誰がために医師はいる の商品レビュー
覚醒剤中毒、薬物中毒について誤解していた。キャッチーなフレーズを信じ込んでいた。色んな意見を聞き、自分の頭で考えることが大事
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松本先生の本は読みやすいと思う。 学術的な難しい話ばかりでなく、昔話、思い出話も盛り込みながらどのようにして精神科医としてやってきたか、依存症への思いなどが綴られている。 私も薬物依存症に対してはよくある「人生終わり」的な考えを持ってしまうがそうではなく、その前に思いとどまれるよ...
松本先生の本は読みやすいと思う。 学術的な難しい話ばかりでなく、昔話、思い出話も盛り込みながらどのようにして精神科医としてやってきたか、依存症への思いなどが綴られている。 私も薬物依存症に対してはよくある「人生終わり」的な考えを持ってしまうがそうではなく、その前に思いとどまれるような、あるいはその後に立ち直れるような支援こそが大事だという考えを持てるようになりました。 人とつながって人に頼れるということが、今の世の中難しくなってきていて、ますます必要なことだと感じました。
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最初の章から引き込まれる文章。サブタイトルは「なぜ私はアディクション臨床にハマったのか」、タイトルは「再会」。著者の中学校時代の友人との思い出が綴られています。薬物依存症患者に接する時に著者が繰り返し思い出す少年です。(5ページ)「確かにそれは『再会』であった。そこには自身の思春...
最初の章から引き込まれる文章。サブタイトルは「なぜ私はアディクション臨床にハマったのか」、タイトルは「再会」。著者の中学校時代の友人との思い出が綴られています。薬物依存症患者に接する時に著者が繰り返し思い出す少年です。(5ページ)「確かにそれは『再会』であった。そこには自身の思春期との再会という意味があり、同時に、アディクション臨床が自身に運命づけられた仕事であることを、繰り返し確認する機会となっていた。」 依存症患者を自分から離れた存在と捉えない著者の姿勢は、自らの強いこだわりについて繰り返し書いていることからもわかります。アルファロメオ、ゲーム、コーヒー、レゲエ。それとともに書かれている著者の臨床経験ひとつひとつが身近に感じられました。 引用しておきたいのは、著者の臨床に対する姿勢に大きな影響を与えた自助グループで参加者たちが読み上げていた言葉です。 (38ページ) 「神様、私にお与えください/変えられないものを受け入れる落ち着きを/変えられるものを変える勇気を/そして、その二つを見分ける賢さを」 とても簡単な言葉だが、それがなぜか私の無防備な胸にもろに突き刺さったのだ。私は、自分が変えられないものを変えようとして一人で勝手に落ち込んでいたことを一瞬にして悟った。いくら監禁して両肩をつかんで揺さぶって説得しても、「好きなものを嫌いにさせる」ことはできない。つまり、誰も人を変えることはできない、変えられるのは自分だけなのである…。
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YouTubeで薬物依存症者への捉え方が目から鱗で、書籍を読みたくなって、辿り着いた。文章もとても面白かった。困った人は困ってる人なんだよなって、困った人への気持ちが変わるかも。そして自分も切羽詰まってる時、周りに優しくしてもらっているんだろうな。
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非常に魅力あふれる先生の人柄が感じられた。 薬物に対する誤った認識(即中毒、即ゾンビ人間)は私も持っていた。そして実はアルコールの方が社会的にも内臓的にも有害ということも知った。 世の中のアルコール愛飲者の多くは依存症ステージⅠ〜Ⅱの人がほとんどなのではないだろうか。 アル中のイ...
非常に魅力あふれる先生の人柄が感じられた。 薬物に対する誤った認識(即中毒、即ゾンビ人間)は私も持っていた。そして実はアルコールの方が社会的にも内臓的にも有害ということも知った。 世の中のアルコール愛飲者の多くは依存症ステージⅠ〜Ⅱの人がほとんどなのではないだろうか。 アル中のイメージがステージⅤの離脱症状が出ることや振戦、社会生活に支障を来たすイメージで自身がアディクションではないと思っている人が大変であることに危惧を覚える。そしてアルコールももっと厳しい法整備がなされることを強く願う。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1949048776171434445?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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松本先生の本はどれを読んでも面白い。医学と患者の狭間で悩み戦い続けている姿を見て、自分も頑張ろうと勇気をもらえるので、定期的に読みたいと思える内容だった。 「人は裏切るけど、シンナーは裏切らない」これは松本先生の中学の同級生の言葉。このことばを聞いて、自分の頭をガツンと殴られた...
松本先生の本はどれを読んでも面白い。医学と患者の狭間で悩み戦い続けている姿を見て、自分も頑張ろうと勇気をもらえるので、定期的に読みたいと思える内容だった。 「人は裏切るけど、シンナーは裏切らない」これは松本先生の中学の同級生の言葉。このことばを聞いて、自分の頭をガツンと殴られた感覚だった。シンナーだけにかぎったことではなく、他の薬物やアルコール、リストカットなどの事象行為。さまざまなものに当てはまる。 人に依存できないからこそ、何かに依存する。とは理解していたものの、反対に言えば、人は裏切るからだということに思いもよらなかった。 そう考えた時に、自分が今まで安易にかけていた言葉が走馬灯のように思い出された。 何かあれば相談してください。そう言った言葉をかけたっきり何も音沙汰のないことが多い。うまくいって本当に相談事がない人もいるかもしれないが、おそらくはほとんどが、どうせ相談しても解決にならないと思って何も言ってこない、あるいは、相談への敷居が高く声をかけづらい。そんなことがあるような気がした。 そんなことを思い出した一方で、自分の持つ時間も限られているため、安意に意識して改善していこうとも思えない。 そんな自分の力のなさを自覚させられたのだった。 このような感じで、心に突き刺さる言葉がたくさんあり、読み終わった後には気力がかなり消耗したものの、考えるきっかけになった、私にとってとても貴重な内容だった。
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本書で取り上げられているのは”嗜癖障害”(addiction)という、とても重たい問題なのだが、著者が精神科医師として様々な患者たちと向き合ってきた経験を通して感得し学んできたことを率直に発言しているところに心打たれたし、特に薬物のことについては大いに啓発されるものがあった。 ...
本書で取り上げられているのは”嗜癖障害”(addiction)という、とても重たい問題なのだが、著者が精神科医師として様々な患者たちと向き合ってきた経験を通して感得し学んできたことを率直に発言しているところに心打たれたし、特に薬物のことについては大いに啓発されるものがあった。 著者の言わんとすることは「あとがき」にまとめられている。 「この世には、よい薬物も悪い薬物もない、あるのはよい使い方と悪い使い方だけ。そして、悪い使い方をする人は、何か他の困りごとがあるのだ……「困った人」は「困っている人」なのだ、と。だから、国が薬物対策としてすべきことは、法規制を増やして無用に犯罪者を作り出すことではない。薬物という「物」に耽溺せざるを得ない、痛みを抱えた「人」への支援が必要なのだ」 「ダメ。ゼッタイ。」の薬物乱用防止キャンペーンの中で育ってきて、覚せい剤というと幻覚や妄想で人を殺傷したり、フラッシュバックが起こってしまうといった犯罪や悪いものというイメージとしてしか捉えてきていなかったし、すべてを治療という枠組みで対処することが適当なのかという疑問は残りはするものの、依存に陥ってしまう一人ひとりの患者の苦しみを少しは理解することができたような気がする。
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精神科医の松本先生の優しい視線と治療に向かう姿勢。先生自身のコレまでの経験から固まってきた医師としての心意気に胸打たれました。 困った人は、困っている人。 薬を出し話を聞くだけの治療ではなく、その人の人生に寄り添う治療の大切さ。 精神科医が処方する薬によって依存症患者が増える、、...
精神科医の松本先生の優しい視線と治療に向かう姿勢。先生自身のコレまでの経験から固まってきた医師としての心意気に胸打たれました。 困った人は、困っている人。 薬を出し話を聞くだけの治療ではなく、その人の人生に寄り添う治療の大切さ。 精神科医が処方する薬によって依存症患者が増える、、という事実にもきちんと向き合い、ご自分の仕事でも薬を減らすようにしている経緯。詳しく、読者にも納得できる書き方でした。 私も子供にたくさん薬をお願いする時がある。精神科ではないけれど、気をつけなくてはと思った。 日本での依存症患者さんへの偏見はひどすぎるな。 知らん奴がガタガタ言うて、心に傷を負って薬物に頼るしかなかった人たちをさらに追い詰めている現実。 勉強になりました。
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薬物使用者とそうではない人の壁は思っていた以上に薄いものだということを感じました。また、教員をしているので、薬物乱用防止教室の話は納得感がありました。また、リストカットやオーバードーズの生徒が増えているという実感があり、なぜ彼ら彼女たちはそのような行為に走ってしまうのか疑問をもっ...
薬物使用者とそうではない人の壁は思っていた以上に薄いものだということを感じました。また、教員をしているので、薬物乱用防止教室の話は納得感がありました。また、リストカットやオーバードーズの生徒が増えているという実感があり、なぜ彼ら彼女たちはそのような行為に走ってしまうのか疑問をもっていました。過去のトラウマや、精神的苦痛を身体的苦痛に置き換えているのだと学ぶことができました。専門知識が乏しい我々教員としては、精神科への受診を保護者に勧めることもあります。ただ、精神科医の方々も試行錯誤を重ねて、患者さんと向き合っており、万能な解決策はないのだと思いました。アルコールも含めた薬との良い付き合い方を実践していきたいです。
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