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祝福の子供 幻冬舎文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2021/06/10 |
JAN | 9784344430938 |
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商品レビュー
3.7
38件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分で産んだ子どもに対する愛情ってなんだろう。責任感や義務感だけで育てている、そんな時もあるかもしれない。かわいいだけでは済まされない、人間を育てることも良くわかってない年齢で私も産み育ててきた。だからどの気持ちもわかるような、認めたくないような。 主人公は子育てと仕事を天秤にかけ、その重さを考えるのではなく、娘に嫌われているからという言い訳で離婚、子を手放す。 その一方、自分自身は亡くなった父母の血縁ではなかった。母親は、夫の浮気相手の女が産んだ赤子を誘拐し愛おしさで返せなくなった。そして愛情いっぱいに実子として育てた。 子を愛せない、金銭目的で産む、子を捨てる、親の愛情を求める子、など読みながら辛くなる。 そして自分が子育て終了の時期にもかかわらず、気持ちが揺れることにも驚く。一生誰かの子であり、私も子の母親であることに終わりはない。
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子どもを産んだけど、愛せない‥ 私には考えれないけど実際居るんでろうな 複雑な人間関係で少しごちやとなりそうになった所に上手く繋いでくれた感じで読みやすかった。 現実離れしてなさそうで少し重い小説だった。
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いつまでも余韻が残る本でした。 宝子の母の 「偽善でも悪よりは善のほうがいい」 という考え方に共感した。 そして、 「ふりをする」「全力で演技をする」「もしかしたらいつか本物になる時が来るかもしれない」 そう思って宝子を育てた母の生き方を、私は素敵だと思う。 事件をきっかけ...
いつまでも余韻が残る本でした。 宝子の母の 「偽善でも悪よりは善のほうがいい」 という考え方に共感した。 そして、 「ふりをする」「全力で演技をする」「もしかしたらいつか本物になる時が来るかもしれない」 そう思って宝子を育てた母の生き方を、私は素敵だと思う。 事件をきっかけに、そして愛里の存在によって、自分の子供時代を追体験し、宝子はしっかり愛されて育ったと実感した。 「愛里のことが大好きで大切にしてくれる人がママなの、それは愛里が決めていいの。血がつながっているとかつながっていないとかは関係ないの」と子供に言いつつ、自分自身にも語りかけている。 何だか心がホッと温かくなった場面でした。 「捨てた」と「あげた」は違うけれど、それを聞いて心が楽になっただろうか、、、 それより宝子から誕生日の祝福の言葉を聞いたとしたら、蒲生君はどう思うだろう。誰かを恨むばかりの人生から解放されるだろうか、と思った。 たくさんの罪を犯したけれど。
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