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ベルナール・ミニエ(著者), 伊藤直子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ハーパーコリンズ・ジャパン
発売年月日 2021/05/17
JAN 9784596541543

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商品レビュー

4.4

8件のお客様レビュー

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2024/07/27
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※このレビューにはネタバレを含みます

もはや偏愛の域に達しているので星を減らす気はないのだが…今回はちょっと、シリーズ初めてモヤモヤ感が残った。 他の方の感想を読むと、シリーズで1番とか、単体でも読めるし新しい読者を取り込めたのではなどあったけど… うーん、個人的には真逆の感想だった。なんなのかなこの感じ…と思って、上手くはないんだけどこう、ダークな少年ジャンプを読んでる気分になったんだよね。 人気が出て連載が進むにつれ物語は大規模になってゆく。主人公の周りの世界が広がる。仲間も増えて敵がどんどん強くなる。主人公が成長してまた新たな困難に立ち向かう。 そうなのだ。 ただ主人公はジャンプのそれみたいな少年ではない。すでにかなり確立された地位とかを手にしてるので、成長の代わりにどんどん行動が変化する。敵が固定されるので最短距離を取るために、ルールから外れた行動が増えて行くんだよねえ。 いや、別に道徳的になる必要も理由もないのでフィクションのヒーローにルールを守って欲しいわけじゃない。だけど無茶で明らかに周りと距離ができたり本人がボロボロになると、なんともやるせないというか、最後に犯人が捕まったからいいよね?みたいな終わりよければ口調になるのがどうも… この違和感、ヨーナ・リンナでも感じたぞ。 リンカーン・ライムみたいに宿敵はいてもそれだけに固定しないでいいんじゃないかなーなんて思ってしまった。 ハルトマン(ヨーナの場合にはサンドマン)という固定要素を保って物語の起伏をつけるために、主人公にすべての皺寄せがいってないかなあ、なんて思わず考えてしまう。 …エスペランデューとかサミラとか、ヨーナよりも光サイドの主要人物がいてくれるから読めるけど、こっちも暗くなりすぎないでね?と、祈るような気持ち。 この、固定された悪と切れない関係で思い出したのがJカーリィのお兄ちゃんがシリアルキラーのシリーズ。あれは主人公とヴィラン的要素がありつつも決して一連托生になってなかった気がする。最新作を読んでいなかったので、再読してみようかな?

Posted by ブクログ

2022/04/14

もうすでに次が読みたくてしょうがない。 ヒーローっぽくない主人公が、人間らしさに溢れているて、自分はそこが好きで読み続けています。

Posted by ブクログ

2021/10/06

面白い。 が、前作ほどでは無かったか…。 しかし、連作を読んで改めて思うのだが、作者は一作目とは比べものにならない程の成熟を果たした様だ。 作品は相変わらず長編だが、一作目では顕著だった『これいる?』と言った余計が省かれ、長いなりにも削ぎ落とされ、まとまった感じに仕上がっている...

面白い。 が、前作ほどでは無かったか…。 しかし、連作を読んで改めて思うのだが、作者は一作目とは比べものにならない程の成熟を果たした様だ。 作品は相変わらず長編だが、一作目では顕著だった『これいる?』と言った余計が省かれ、長いなりにも削ぎ落とされ、まとまった感じに仕上がっている。 ただ、相変わらず主人公は冴えないし、率直に格好悪い、事件捜査って本来そういうものなのかも知れないが、主体性に欠けるというかピンボールの球みたいにあちこちで弾かれてしまう。なんとか正気を保っている胆力は大したものだが、頼りないのだ。 まぁ、それが魅力と言えなくもないが、私には好みでは無かった。 対して彼の敵については起こした事件のあらまし以外、パーソナリティ等、ほとんど謎だったものが少しずつ明らかされて来た。 まさしく『夜』の如き闇の住人、ノワールの雄と言えば、個人的には『レクター博士』だけど、博士の欲求は妹にまつわる慟哭が由来のカニバリズムの様に考察出来る。が、このハルトマンは苦痛を持って死に至らしめる…行為そのものに悦びを見出しており、まさに快楽殺人者と呼ぶに相応しいと思った。 その彼に対峙するには、現行主人公ではまだ役不足感は否めないが、子供を仲介した事で2人の関係がどう変わって行くのか、今後が楽しみ。 タイトルの『夜』もとても良いし、装画も凛として深みのある表現になっている。 本国フランスでも人気を博しているのも合点がいく。 但し、私の敬愛する巨人カミーユを生み出した同じく仏.ルメートル氏に比べるとまだ肩を並べるとまではいかないだろう。

Posted by ブクログ

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