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夏物語 文春文庫
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夏物語 文春文庫

川上未映子(著者)

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夏物語 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2021/08/03
JAN 9784167917333

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商品レビュー

4.1

333件のお客様レビュー

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2025/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

たしかに全ての生き物は生まれることを選べないのかもしれない、と思う。 「生まれたことを肯定したら、わたしはもう一日も、生きていけない」という善の言葉に、引き裂かれたような気持ちになった。 生きていくことととはなんなのか、間違うことはどこまで許されるのか、生まれてくることはなんなのか、全部分からないけれど、自分自身の人生をなぞらえながら考えを巡らさずにはいられない小説。

Posted by ブクログ

2025/11/24

何のために人は生むのか。生みたいと思う女性の本能は、自分勝手なわがままではないのか。男の 3秒の快感のために、60年の苦労を背負わせていいのか? などと考え始めると、ほどなく人類滅亡なので、とりあえず何も考えずに性的欲求、母性本能のおもむくままに種を存続させていただきたい今日こ...

何のために人は生むのか。生みたいと思う女性の本能は、自分勝手なわがままではないのか。男の 3秒の快感のために、60年の苦労を背負わせていいのか? などと考え始めると、ほどなく人類滅亡なので、とりあえず何も考えずに性的欲求、母性本能のおもむくままに種を存続させていただきたい今日このごろではあるのだが、AID (Artificial Insemination with Donor's Semen; 夫以外の第三者から提供された精子を用いる非配偶者間人工授精)の問題を絡めつつ、38歳という出産を考えると微妙な年齢の女性の想いを「乳と卵」のあの濃密な筆致で描く。前半はその「乳と卵」の焼き直しなのだが、完成度で言うと原作の方が上か。第二部だけで(「乳と卵」の続編として)刊行した方が良かったんじゃないかなぁ。

Posted by ブクログ

2025/11/16

この本を読み始めたとき、『乳と卵』の作り直しかと思った。夏の、延々と続いている不快感のような暑さの中で繰り広げられる1人の女性の物語。乳と卵と重なるパートでは、主人公の女性よりも姪っ子の視点に立って読んでしまう。生まれてくる意味とは?人が自分で望んでこの世に存在するわけではない、...

この本を読み始めたとき、『乳と卵』の作り直しかと思った。夏の、延々と続いている不快感のような暑さの中で繰り広げられる1人の女性の物語。乳と卵と重なるパートでは、主人公の女性よりも姪っ子の視点に立って読んでしまう。生まれてくる意味とは?人が自分で望んでこの世に存在するわけではない、という事実。生きる辛さや成長する際に突き当たる壁。考えさせられることが多い。 後半はどちらかというと親の視点。子供自身との関係性や、産んだ経緯が色々な人々。子育てと虐待。 様々な登場人物の喜怒哀楽の気持ち、思考回路、批判。人が生きる上で、自分が他者に与える影響をわかっているつもりでもわかっていないことがほとんどだ。自分の考えが形成されてきた家庭環境が、思考の型を作っていて、他人の思考の型と合わない部分が無限に存在する。それを受け入れられるときもあれば、正面からぶつかってしまう時もある。「まさに小説」という具合に、人間の生きている様子を、内面を、出来事をまざまざと見せつけられる、そんな描かれ方をしていて引き込まれてしまった。

Posted by ブクログ