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実力も運のうち 能力主義は正義か?
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2021/04/14 |
| JAN | 9784152100160 |

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商品レビュー
4
142件のお客様レビュー
Daigoに読ませたい
以前から、中途半端な名門大学卒ほど、貧困層に厳しいと感じていた。親が金持ちで二代続けてお坊ちゃん大学。寄付金で入れそうな大学。中高一貫校から名門大学。その類。 私は赤貧の育ちから文字通り努力でのし上がったタイプ。しかし、貧困層は努力不足とも思わないし、軽蔑もしない。ただ、生...
以前から、中途半端な名門大学卒ほど、貧困層に厳しいと感じていた。親が金持ちで二代続けてお坊ちゃん大学。寄付金で入れそうな大学。中高一貫校から名門大学。その類。 私は赤貧の育ちから文字通り努力でのし上がったタイプ。しかし、貧困層は努力不足とも思わないし、軽蔑もしない。ただ、生まれが悪かったとしか思えない。 中途半端な名門大学卒ほど、自己評価が異常に高く、貧困層を軽蔑する。その理由は何だろうかと思いつつ、この本を読んだ。 米国の名門大学は入りにくく、卒業しにくい。従って、評価も高いと思っていた。でも、読めば読むほどに化けの皮が剥がれて行く。 この本でのキーワードは「共通善」まことにサンデルらしい価値観。最後には解決法まで提案している辺り、素晴らしい。
ユスト
原題The tyranny of merit 。訳すと能力(功績)主義の専制。タイトル和訳の意訳は秀逸。 功績、特に学歴という結果によって人生が決まってしまう能力主義の仕組みの横暴。 能力主義の解釈は、キリスト教の解釈に密接に関連している解説が興味深かった。頑張れば救われる。頑...
原題The tyranny of merit 。訳すと能力(功績)主義の専制。タイトル和訳の意訳は秀逸。 功績、特に学歴という結果によって人生が決まってしまう能力主義の仕組みの横暴。 能力主義の解釈は、キリスト教の解釈に密接に関連している解説が興味深かった。頑張れば救われる。頑張らなくて悪い人生を歩むのはその人のせい。今のアメリカ福音派の教えはそのままだ。とは言え一つ前のリベラル政権の大統領だって同じような事を言っていた「アメリカは常に正義の側にいる」。黒人の自分も頑張れば大学に行き高等教育を受けエリートになれるを体現したオバマは、「行けなかった側」に気を回す事はなかった。労働党、民主党に労働者の政治家がいなくなってしまった。そんな党に嫌気がさした層が共和党に投票した。皮肉だな。 そして取り残された白人で大学に行かない低賃金層は、それでも彼らに恩恵がまわって来ると政府を信じていたが、どんどん横入りする人達、黒人、女性、移民等が出てきた。自国民なのに自国民でないような疎外感を受けた。→トランプは意図を汲み取り、アファーマティブアクションを止め、移民制限した。しかし、単なる制限でなく人権侵害や、トランプ独裁を招く事になることはこの本が世に出た時にはわからなかっただろうな。 リベラルが平和をもたらすという考えを長く持って来たけど、考えさせられた。でも、何でも平等なんて無理なんだな… アメリカと日本は違うけど、自分はエリート/非エリート層どちらだ?と自問する。そこそこ偏差値高い大学を出て、大企業に就職した。出世はしなかったが海外出張もする事はある。クビ言われた事もあった。必死で競争社会で神経すり減りながら生きている。衣食住は困ってない、どころか、旅行も外食もできる。愛する夫もいて彼も企業戦士だ… 私はエリートかどうかは知らないけど、こうやって生きていられるのは、環境に恵まれたからであって、謙虚に生きよう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
実力も運のうち 能力主義は正義か? 何故、ファクトを直視せずにトランプの支持をするのか? 長年の疑問への回答をこの本が与えてくれました。 それは、実力主義の弊害。アメリカンドリームの負の側面。 日本で言う勝ち組と負け組に分断されてしまった社会では、負け組はその能力や素質が劣っているというレッテルを貼らせてしまいます。 そして、能力の選別機となってしまっている名門大学への入学は、多額の寄付金や高額な授業料、入学するための補助教育の費用などお金持ちに有利に働くが故に、世襲的に固定されてしまっている。 そんな中で、負け組の怒りや劣等感はそのはけ口をさがしていたところ、トランプに出会ったということのようです。 アメリカの右派も左派も能力主義の主張は同じなので、負け組には実力主義からの逃げ道は無く、グローバル競争により賃金は低下し、雇用は減少し、労働による社会善に貢献することもできなくなってしまった中間白人層は、その怒りをエリートや黒人・有色人種に向けている。 さて、処方箋はというと名門大学入学試験へのくじ引きの導入や、職業訓練や新しい技術習得へのサポートの増加があげられていますが、そういった施策を管理しているエリート層がそう簡単に自分たちに有利な仕組みを変えるとは思えません。 竹蔵にできることは、今の自分があるのは様々な人たちの働きによるものであることを自覚して、感謝の気持ちを持つことくらいでしょうか。 日本では、もっと職人さんや技能職、ソーシャルワーカーへの敬意を表することが変化のはじまりに繋がれば良いと思います。 竹蔵
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