極限の思想 バタイユ エコノミーと贈与 の商品レビュー
端的に言うと、聖と俗の二元論の浅はかさを撃ち、思索のうちに沈静するのでなく、この世の在り方、認識の仕方を根本的に超えていこうとするバタイユ論。 アイテムとしては、経済、死、戦争、エロティシズム、宗教を新たな文脈の元で捉え直している。 ハイデガー、サルトル、カイヨワ、レヴィナス...
端的に言うと、聖と俗の二元論の浅はかさを撃ち、思索のうちに沈静するのでなく、この世の在り方、認識の仕方を根本的に超えていこうとするバタイユ論。 アイテムとしては、経済、死、戦争、エロティシズム、宗教を新たな文脈の元で捉え直している。 ハイデガー、サルトル、カイヨワ、レヴィナス、モース、レヴィ=ストロースの論と対比させながら、バタイユの独自性を明らかにする。 繰り返しがくどくなく、深みを増す言及の仕方で、人間の根源に迫った好著である。
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