1,800円以上の注文で送料無料

サハマンション
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 書籍
  • 1222-01-04

サハマンション

チョ・ナムジュ(著者), 斎藤真理子(訳者)

追加する に追加する

サハマンション

定価 ¥1,650

550 定価より1,100円(66%)おトク

獲得ポイント5P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品【送料無料】

店舗受取なら1点でも送料無料!

店着予定:12/28(日)~1/2(金)

店舗到着予定:12/28(日)~1/2(金)

店舗受取目安:12/28(日)~1/2(金)

店舗到着予定

12/28(日)~1/2

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

12/28(日)~1/2(金)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2021/06/23
JAN 9784480832177

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

12/28(日)~1/2(金)

サハマンション

¥550

商品レビュー

2.9

26件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最終章、ジンギョンが総理館に乗り込んで行くシーンは映画さながらだが、結局ウミもトギョンも生きていたのかどうかわからず、唐突な感じで終わるので不完全燃焼。 ただしサハマンションの薄暗い感じや湿度、物音、そこでの生活の描写とここに逃げ込まずにいられなかった人の背景などのストーリーと文体はとても引き込まれた。 チョ・ナムジュはもっと読みたい ■214号室、サラ 「ナプキンを出して鶴を折った。ナプキンとしては厚くてしっかりした紙で、気をつけて折ると十分に思い通りの形に折れた。以後、ヨナは夫に殴られるたびにナプキンで折り鶴を折った。一日に一個だけの日もあれば、三羽、四羽と折る日もあった。窓枠の上に一列に並べた折り鶴が百羽になった日、ヨナは夫から逃げ出した」 ■714号、スーとトギョン サハマンションの子どもたちを自主的に診療している女医のスー。賢く勇敢でユーモアもあるスーがあっけなく崩壊するさまが悲しい。 「みんなが、ええーって思わないかな? 全員で似たような生活してるのに、僕らだけそんなピカピカ生活をしたら?」 「それがピカピカなの? 水が出て寒さ暑さを防げるっていうのが? それはただの基本でしょ。どうしてずっとこんな不便な暮らしをしなくちゃいけないって思ってるの? 直しながら住もうよ。私たちがやったら、他の人たちも真似するよ」 スーの言う通りだった。トギョンを非難しているわけでもせかしているわけでもなかった。だがトギョンは心が辛くなった。 「ここで何も持たず、何もできずに暮らしていたら、そういう決心をするのは簡単じゃないんだよ。サハマンションの人たちがばかだからでも、怠け者だからでもないんだ」 「だから私みたいな人間が必要になるの。私はいろいろ持ってるし、いろいろできるし、あなたが好きだから」 ■その他のひとびと ・ウンジン  児童養護施設で育った女性。幼い頃から年下の子供の面倒を見るのがうまく、困難を乗り越えて保育士となりマンションを出るが感染症で亡くなる。チョークで地面に描く遊びを無限に知っていて、折り紙も数限りなく知っている彼女がなぜ死ななくてはならなかったのかと辛くなる ・花ばあさん  昔、助産婦をしている際、無免許で少女の堕胎をほどこし、死亡させてしまったことからマンションに逃げ込む。ウミもウヨンも花ばあさんに育てられた ・ウミ  大柄な身体を持つ女性。花ばあさんに育てられた。謎の研究室に定期的に通い、どうやら研究材料にされているらしい。交通費として支給されていたタクシー代を花ばあさんが使わずに自分の養育費に充てていたことに気づくシーンは切ない。

Posted by ブクログ

2025/05/30

これは面白くなかった〜。これもチョ・ナムジュの作品なんだけど、近未来の架空の都市国家舞台にした連作短編なんだけど、設定も展開もやたら意味深で思わせぶりで、最後までほとんど何も語られない。そもそも物語として喜びを感じられるシーンが皆無だった。読んでて苦痛だったな。めちゃくちゃ時間か...

これは面白くなかった〜。これもチョ・ナムジュの作品なんだけど、近未来の架空の都市国家舞台にした連作短編なんだけど、設定も展開もやたら意味深で思わせぶりで、最後までほとんど何も語られない。そもそも物語として喜びを感じられるシーンが皆無だった。読んでて苦痛だったな。めちゃくちゃ時間かけてしまった。ボストンに持って行ったのにほとんど読み進められなかった。つまらなかった。

Posted by ブクログ

2024/06/24

再読。 以前読んだときには、救いがなくただ苦しくて、どう受け止めればよいのかわからなかったが、この作品をもう一度読んでみて感じたのは、何かちょっとしたきっかけでこれが現実になりうるのではないかという恐怖だった。 現実になりうるというより、すでに私たちの現実としてのリアリティがあっ...

再読。 以前読んだときには、救いがなくただ苦しくて、どう受け止めればよいのかわからなかったが、この作品をもう一度読んでみて感じたのは、何かちょっとしたきっかけでこれが現実になりうるのではないかという恐怖だった。 現実になりうるというより、すでに私たちの現実としてのリアリティがあった。 自分が全く同じ経験をしたわけでなくとも、共感できずとも、なぜか理解できる。理解できてしまった。

Posted by ブクログ