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実力も運のうち 能力主義は正義か?
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実力も運のうち 能力主義は正義か?

マイケル・サンデル(著者), 鬼澤忍(訳者)

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実力も運のうち 能力主義は正義か?

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2021/04/14
JAN 9784152100160

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商品レビュー

4

135件のお客様レビュー

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2021/08/22

Daigoに読ませたい

以前から、中途半端な名門大学卒ほど、貧困層に厳しいと感じていた。親が金持ちで二代続けてお坊ちゃん大学。寄付金で入れそうな大学。中高一貫校から名門大学。その類。 私は赤貧の育ちから文字通り努力でのし上がったタイプ。しかし、貧困層は努力不足とも思わないし、軽蔑もしない。ただ、生...

以前から、中途半端な名門大学卒ほど、貧困層に厳しいと感じていた。親が金持ちで二代続けてお坊ちゃん大学。寄付金で入れそうな大学。中高一貫校から名門大学。その類。 私は赤貧の育ちから文字通り努力でのし上がったタイプ。しかし、貧困層は努力不足とも思わないし、軽蔑もしない。ただ、生まれが悪かったとしか思えない。 中途半端な名門大学卒ほど、自己評価が異常に高く、貧困層を軽蔑する。その理由は何だろうかと思いつつ、この本を読んだ。 米国の名門大学は入りにくく、卒業しにくい。従って、評価も高いと思っていた。でも、読めば読むほどに化けの皮が剥がれて行く。 この本でのキーワードは「共通善」まことにサンデルらしい価値観。最後には解決法まで提案している辺り、素晴らしい。

ユスト

2026/03/03

「努力すれば報われる」という現代社会の前提に、静かだが鋭い疑問を投げかける一冊です。 本書の核心は、私たちが当然視している“能力主義”の再検討にあります。試験や実績によって選抜される仕組みは公平に見える一方で、そこに至るまでの環境や才能そのものが「運」に左右されているのではない...

「努力すれば報われる」という現代社会の前提に、静かだが鋭い疑問を投げかける一冊です。 本書の核心は、私たちが当然視している“能力主義”の再検討にあります。試験や実績によって選抜される仕組みは公平に見える一方で、そこに至るまでの環境や才能そのものが「運」に左右されているのではないか――という視点を提示します。成功者が自らの成果を完全に実力の産物とみなすとき、無意識の傲慢さが生まれ、敗者には自己責任の烙印が押されやすくなるという指摘は示唆的です。 印象的なのは、能力主義が経済格差だけでなく、社会の分断や尊厳の問題にまで影響していると論じている点。学歴や職業による序列が「価値の序列」にすり替わることで、社会の連帯が弱まる構造を丁寧に解きほぐします。 本書は単に能力主義を否定するのではなく、功績や努力をどう評価しつつ、謙虚さや公共心を取り戻せるかを問いかけます。テーマは重いものの、私たち自身の成功観・失敗観を見直すきっかけを与えてくれる内容です。 「頑張れば何とかなる」と信じてきた人ほど揺さぶられる一冊。正義だと思っていた仕組みの裏側にある前提を、冷静に考え直させてくれます。

Posted by ブクログ

2026/01/30

過去最も読むのに時間がかかる難しい本だった。 ざっくりの要約としては、成功を本人の努力や能力と同一視することで、失敗の逃げ道を無くし意識的な格差(尊敬や見下し)を生むという事実を列挙。その後、その対策として我々はもっと謙虚であるべきだと主張する。 以下メモ。 トランプ批判がくど...

過去最も読むのに時間がかかる難しい本だった。 ざっくりの要約としては、成功を本人の努力や能力と同一視することで、失敗の逃げ道を無くし意識的な格差(尊敬や見下し)を生むという事実を列挙。その後、その対策として我々はもっと謙虚であるべきだと主張する。 以下メモ。 トランプ批判がくどすぎる。 現代で重要なのはイノベーション、柔軟性、起業家精神、新たなスキルを身につけようとする不断の意志である。 本書では経済的な成功を人間の価値の尺度にするのをやめ、仕事の尊厳を「共通善(社会全体にとっての善)」への寄与という観点から再定義すべきだと主張します。 また個人の成功は親(の経済力)を含む環境や、運を反映するものと認識し、成功者が優れた人だという自覚を捨て、謙虚であるべきと唱えています。

Posted by ブクログ