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一度きりの大泉の話
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2021/04/22 |
| JAN | 9784309029627 |
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一度きりの大泉の話
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商品レビュー
4.2
93件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
" でも竹宮先生が一度だけ、萩尾先生がいない時に「モーサマが怖い」って言ってた覚えがあります。萩尾先生は、例えば棚とかカップとか、見たものをぱっと覚えてすぐに絵にできるんですよ。特技というか才能、ですね。見たらすぐにそれを漫画に落とし込んで描ける。" p.343 " 例えば竹宮先生は「本当は構造的にこの階段はこうは見えないんだけど、漫画としてはったりがほしいから、このように描いてほしい」とか、そんな風です。かたや萩尾先生の場合、どんぶらこっこと川を流れる桃を描くとなり、「桃の点を打って」と、まだ来たばかりのほとんど素人のようなアシスタントに指示を出した時があったんですね。アシスタントが桃に点々を打って出したら、先生が「いや、石じゃない、桃の点を打って」と。アシスタントが「え? 桃の点はどうやったら打てるんですか?」って聞いたら「桃、桃と思いながら打つ」って(笑)。ダメでしょう、そんな教え方じゃ。" p.345 竹宮惠子著『少年の名はジルベール』に対する、萩尾望都のアンサー。萩尾望都は同書を読んでいないというけれど、せざるを得なかったアンサー。 体調を崩すほどに思い悩み、「冷凍庫に閉じ込め、鍵をなくした」と自ら表現する過去をほじくり返そうとするやつばらに、よかろう、そこまでいうのなら見せてやろうと、たっぷり呪詛を込めて解き放たれたパンドラの箱。 タイトルの時点でネガティブな内容であろうと察していたが、これほどとは。菅原道真の呪い節ってこんなんだったんかね。 竹宮惠子のことは『地球へ…』でしか知らず、萩尾望都のことは『ポーの一族』を含む幾つかの作品しか知らない。前者は合わないと感じ、後者は一時期にせよのめりこんだ。両者とも著者の人となりは作品を通じてしか知らない。 縁遠い部外者が観測できたのは、いじめた側は、懐かしい過去を美化して記憶し、叶うならば旧交を温めたいと願っていること。いじめられた側は、手ひどい仕打ちを受けた忘れたい過去でしかないということ。秋の木漏れ日と絶対零度くらいの温度差がある。双方とも、意図してかせずしてか、相手を傷つけたという自覚はあるようだ。 この視点は、作品に触れた頻度ゆえの親近感という点で萩尾望都よりであることには自覚がある。 竹宮惠子とそのブレインである増山法恵はBLの祖と言われているようだ。BLではなく少年愛と呼ばれていた時代、二人はそれにものすごく熱中したという。一方、同居していた萩尾望都は当時はまったくピンと来なかったという。え? 萩尾望都だって美少年のペアを描いてるじゃん?という反論が脊髄反射的に発生したが、言われてみれば腐描写はなかったように思う。『残酷な神が支配する』は読んでいないのである。 その、ピンと来なかった萩尾望都のBL分析が、その界隈が往々にして見せる狭量さの理由として腑に落ちた。それは愛だという。愛は時として独占欲を伴う。作品のファンならば「同担拒否」などという片腹痛いことは言うまい。きらきらひかる宝物――わたしだけのカプ――を独占したい欲と考えれば、とてもよくわかる。心に秘めて思うのは自由だ。しかし、一般公開されている作品に対して公然と抱ける感覚では、到底ありえない。 竹宮惠子も萩尾望都も、ともに才能も研鑽も人並ではなかったであろうという前提の上で。竹宮惠子は努力型の才人であり、萩尾望都は天然の才人であったのだと感じられた。写真記憶とか、努力したって身につかんよね。 いずれの著書においても、著者周辺にさんざめいていた幾多の才能のまばゆい輝きが感じられる。巻末に一文を寄せた萩尾望都のマネージャー城章子は、現在漫画家としては活動しておられないというが、文章からだけでもその観察眼には表現者としての冴えが感じられる。
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萩尾望都先生の作品が大好きで読んでみました。当時の少女漫画家の立場や時代がとても細かく描かれていました。そして大泉時代の話がこんなに知れるなんて…!とファンとしての喜びはありつつ、ひとりの人間として辛い期間を過ごされていたのだなと感じると、少し自分と重なる部分もあり(烏滸がましい...
萩尾望都先生の作品が大好きで読んでみました。当時の少女漫画家の立場や時代がとても細かく描かれていました。そして大泉時代の話がこんなに知れるなんて…!とファンとしての喜びはありつつ、ひとりの人間として辛い期間を過ごされていたのだなと感じると、少し自分と重なる部分もあり(烏滸がましいですが)涙が出る部分がありました。 萩尾先生の漫画からずっと言語化が素敵な人だなと思っていましたが、やはり温かみのある文章とクスっと笑えるようなユーモアを持ち合わせている素敵な方だと改めて感じました。萩尾先生のファンはぜひ読んでほしいですし、昭和時代の少女漫画家についても知れるのでかなり読み応えがあります!
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萩尾望都作品が好きで、自伝?というだけで読んだ。 竹宮惠子さん周りの話とかは全く知らずの状態でした。 正直、萩尾望都さんが自分を卑下してばかりでありながらもどこか他者を見下しているように感じる部分があり、何度か読むのが嫌になった。 こちらが嫌だと思うことも先回りして謝られて、なん...
萩尾望都作品が好きで、自伝?というだけで読んだ。 竹宮惠子さん周りの話とかは全く知らずの状態でした。 正直、萩尾望都さんが自分を卑下してばかりでありながらもどこか他者を見下しているように感じる部分があり、何度か読むのが嫌になった。 こちらが嫌だと思うことも先回りして謝られて、なんか行き場のない感情を抱える。 どちらが悪いとかではないし、どちらのことも人間性まで知りたくないのだと思った。 萩尾望都さんも作中で仰られているが、すべて作品に描かれているのだから。 それでも、心の内をできる限りそのままに綴った内容を出版されるのはすごく勇気のあることだと思った。 もう忘れます。 作品だけを好きでい続けます。 巻末の城章子さんの目から見る萩尾望都さん竹宮惠子さんが読む分にはちょうどよかったから、ありがたかった。 自伝はこれから読むのはやめようと思う。 自身の言葉から自身の目や体からしか見てない世界をそのままは辛い。 やはり物語や作品として消化し昇華され濾過されているものを読んでいきたい。
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