなものなんだけど、まだ修行しなきゃいけないんだろうか?」と。 すると夫は、 「四十を過ぎたら、もう修行はしなくていいだろう」 と、バッサリ。 その言葉で、自分の選択に自信を持てた気がしました。 若いころは体力もあるから「これも人生修行!」と割り切ってできたのかもしれません。 でも、四十を過ぎて、時間・体力・お金が有限だと理解してしまうと、無理をすること自体がマイナスだと感じるようになりました。 (もちろん、歳を重ねたらまた考えが変わるかもしれませんが) 改めて思うのですが、こうしたエッセイを書けるのは、日々の生活の中で自分と向き合い、内省を続けているからこそだと思います。 ちょっとしたことに反応する自分を観察して、そこから気づきを得る。 エッセイを読むことは、そうした内省のヒントを得る良い機会にもなりますね!
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私自身、日常からさまざまな場面や感情を、掬い上げて観察しがちな人間だと思う。 だけどそれらのすべてを心に留めるかというとそうではなくて、疲れていたりべつのことで忙しいときは「まあいいや」で流してしまうことも多々ある。 寿木けいさんのエッセイは以前にも読んでとても好きだなと思ったの...
私自身、日常からさまざまな場面や感情を、掬い上げて観察しがちな人間だと思う。 だけどそれらのすべてを心に留めるかというとそうではなくて、疲れていたりべつのことで忙しいときは「まあいいや」で流してしまうことも多々ある。 寿木けいさんのエッセイは以前にも読んでとても好きだなと思ったのだけど、寿木さんは基本的に「まあいいや」をあまりしない人なのではないか、とイメージしている(イメージなのでもちろん定かではない) 日常から拾い上げる温かいこと、ばかりではなく、けっこうピリっとしたことや、内省的なこと、毒の効いたことも、隠すことなく、だけど綺麗な表現で綴っている。 毒の効いた内容も、綺麗な言葉で書いているからこそ、はっとさせられたり襟を正すような気持ちにさせられる。 言葉の使い方に知性を感じる人に、だから私は惹かれるのだと思う。 寿木さんは料理家だけど、料理の話題はそこまで多くはない。 料理を普段から習慣としてしている人って、それが当たり前だから、わざわざそのことを話題にも挙げないものだと思う。SNSにもいちいち載せないし(それを思うのは私の毒。笑) むしろ載せるのはプロだからこそ、仕事の場面。それは料理家に限らない話。 編集者時代の話や、結婚や子育てのこと、女友達のことなど、負の感情も含んではいるけれど重くない文章で綴られているからするっと飲み込むように読めてしまう。 料理家にはたまに、とても魅力的な文章を書く人がいる。高山なおみさんなんかも、私的にはそう。 黙々と料理することと、日常を拾い上げることには何か共通点があるのだろうか、などと考える。 プロの職業人であり、妻であり、母であるからこそ、どんなときでも涙に舵は取らせない。そのたくましさは、立場の違う私にはないものだ、と思いながら読んだ。 母は強し、というけれど確かに、と母ではない私はいつも思う。同世代でも、親である人の強さは親ではない私とは別物だ、とつねに感じている。 どちらが正しい論ではなくそれぞれの選択する生き方なのだけど、そういう絶対的な強さみたいなものは、得ようとして得られるものではない。 たくましさの中に見え隠れする繊細さとしなやかさが素敵なエッセイ。「泣いてちゃごはんに遅れるよ」。人生はサバイバル、な面もある。
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