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米中対立 アメリカの戦略転換と分断される世界 中公新書2650
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米中対立 アメリカの戦略転換と分断される世界 中公新書2650

佐橋亮(著者)

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米中対立 アメリカの戦略転換と分断される世界 中公新書2650

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2021/07/19
JAN 9784121026507

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米中対立

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商品レビュー

4.3

14件のお客様レビュー

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2024/09/04

米中対立 アメリカの戦略転換と分断される世界 著:佐橋 亮 中公新書 2650 なぜ、米中は今日のように対立するに至ったかを語る書 常に思うことであるが、アメリカにとっての重荷とは、自国民の安全を保障するとともに、同盟国のそれをも担保しなければならないことである。 始点は、...

米中対立 アメリカの戦略転換と分断される世界 著:佐橋 亮 中公新書 2650 なぜ、米中は今日のように対立するに至ったかを語る書 常に思うことであるが、アメリカにとっての重荷とは、自国民の安全を保障するとともに、同盟国のそれをも担保しなければならないことである。 始点は、1969年、中ソ国境紛争だ。 アメリカは、万が一にも、中国がソ連に敗れるようであれば、微妙なバランスを保っている冷戦構造が大きく東側に傾き、アメリカが一気に不利になるのではないか、との恐怖からだった。 そのため、1971年キッシンジャーが、1972年ニクソンが電撃的に訪中し、米中関係を早急に改善しようとした。いわゆる上海コミュニケだ。 米国が中国に期待し続けたのは、次の3つであった  中国が政治改革を進めること  市場改革を行うこと  既存の国際秩序を受け入れてその中で貢献を増していくこと 平和を守る最前の方法は、平和的解決以外の方法はあり得ないという国際環境を作り出すこと 中国の軍事的脅しを看過すれば、アメリカの同盟国への安全の約束が疑われてしまう 戦略的再保証  中国の成長を前提に、米中関係を2カ国関係の管理にとどめず、地域やグローバル課題に積極的に活かすという発想のことで、当時のジム・スタインバーグ国務副長官のドクトリンである オバマの中国戦略  オバマ政権の力点が置かれたのは、同盟国のみならず、東南アジア諸国への協力の強化である  南シナ海が中国の進出で動揺する中、重ねて東南アジアとの関係を重視するとのメッセージが発信された 一方、リーマンショックの影響でも成長を続ける中国は、アメリカの網に包囲されるという恐怖をいだいた 2014年米国防総省は、第三次オフセット戦略を提唱する  通常戦略による抑止力を、戦争の作戦レベルにまで強化するためには、最先端の科学技術においてイノベーションを起こして、それを軍事に応用することである オバマ政権後期には、中国の国際社会への貢献は期待が薄いこと、民主化への道筋も、市場化改革の後退もあって、明確な失望が中国に関する議論の主流となった 2017年トランプ政権において、アメリカの対中姿勢は一気に硬化する アメリカは中国を念頭においた、経済規制の立法化や、行政が実施された トランプの訪中に同行したマクマスター補佐官の言  習近平政権の軍民融合の方針を鄧小平以来の市場化改革の終わりを告げるものと位置づける  ここに、キッシンジャードクトリンが打ち出した中国への3つの期待は、政権トップによって放棄された アメリカの対中対立が本格化していくなかで、台湾への姿勢も変化していく  対台湾武器売却が行われた  一方 2019年から、中国の台湾海峡における軍事行動が活発化する  アメリカに中国ロビーがあるように、台湾ロビーだってある。  日本に次ぐ、外貨準備高を持つ台湾はその経済力を利用して政治家や有識者へのアメとムチを行使していく  台湾海峡周辺の海空域、東沙諸島では、人民解放軍や、海警の活動が活発化しており、対するように、米軍、台湾側の活動も増えている  台湾は、米中対立にとって、もっとも危険な発火点になる可能性がある  (本紙には触れられていないが、台湾が中国の侵攻を受けた場合、米軍には出動義務をある   結果、米中の軍事衝突が発生すれば、日本の領海内であり、かつ友軍の支援という、日米安保条約の規定により、自衛隊は有無を言わさず、参戦することとなる) 米 2021年3月公表の、国家安全保障戦略指針には  中国は、経済力、外交力、軍事力、技術力を組み合わせて、安定的で開かれた国際システムに持続的に挑戦することができる唯一の競争相手 とある 地政学的にも、日本は、米中対立の最前線に位置することは明らかだ が結論です 目次 はしがき 序章 米中対立とは何か 第1章 関与と支援―対中政策における主流派の形成 第2章 不確かなものへの恐怖―中国警戒論の胎動 第3章 高まる違和感―台頭する中国と出会ったオバマ政権 第4章 関与政策の否定へ―トランプ政権と中国 第5章 アメリカのなかの中国―関与と強硬姿勢、それぞれの原動力 第6章 米中対立をみつめる世界 第7章 今後の展望―米中対立はどこに向かうのか おわりに あとがき 主要参考文献 索引 ISBN:9784121026507 出版社:中央公論新社 判型:新書 ページ数:328ページ 定価:940円(本体) 2021年07月25日初版 2022年04月20日4版

Posted by ブクログ

2023/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

関与と支援 不確かなものへの恐怖 高まる違和感 関与政策の否定 アメリカの中の中国 今後の展望 アメリカが中国に長年根拠の薄い期待を持ち続けたこと、近年急に不信や追いつかれる恐怖に支配された事は確かで、その背景はかなり独りよがりだ

Posted by ブクログ

2023/09/01

米中国交正常化への過程を博士論文で扱った著者がその続編となるような本をということで、まだ現在進行形で史料は乏しいながらも同時代のアメリカの記事や論考をもとに、アメリカの対中政策の変化を書いている。 冷戦期に対立から対ソの観点から米中は接近する。これ以降、アメリカには政治改革、市場...

米中国交正常化への過程を博士論文で扱った著者がその続編となるような本をということで、まだ現在進行形で史料は乏しいながらも同時代のアメリカの記事や論考をもとに、アメリカの対中政策の変化を書いている。 冷戦期に対立から対ソの観点から米中は接近する。これ以降、アメリカには政治改革、市場化改革を進め既存の国際秩序に貢献するという3つの期待があった。90年代以降に台湾問題や技術流出等を巡って警戒感は強まりつつも、関与指示派が多数を占めていた。しかし、オバマ政権で中国の脅威が認識され、緩やかに戦略転換が始まる。トランプ政権では3つの期待への失望から関与政策が見直された。 アメリカの対中政策の見直しはかなり米国の独りよがりで変わってきているところがある。著者は米中関係が米ソ関係と違うことは認識しながらも、冷戦から参考にすべきことは多いとする。

Posted by ブクログ

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