江戸のジャーナリスト 葛飾北斎

千野境子(著者)

• 販売会社／発売会社: 国土社
• 発売年月日: 2021/05/07
• JAN: 9784337187641

商品レビュー

2025/12/12

　貴方世界に誇れる北斎を知ろう。
　身体が震える程の感動を覚える本でした。
　物凄い取材力と熱量を感じさせる労作だと思います。
　にも関わらず、とても親しみ安く分かりやすい本でした。　
　多くの人々に読んで貰いたい本でした。

2025/07/10

2022年の中学生の課題図書ということで、読みたいリストに入っていたのですが、他に読みたい本がありすぎて読まず仕舞い。映画『八犬伝』を観る機会があり、内野聖陽演じる葛飾北斎に魅力を感じ、ようやく手に取りました。
期待大で読み始めたのですが、私が求めていた本ではありませんでした。彼の作品について書かれていても、その作品の図は一切なく、毎回ネットで検索をして、「あーこの事をいっているのかー」とようやく理解するの繰り返しで、半分読んだ辺りから進まなくなりました。
コレを中学生にお勧めはしないかな...

2025/06/29

2025.6.29市立図書館
北斎の展覧会を見た勢いでもう少し勉強してみようかと。
児童書の棚で見つけたこの本は、北斎の人生と作品、北斎に関わる人々をたどる伝記のようなノンフィクション。「ジャーナリスト」ってどういうことかな、と思ったけれど、朝鮮通信使や琉球使節の登場する作品をくわしく分析するとかなり物見高く、海外情報への好奇心も旺盛だったことからとわかった。
ヨーロッパに北斎の作品をもたらしたシーボルトや晩年の北斎を小布施に招いた高井鴻山、ロシアで北斎研究につくしたキターエフやその遺産をさらにまとめたヴォロノフら北斎に魅せられた人々のエピソードが印象深かった。
家族の話が出てきても系図もなければ、作品名はあれこれでてきても図版はひとつもないので、大人も子どももてきとうな画集などとセットで楽しむのがいいと思う。ただし、けっこうマニアックな作品を取り上げていることも多く、入門用の薄い画集だと載ってなかったりする。

それにしても、思ったよりだいたい知ってたのは杉浦日向子「百日紅」のおかげか、ともう一度読み返したくなった。