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あんの夢 お勝手のあん ハルキ文庫時代小説文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
発売年月日 | 2021/12/15 |
JAN | 9784758444491 |
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商品レビュー
3.8
23件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
お勝手のあんの第五巻。 紅屋では亡くなった者はいなかったものの、 台風の高波で建物や畳や道具はだめになってしまい、 なんとか三部屋だけは泊められるようになり、 お救い小屋から旅立つ人たちを泊めていた。 おやすはどうなるかとおもっていたら、 本格的な改修のために紅屋は二か月休業し、 その間江戸の深川の煮売屋に修行に出ることになる。 江戸に暮らすのも初めて、一人部屋に寝るのも初めてながら、 ひたすら料理をして、新しい料理を創り出していく。 彼女の世界が広がって良かった。 子供を産むため日野の尼寺に行った同僚を訪ねて、 出会った歳三という男は、土方歳三ということなのかな。 以前、紅屋に泊まって、真珠を食べそうになった大工が再び登場し、 その真珠で命を救われたからと、紅屋を助けてくれるとは思わなかった。 あとは、おやすが買ったお土産を煮売屋の人たちが喜んでくれたのが、良かった。
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シリーズ第五作。台風で被害を受けた紅屋が改修するため、やすは深川の煮売屋で二ヶ月間お手伝いをする。関わる人が皆いい人ばかり。江戸人情モノです。お小夜さんは早産の気があるのか絶対安静。何となく幸薄い感じがして、無事出産を終えて欲しいと願う。
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紅屋の建て替えのため二ヶ月間暇になったおやすは、深川の煮売屋を手伝うことになった。 同じ料理を作るにしても、料理旅籠で作る料理と煮売屋が作る料理は違う。 どういう人が食べるのか、によって、値段も味も手間暇も変わってくる。 そういうことをおやすは一つ一つ学んでいくのだった。 そし...
紅屋の建て替えのため二ヶ月間暇になったおやすは、深川の煮売屋を手伝うことになった。 同じ料理を作るにしても、料理旅籠で作る料理と煮売屋が作る料理は違う。 どういう人が食べるのか、によって、値段も味も手間暇も変わってくる。 そういうことをおやすは一つ一つ学んでいくのだった。 そしておやすは自分の夢に気づいてしまう。 自分の料理で紅屋を品川一の旅籠と呼ばれるようにしたい。 その台所で真ん中に立つのは自分であり、政も平吉もそこにはいない。 あんなに恩を感じているのに、まだ自分は政の足元にも及ばないのは重々承知なのに、そんな夢を心の奥底に隠し持っていた自分に気づいたとき、その業の深さにおののくおやす。 しかし夢を持つということは、そういうことだと認めることから始めなければいけないというのも事実なのだ。 おやすにそう思わせたのは、剣の道で名を成したいと夢を語る若き日の土方歳三。 もう一人、天文方の家に生まれた山路一郎も、ちょっとだけ顔を出す。 もしかするとおやすには、本人も知らない出生の秘密があるのかもしれないという匂わせも。 最後のほうに小夜とのやり取りのシーンが出てきて、ようやく「あん」が出てくるわけだけど、もはやこれ不必要な設定と思えてくる。 「おやす」でいいじゃん。
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