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青春ゲシュタルト崩壊
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | スターツ出版 |
発売年月日 | 2021/06/25 |
JAN | 9784813790877 |
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青春ゲシュタルト崩壊
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商品レビュー
4.2
19件のお客様レビュー
読むのがただでさえ遅い私は、私用で忙しく小説は約2ヶ月ぶり?の投稿ですみません。 青春ゲシュタルト崩壊ついに読了。 表紙の絵に一目惚れして、ふと手にしてみた。本屋で少しだけ立ち読みしてみたところ、その時の状況はもう忘れたけれど涙が止まらなかった。それから、1年くらい?積読してい...
読むのがただでさえ遅い私は、私用で忙しく小説は約2ヶ月ぶり?の投稿ですみません。 青春ゲシュタルト崩壊ついに読了。 表紙の絵に一目惚れして、ふと手にしてみた。本屋で少しだけ立ち読みしてみたところ、その時の状況はもう忘れたけれど涙が止まらなかった。それから、1年くらい?積読していたのをひょんなことから読んでみた。 さて、本編。 主人公は、本音を飲み込んで我慢し続ける高校2年生の間宮朝葉。そんな性格から、青年期失顔症という相貌失認を有する架空の病になってしまう。 幼なじみ?の朝比奈聖と同じクラスになり乗り越えていくというもの。 青年期失顔症は架空の病気だけれど、別の症状として現実では精神が崩壊してしまうことがある。 誰にでもなる可能性があるという点では、うつ病とかにもいえるのではないか。 自分も、きちんと意志を主張することの大事さが分かった。強く生きていきたいと思った。
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高校生の朝葉は、バレー部の2年生。話しやすい人柄から、1年生と2年生との確執の板挟みになる。また、顧問の桑野先生に雑務や人間関係のコントロールを指示される(パワハラ)。本音を言えない人間関係の中で、行き詰まり「青年期失顔症」を発症してしまう。 「青年期失顔症」とは、青少年がストレスから写真や鏡に映った自分の顔が見えなくなるという架空の病気。実際にある傷病である相貌失認とは異なる。 そんな朝葉を支えてくれたのは、同級生の朝比奈君。彼の支援の中、朝葉は本当の気持ちを表現すること、バレーボールの自分にとっての意味などを考え、バレーボールをやめることを決断する。 顧問からの叱責を同級生、下級生からの非難を跳ね返していく朝葉。新しい部活である青年期失顔症の相談部を朝比奈君や後輩の中条さんといっしょに作っていくことにする。 少年少女の成長、青春ストーリーです。 2025年に映画化もするらしい。 それにしても「青春ゲシュタルト崩壊」ってインパクトあるタイトルですよね。タイトルで買ってしまいました。
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思春期にありがちな自己喪失感を、自身の顔が見えなくなる「青年期失顔症」という架空の病気によって可視化することで、青少年の葛藤を描いた本 「ありのままの自分」という言葉が浸透して久しく、けれど「ありのままの自分とは?」と悩んだ人も多かろう。とくに中高生ともあれば、学業だなんだ...
思春期にありがちな自己喪失感を、自身の顔が見えなくなる「青年期失顔症」という架空の病気によって可視化することで、青少年の葛藤を描いた本 「ありのままの自分」という言葉が浸透して久しく、けれど「ありのままの自分とは?」と悩んだ人も多かろう。とくに中高生ともあれば、学業だなんだとやたら周囲と比較され、あえて失わないでも良い自信を失い、己を見失い、家に引きこもってみたり、おちゃらけてみたりする。 そういった過去も、成長してから振り返ってみると思い出の青春の1ページにカウントされるのだろうが、それは過去を美談にできるくらい現在に恵まれているからということを忘れてはならない。おそらく自分の顔を忘れたまま大人になってしまった人もあろう。切磋琢磨できる環境というのは贅沢な場所でありつつ同時に地獄の剣山でもある。 人は社会性の動物であるからして、他人との比較でしか自己を確立できない。相手がどのような人間なのかを認識して初めて自分がどのような人間なのかがわかる。とどのつまり、「ありのままの自分」ですら他者を介してしか知る術がない。そして、媒介となる他者が変わればそこに映し出される自己像もまた変容する。つまり自己像は虚像なのだ。ありのままの自分など居やしないし、もっと言えば、その都度立ち現れる自分も「本当の」自分と言える。 そういった事実は自分の顔が見えなくなってからでないと認識し得ない。 さて、本書の唯一ガッカリポイントは、朝比奈と朝葉の恋仲関係を描き過ぎてしまったところ。皆まで申すなという関係が序盤から続いていたのだから、最後は2人の関係を想像させるような終わり方で良かった。 自己喪失がテーマだけに終盤を青春ラブコメディ要素で飾るのは「ああもったいないなあ」と思ってしまった。 あと、朝比奈のキャラ。金髪の素行不良っぽいけど地頭が良くてクールで根は優しいって特徴は最近の流行りか何かなのかな。イケメン要素欲張り三種盛り!みたいな豪華メニューは要らん…。 内容は面白かったのに世界観が女子中高生向けで、読んでて耳が赤くなっちゃったな。
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