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誰がために医師はいる クスリとヒトの現代論
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誰がために医師はいる クスリとヒトの現代論

松本俊彦(著者)

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誰がために医師はいる クスリとヒトの現代論

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2021/04/05
JAN 9784622089926

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商品レビュー

4.6

37件のお客様レビュー

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2024/12/01

著者の経験を元に書かれているからか内容がとても頭に入ってきやすい。難しい題材にもかかわらず、とても読みやすい本であった。 依存症の原因、個人の背景にアプローチし、解決を目指す。その方法があたりまえであるとなる社会に遅くとも10年以内にはなってほしい。 アディクションの反対はしら...

著者の経験を元に書かれているからか内容がとても頭に入ってきやすい。難しい題材にもかかわらず、とても読みやすい本であった。 依存症の原因、個人の背景にアプローチし、解決を目指す。その方法があたりまえであるとなる社会に遅くとも10年以内にはなってほしい。 アディクションの反対はしらふではなく、コネクション。

Posted by ブクログ

2024/11/17

なぜ精神科医の書くエッセイはこんなに面白いのか。 『刑務所の精神科医』しかり当たりしかない。その考えに共鳴でき知識を学べるだけでなく、読み物として抜群に面白い。 筆者は薬物依存の専門家。 まず冒頭のシンナー氾濫の中学時代の述懐から引き込まれる。 他の精神疾患と違って薬物治療がで...

なぜ精神科医の書くエッセイはこんなに面白いのか。 『刑務所の精神科医』しかり当たりしかない。その考えに共鳴でき知識を学べるだけでなく、読み物として抜群に面白い。 筆者は薬物依存の専門家。 まず冒頭のシンナー氾濫の中学時代の述懐から引き込まれる。 他の精神疾患と違って薬物治療ができない依存症治療の難しさや、筆者がそれに引き込まれていく過程がつぶさに描かれ、とても興味深い。 その中で筆者がたどり着いたのが、薬物依存に陥る人は必ず何か別の生きづらさを抱えていて、それを見つけて耳を傾けないと、治療はできないという結論だった。 自助グループで出会った「神様、私にお与えください/変えられないものを受け入れる落ち着きを/変えられるものを変えられる勇気を/そして、その二つを見分ける賢さを」という言葉には私もとても胸を打たれた。 精神疾患とともに生きる自分の大事な人のことをおもった。 薬物依存症患者には刑罰ではなくて治療を、と主張すると炎上するのは、残念だけど日本社会の現実。 「人々は刑罰の効果を無邪気に信じている」というのは着目したい論点だなと思った。 筆者が実習中に精神科医になろうと改めて決心したのは、解剖でただの肉片と化した人間の遺体を棺桶に片付ける時、その人の名前が見えた時だった。 「大仰に聞こえるかもしれないが、そのときすべてを悟った気がした。名前こそがー固有名詞こそがーその人の生きた証なのだ、と。誰かに愛しい思いを込めて呼ばれ、あるいは、憎しみをもって呼び捨てられるなど、名前をめぐってさまざまな関係性や物語があったはずだ。そして私は考えたのだ。身体のどこかの部位や臓器ではなく、そのような関係性や物語を扱う医者は一体何科だろうか、と」 もし自分が高校生の頃にこれを読んでいたら、精神科医を目指したんじゃないか。 医者は学力的に難しくても少なくとも心理職は目指したのではないだろうか。 私は根っからの文系頭で、気づいたらすでに文系科目は優秀で理系科目はからっきしダメという学生だった。 理系科目は興味もなかったから試験のために勉強するだけだったし、試験に合格するという必要以上にできるようになりたいと思ったこともなかった。 そして、なぜ自分はこんなに理系科目ができないんだろう?とかいう問題意識を持ったことすらほとんどなかった。ことに本書を読んでいて気づいた。 なんというか、こういう疑問を持ったことがないくらい興味がなかったんだな、と改めて気づいて驚いた。 もし高校生の時に読んでいたら、理系の道に進んでみたくなって、(私の脳みそのレベル的に劇的に理系科目ができるようになることはなかったとしても)少なくともなぜ自分は理系科目ができないんだろう?と真剣に考えてみただろうな。 その考えの結果によっては、今と全く違う人生を歩んでいたかもしれない。 良い本は、自分が考えもしなかった自分のことについて考えさせてくれる。

Posted by ブクログ

2024/11/15

ある依存症専門医の半生記,といった感じか。同じ専門職として,偶然と必然の中で専門性を確立していく姿に共感を覚える。精神科業界でどのような評価をされているのかは良く知らないのだけど,たぶん異端だろうし,煙たがる人も多いのかなと思う。まぁ,精神科的にはマイナーな分野なので,そもそも医...

ある依存症専門医の半生記,といった感じか。同じ専門職として,偶然と必然の中で専門性を確立していく姿に共感を覚える。精神科業界でどのような評価をされているのかは良く知らないのだけど,たぶん異端だろうし,煙たがる人も多いのかなと思う。まぁ,精神科的にはマイナーな分野なので,そもそも医師としての認知度もないのかもしれない。 筆者の治療者としての考えやアプローチがどこまで普遍性を持つのかを判断する知識も経験もないのだが,いち医師として松本俊彦は信頼に足る人物であることは分かった。

Posted by ブクログ