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対岸の家事 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2021/06/15 |
JAN | 9784065237120 |
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対岸の家事
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商品レビュー
4.3
167件のお客様レビュー
共感疲れしている人におすすめ。 家事、という言葉はあまりにも広義すぎて、光を当てる方向と見る人の視力体力知力によってまったく見え方が変わってくる。 専業主婦の主人公をはじめ、近所のワーママ、ワーパパ、いろんな人がいる中で、共感とはまた違った受容がどの登場人物にもあって。よき読了感...
共感疲れしている人におすすめ。 家事、という言葉はあまりにも広義すぎて、光を当てる方向と見る人の視力体力知力によってまったく見え方が変わってくる。 専業主婦の主人公をはじめ、近所のワーママ、ワーパパ、いろんな人がいる中で、共感とはまた違った受容がどの登場人物にもあって。よき読了感でした。
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「それ!」「それな!」「うわ、めっちゃわかる!」 最初は文字フォント4ポイント、独り言レベルの私の相槌は、48ポイントくらいまでだんだん大きくなっていく感じがした。 専業主婦である詩穂を中心に、幼い子どもを2人持つワーママの礼子、国交省勤務の男性で2年間の育休を取得中の中谷、結...
「それ!」「それな!」「うわ、めっちゃわかる!」 最初は文字フォント4ポイント、独り言レベルの私の相槌は、48ポイントくらいまでだんだん大きくなっていく感じがした。 専業主婦である詩穂を中心に、幼い子どもを2人持つワーママの礼子、国交省勤務の男性で2年間の育休を取得中の中谷、結婚はしたけど子どもがなかなかできない晶子、一人暮らしの初老の主婦である坂上さん、仕事に邁進する坂上さんの独身の娘、いろんなご近所さんが出てくる。スピンオフで、詩穂の夫が主役のストーリーも入っている。 読者が成人であれば、登場人物の誰かひとりには近い立場となりやすいだろうから、わりといろんな人が共感できそう。ニクイなぁーこの設定は。 読んでいて、いろんなことを思い出した。母になって5年。あっという間だった。 「お庭に紫陽花が咲いているあのおうちまで、頑張って歩こう」と、雨の日にグズる子どもを元気づけながら前へ前へと進ませるシーンは、先週のうちの子どもたちそのものだった。 私は乳幼児が2人いて正社員として働いているので、作中の登場人物でいうと礼子が近い。子どもの体調不良から、最後は自分が感染ってしまうのはまさに今週の私。礼子の頑張りはもう本当に他人事には思えなかった。 共感ポイントはかなり高かったし、多くの人に読んで欲しい気持ちはある。ただ…読後にどうも何かモヤッとしたものがあった。 私が専業主婦ではないからそう思うのかもしれない。 専業主婦の友人や、育休中に児童館で知り合った主婦たちが口をそろえて「私みたいになっちゃダメ、あなたは仕事やめないで」と言っていたからかもしれない。 なにより、ゆっくりゆっくり、主婦だから時間はいくらでもあるのでー、とつぶやきながら家事をして、夫の給料でのんびり生きていける主婦は呑気でいいよな…。つい、そう思ってしまう。 色んな選択肢がある現代社会で、あえて「お仕事」として専業主婦をしている女性を主人公にした小説、と受け取った。これはこれで、アリだと思う。 お仕事小説として、主婦も仕事です、というのは悪くない。立派な仕事だと私も思う。特に、幼稚園にも入れない年齢の乳幼児を育てる専業主婦は、本当に大変だと思う。そこにスポットライトを当てて、頑張っている人を描くのはステキだと思った。 特に、詩穂のように自分で選んだ道としての主婦であれば、それはそれでいいのかもしれない。詩穂のような、お人好しの専業主婦をしている妹が近所に住んでいたら、私ならいいように使ってしまう気もするけど…。 結局、自分で選んで希望した道であれば、どんな人生でもいいと思う。 専業主婦だろうが、会社員だろうが、自分にできることってなんだろう?と考えて、社会の一員として機能するように努力するのはとても大事だし、尊い。私は仕事をしているけど、給料をもらって生きていく以外に働く目的を持っていない。希望した道を歩んでいる人は素直に羨ましい。 今、うちの子たちは保育園児なので、知り合う親はほとんどが働いている。子ども小学生になったら、専業主婦家庭も確実にクラスに存在する。子どもができると、いろんな人と知り合いになる。自分と環境が違う相手とも、それなりにうまくやらないといけない。そういう意味で、この本を読めたのはよかった。 対岸の家事は、対岸の火事になぞらえているんだろうけど、よその家庭のことは自分には関係ない、というスタンスの内容では全然なくて、むしろ逆。詩穂はかなり積極的に他人の家庭に関わっていく。 私も「対岸の火事」にならないように、家の中のことも属人化せずに夫と共有しようと思った。 「他人の靴を履く」 小説は実生活では味わえない立場を体験できる。 色々とモヤモヤした部分はあって、感想をまとめるのに時間がかかってしまったけど、読めたことはとてもよかった。
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さてさてさんおススメの本 図書館で予約しました 〈 『わたし、定時で帰ります。』の著者が描く、もう一つの長時間労働。〉 専業主婦の詩穂とそのまわりの人々 今の社会の実像ですね。 最初、同じような描写が重なってちょっと退屈だった あー時代が変わったんだあ とつくづく思った ...
さてさてさんおススメの本 図書館で予約しました 〈 『わたし、定時で帰ります。』の著者が描く、もう一つの長時間労働。〉 専業主婦の詩穂とそのまわりの人々 今の社会の実像ですね。 最初、同じような描写が重なってちょっと退屈だった あー時代が変わったんだあ とつくづく思った 専業主婦卒業宣言をした私は面はゆい どうしてこんなに忙しく目まぐるしく生きなければならないのだろう? 主な登場人物五人の生き様が興味深く、中盤から一気に読んだ そうかあ、専業主婦は絶滅危惧種かあ 細々と生きていくのでしょうか ≪ 家事なんて やってごらんよ 手を抜かず ≫
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