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Humankind 希望の歴史(下) 人類が善き未来をつくるための18章
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2021/07/27 |
| JAN | 9784163914084 |
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Humankind 希望の歴史(下)
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商品レビュー
4.4
64件のお客様レビュー
人は基本的には善でおり、お互いがコミュニケーションを取り良く理解し合うことが寛容を生み、人に多くのものを与えることで、多くを得られると説く。 綺麗ごとにも聞こえる一方、人種間の対立をはじめとした相手への不信感は、相手への無知や無関心に由来することが多く、お互いを良く知ることが争い...
人は基本的には善でおり、お互いがコミュニケーションを取り良く理解し合うことが寛容を生み、人に多くのものを与えることで、多くを得られると説く。 綺麗ごとにも聞こえる一方、人種間の対立をはじめとした相手への不信感は、相手への無知や無関心に由来することが多く、お互いを良く知ることが争いをなくすことにつながるという論旨に納得もさせられる。文化の違いはあれど、基本的には生まれながらにして相手を傷つけたいと思う人などほぼいない、という考え方には賛同。 人間同士のあらゆる関係性において関心と寛容が極めて重要。 ・人は相手の目を見つめながら殺すことはできない。第二次世界大戦での死者の大半は爆撃など遠隔地からのもの。そう考えると、人の手をほぼ介さず遠隔地から攻撃できるドローンやAI兵器がいかに恐ろしい兵器かを思い知らされる。 ・血統書付きのコンサルタントとマネージャーが、自分たちの必要性を高めるために、単純なことをできるだけ複雑にしている。このことがいわゆる「知識経済」の大部分を駆動しているのではないか。
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これも読書メモを再掲。 34 よりよい世界は共感から始まるのではない。共感は寛大さを損なう。選ばれた少数にスポットを当てることで敵の視点に立つことができなくなる 44 権力は麻酔薬のような働きをして人を他者に対して鈍感にするらしい 58 私たちは良いリーダーを持ちたいと願...
これも読書メモを再掲。 34 よりよい世界は共感から始まるのではない。共感は寛大さを損なう。選ばれた少数にスポットを当てることで敵の視点に立つことができなくなる 44 権力は麻酔薬のような働きをして人を他者に対して鈍感にするらしい 58 私たちは良いリーダーを持ちたいと願うが、その望みが打ち砕かれる事があまりに多い。ゲルトナーによると、それは優しく親切な人だからとリーダーに選ばれても権力のせいでそれらの失うか、あるいは本来そうした美徳を備えていないかのどちらかだ。階層的な社会ではマキャベリ主義者が勝つ。なぜなれ、彼らはライバルを打ち負かす究極の秘密兵器を持ってるからだ。これは恥を知らないことだ 71 都市や国家が、最悪な人間ではなく、最良な人間を想定していたらどうなるだろう、ノセボ 75 真実だと証明できなくても信じるしかないものがある、友情や愛や信頼 79 ピグマリオン効果⇔ゴーレム効果 126 7つの治療薬(ベネズエラ)、コモンズ 83 憎しみと同じく信頼も伝染する 214 エピローグ
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『Humankind』上下巻を通して読んで、最後に強く残ったのは、「人の本性は善か悪か」という根源的な問いである。著者のルトガー・ブレグマンは、歴史や心理学の通説に疑問を投げかけ、人間は本来善であるという立場から議論を展開してきた人物だ。本書でも、スタンフォード監獄実験やミルグラ...
『Humankind』上下巻を通して読んで、最後に強く残ったのは、「人の本性は善か悪か」という根源的な問いである。著者のルトガー・ブレグマンは、歴史や心理学の通説に疑問を投げかけ、人間は本来善であるという立場から議論を展開してきた人物だ。本書でも、スタンフォード監獄実験やミルグラム実験といった、「人間の本性は悪である」ことの根拠としてしばしば語られてきた研究を再検証し、その解釈や広まり方に大きな問題があった可能性を示していく。 この本を読む前の自分なら、「人の本性は悪か」と問われれば、おそらく悪だと答えていたと思う。人類の歴史を振り返れば、争いや戦争の記録があまりにも目立つからだ。人は互いに争い、傷つけ合いながら、それでもようやく平和や秩序を築いてきたのだと思っていた。 しかし、読後にはまったく逆の見方ができるようになった。人間はもともと善良で、協力し合う性質を持った生き物であり、むしろ文明や制度の発達のなかで、その善良さが見えにくくなったり、歪められたりしてきたのではないか。そんなふうに考えるようになった。古くから人間の善良性を唱えていたルソーの問題意識も思い出され、『社会契約論』をもう一度読み返したくなった。 本書が示しているのは、人間は天才的な個として生き延びてきたのではなく、社会性を強みにして生き延びてきた存在だということだ。そして、その社会性の核にあるのが、他者に共感する力なのだと思う。さらに、その善良性は伝播していく。そこにこそ、人間に対する希望があると感じた。 一方で、本書が面白いのは、共感を単純に美しいものとしては描いていない点である。共感はしばしば、自分が関心を持てる相手だけにスポットライトを当て、視野を狭めてしまう。だからこそ、遠い国や見えにくい立場の人々にも想像力を広げ、与えられた情報を鵜呑みにせずに考えることが必要なのだと思った。 ニュースでは、人間の悪の部分ばかりが強く印象づけられることがある。だが本書を読むと、そうした断片だけを見て、人間の本性そのものを決めつけるのは危ういと感じる。少し距離を置いて事実を見つめ直し、それでもなお人間の善良性を信じてみること。その姿勢自体が、この本の大きなメッセージなのではないかと思う。
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