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中国料理の世界史 美食のナショナリズムをこえて
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 慶應義塾大学出版会 |
発売年月日 | 2021/09/14 |
JAN | 9784766427646 |
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中国料理の世界史
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
全編興味深いのだがアメリカの章は特に印象深い。中華料理店はクリスマスや日曜日にも営業するので非キリスト教徒の支持を得たことやフランス移民は上級ばかりだったからフランス料理は敬意を払われることの指摘は目から鱗。 「焼き餃子は日本発祥で中国にはない」神話にも言及があれば良かったな。...
全編興味深いのだがアメリカの章は特に印象深い。中華料理店はクリスマスや日曜日にも営業するので非キリスト教徒の支持を得たことやフランス移民は上級ばかりだったからフランス料理は敬意を払われることの指摘は目から鱗。 「焼き餃子は日本発祥で中国にはない」神話にも言及があれば良かったな。 あとアメリカ映画に良くある四角い中華の話もあれば嬉しかった
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恐らく全世界で最も普及している料理を1つあげるとすれば、中華はその筆頭であろう。日本ではラーメンや餃子などがその代表例であるし、アメリカではパンダ・エクスプレスのようなファストフード系中華が挙げられ、各国に深く根付いている。 本書はそうした中華≒中国料理とナショナリズムの関係性...
恐らく全世界で最も普及している料理を1つあげるとすれば、中華はその筆頭であろう。日本ではラーメンや餃子などがその代表例であるし、アメリカではパンダ・エクスプレスのようなファストフード系中華が挙げられ、各国に深く根付いている。 本書はそうした中華≒中国料理とナショナリズムの関係性を軸に、中国のナショナリズムを伝達するソフトパワーとしての中国料理が、中国から各国へという一方向的な影響力だけではなく、各国現地料理との融和によって多様な力学が発生している、ということを明らかにしようとする。 その舞台として、中国における中国料理の様々な系譜とその歴史、そしてアメリカ、日本、ヨーロッパ、韓国やベトナムなどのアジア諸国を広く網にかけて各地で中国料理がどうローカル料理と融和したかなどが本書では記されている。 料理とナショナリズムというテーマ設定が成功しているかは正直よくわからないところではあるが、中国料理の面白さを知れる、という点で知識を広げてくれる本ではある。
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回転卓は日本発祥でないという、本書を解説した記事を読んで借りてみた。文献にあたってエビデンスのある情報をもとにした料理本『歴史をつくった洋菓子たち』を読んで面白かったことも理由のひとつ。 中国料理は中華料理として日本に根付き、ラーメンや焼き餃子など日本料理として昇華した料理も多...
回転卓は日本発祥でないという、本書を解説した記事を読んで借りてみた。文献にあたってエビデンスのある情報をもとにした料理本『歴史をつくった洋菓子たち』を読んで面白かったことも理由のひとつ。 中国料理は中華料理として日本に根付き、ラーメンや焼き餃子など日本料理として昇華した料理も多い。それらが韓国のチャジャン麺やチャプチェ、タイのパッタイ、シンガポールの海南チキンライスなど、世界中で起きていることは興味深かった。 日本に南京錠など、南京がついたのは明への憧れだったなど、トリビアも多い。また、各国の中国への関わり方や歴史もわかった。華僑の歴史としても読める内容。 分厚い本なので覚悟は必要なことと、料理のおいしさを解説する本でないことは把握した上で読むことをお勧め。
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