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知能低下の人類史 忍び寄る現代文明クライシス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 春秋社 |
発売年月日 | 2021/10/27 |
JAN | 9784393332382 |
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知能低下の人類史
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知能低下の人類史
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商品レビュー
3.3
7件のお客様レビュー
高IQ者の出生率が低下し低IQ者の割合が増えて社会が崩壊するという身も蓋もない話なんだけど、これでもかと根拠となる研究論文が提示される。しかし訳者のあとがきにもあるように、東アジアには微妙に当てはまらない気もするが、さて。
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産業革命期と比べ現代の知能は低下しており、それは歴史的に繰り返される1プロセスに過ぎないという過激なお話。過激な割に荒唐無稽という感じはしない。ただちょっと大袈裟かな。 エリート階層ほど子供を産まなくなると言うのは今世界中で起こっている少子化と矛盾する気がする。それだとg因子が発...
産業革命期と比べ現代の知能は低下しており、それは歴史的に繰り返される1プロセスに過ぎないという過激なお話。過激な割に荒唐無稽という感じはしない。ただちょっと大袈裟かな。 エリート階層ほど子供を産まなくなると言うのは今世界中で起こっている少子化と矛盾する気がする。それだとg因子が発展段階にある低〜中所得者層の出生率は高くなるし。その説明のために述べられてるフリン効果も腹落ちするようなしないような…。そして結局g因子ってなんなん? 陰謀論でないのは確かだし、発想としては挑戦的で面白いけれど、もう少し掘り下げた研究が必要なのかなーと素人ながら思ってしまった。訳者が懐疑的なのにも救われた気もする。
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本著、「このまんまだと西欧文明は崩壊するから備えとけよ!」という主張で、これは読まないといけない本だ…と思って読んだのですが、なかなか悩ましい1冊でした。 個人的には、著者よりもそれに少し懐疑的な訳者のスタンスに近いかなぁ。やたらと統計分析が乱発されているんですが、直感的に直接の...
本著、「このまんまだと西欧文明は崩壊するから備えとけよ!」という主張で、これは読まないといけない本だ…と思って読んだのですが、なかなか悩ましい1冊でした。 個人的には、著者よりもそれに少し懐疑的な訳者のスタンスに近いかなぁ。やたらと統計分析が乱発されているんですが、直感的に直接の因果関係があるとは思えない項目も。 まず、冒頭の「人類が月に戻れなくなったことや、コンコルドを飛ばせなくなったのは、我々がだんだんと知的に退行しているからなのだ。」というくだりはちょっと同意できない…。 コンコルドの引退の主要因は収益性の低さと老朽化で、今アメリカで開発が進んでいる超音速旅客機ブーム・オーバーチュアは、そこらへんの課題をある程度解決した上で早ければ7年後くらいに就航予定。 月に行く話も、国家プロジェクトではなく宇宙旅行ビジネスとしては徐々に進みつつある話で、これも我々がバカになったせいじゃなくて収益性の問題のはず。 本著にあったファクトとして、「知能/教育レベルと出生率に負の相関関係がある(アタマの良い人は子どもの数が少ない)」というのは理解しつつも、じゃあこのまま行くと文明が崩壊するのかと言うと微妙な気も。 著者の問題意識に寄り添うとすると、優秀な人の遺伝子はあんまり残らないのだとして、人類がそれを延々と続けてきているのならもうかなり遺伝子の多様性は損なわれてしまっているようにも思え、それを示すデータだったり、多様性が損なわれることによる実質的な弊害が示されると良いのかなと思いました。 しかし、ヨーロッパなんて、地球が回ってるって言った人を火炙りにしてるんだし、人間の「優秀」の尺度ですら、時々の世の中の雰囲気で大いにブレにブレてきたと思うんですがね。 ただ、本著における問題提起の本質を見落としてはいけないんだと思います。 遺伝子多様性の毀損で文明レベルが落ちてしまうのか、だとしたらそれを乗り越えるための方策は何か、どう取り組んでいくのか…。 ある程度は、フェイルセーフなり、それこそ「フールプルーフ」なり、ICTによるサポートなりの仕組みでカバーできるような気もするんですが、抜本的な解決が必要なのであれば、SF的な遺伝子操作のようなタブーも含めて研究もやらないといけないのではと。 また、本著、ひょっとすると欧州を中心に盛んなダイバーシティ系の取り組みへの違和感も背景にあるのではないかと思いました。個人的には、ダイバーシティが人類の未来を損なう取り組みじゃないことが証明できると良いなぁ…とも思いました。 今の世の中に対する鬱屈した思いや不安感は、理解できる気がします。出生率でいったら日本の方がヤバいので、決して他人事ではないですね。
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