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極限の思想 バタイユ エコノミーと贈与 講談社選書メチエ le livre
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極限の思想 バタイユ エコノミーと贈与 講談社選書メチエ le livre

佐々木雄大(著者)

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極限の思想 バタイユ エコノミーと贈与 講談社選書メチエ le livre

定価 ¥2,750

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2021/10/14
JAN 9784065239483

極限の思想 バタイユ エコノミーと贈与

¥1,980

商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2025/01/09

読書会で取り扱い。他者への従属的関係であるエコノミーの外部で、「〈誰でもない者〉が〈何でもないもの〉を〈誰でもない他者〉に与える」という贈与の形式を満たす至高者のコミュニケーション。そこでは「振る舞い」や「精神状態」といった「主観性」が伝達される。しかし一方で、そうした贈与は「幸...

読書会で取り扱い。他者への従属的関係であるエコノミーの外部で、「〈誰でもない者〉が〈何でもないもの〉を〈誰でもない他者〉に与える」という贈与の形式を満たす至高者のコミュニケーション。そこでは「振る舞い」や「精神状態」といった「主観性」が伝達される。しかし一方で、そうした贈与は「幸福の涙」という現象で説明される奇跡的なものであり、決して企図された行為によっては実現されえない。一方でそうした幸運の到来には、我々は世界や他者を必要とし、聖/俗・可能なもの/不可能なものといった区別は必ずしもなされない。聖なるものは、世界との親密性を取り戻した状態だが、そこでは明晰さが徹底的に突き詰められてもいるのだ。こうした矛盾を孕みながら、絶えず表現へと向かっていくバタイユの魅力が存分に伝わる良書だったと思う。バタイユとレヴィナスの対比が個人的には分かりやすかった。

Posted by ブクログ

2023/04/24

端的に言うと、聖と俗の二元論の浅はかさを撃ち、思索のうちに沈静するのでなく、この世の在り方、認識の仕方を根本的に超えていこうとするバタイユ論。 アイテムとしては、経済、死、戦争、エロティシズム、宗教を新たな文脈の元で捉え直している。 ハイデガー、サルトル、カイヨワ、レヴィナス...

端的に言うと、聖と俗の二元論の浅はかさを撃ち、思索のうちに沈静するのでなく、この世の在り方、認識の仕方を根本的に超えていこうとするバタイユ論。 アイテムとしては、経済、死、戦争、エロティシズム、宗教を新たな文脈の元で捉え直している。 ハイデガー、サルトル、カイヨワ、レヴィナス、モース、レヴィ=ストロースの論と対比させながら、バタイユの独自性を明らかにする。 繰り返しがくどくなく、深みを増す言及の仕方で、人間の根源に迫った好著である。

Posted by ブクログ