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マツダの魂 不屈の男 松田恒次 草思社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草思社 |
発売年月日 | 2021/06/03 |
JAN | 9784794225221 |
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マツダの魂
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
マツダの3代目社長で、マツダを日本を代表する自動車メーカーへ飛躍させた松田恒次氏の生涯を描いたノンフィクション。松田恒次氏の父親重次郎氏が広島で東洋コルク工業の社長を引き受けたことが、現在のマツダに至るルーツです。当時コルクは、軍艦の砲弾の保管に不可欠な素材として利用されていまし...
マツダの3代目社長で、マツダを日本を代表する自動車メーカーへ飛躍させた松田恒次氏の生涯を描いたノンフィクション。松田恒次氏の父親重次郎氏が広島で東洋コルク工業の社長を引き受けたことが、現在のマツダに至るルーツです。当時コルクは、軍艦の砲弾の保管に不可欠な素材として利用されていましたが、軍需の将来性に見切りをつけた重次郎氏がオートバイ、オート三輪(オートバイにもう一つタイヤを増やして荷物を積めるようにしたもの)、3輪トラック、4輪トラック、そして4輪の自動車へと事業を拡大していくプロセスが、戦災や原爆被害を絡めて描かれています。 現在は自動車メーカーとしては中堅といった位置づけですが、かつてはOHVエンジン(オーバーヘッドバルブエンジン。吸排気バルブがシリンダー上部にある現在主流となっているエンジン)、自動車専用船による完成車の輸送、生産管理業務へのコンピュータの導入、など業界初を連発する技術に長けたメーカーで、1960年代にはトヨタ、日産をしのいで生産台数日本一に輝いた時もあったというのは、本書を読んで初めて知りました。そしてマツダと言えば、ロータリーエンジン。これら技術開発を先導したのが技術にも長けた経営者であった恒次氏です。ロータリーエンジンの開発は、NHKの「プロジェクトX」でもとり上げられましたが、本書ではその技術の部分の解説はそれほど深くなく、あくまでもマツダという会社がどう歩みを進めたかに軸足を置いた内容でした。 筆者は恒次氏に対して好意的に描いていますが、後継者選びについては恒次氏の息子耕平氏を後継者とした点については、唯一ネガティブな見解を述べておられます。結果として耕平氏の時代にマツダは大きく経営が傾いた事実を考えると、やはりカリスマ経営者の後継者選びというのはいつの時代も難しい問題だと感じました。 本書は松田恒次氏の生涯を脚色なく詳細に描いています。マツダという企業の歴史を知るには最適のノンフィクションです。
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面白くて一気に読めた。カリスマが初代で二代目が落ち着いているパターンはよくあるが、マツダの場合は初代も二代目もカリスマのワンマン社長。そして、やはり後継者選びは難しい。 ロータリーエンジンの開発話は、とても爽快。ワンマンはよく否定されるけどやはりスピードを持ってことにあたるにはワ...
面白くて一気に読めた。カリスマが初代で二代目が落ち着いているパターンはよくあるが、マツダの場合は初代も二代目もカリスマのワンマン社長。そして、やはり後継者選びは難しい。 ロータリーエンジンの開発話は、とても爽快。ワンマンはよく否定されるけどやはりスピードを持ってことにあたるにはワンマンは向いている。 あと技術は必要だが、それ以上に人望とかポリシーが大事だ。
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マツダの3代目社長である松田恒次氏の評伝。ロータリーエンジンの開発を進めた経営者がどういうことを悩み考え、成し遂げてきたのか。戦後の自動車行政に時に抗しながら民として毅然と課題に対処した姿勢が描かれている。快い著作。
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