商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2021/03/27 |
JAN | 9784101257136 |
- 書籍
- 文庫
地球星人
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地球星人
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商品レビュー
3.8
249件のお客様レビュー
村田沙耶香さんの作品は「コンビニ人間」のイメージが強いかもしれませんが、本作はそれを軽く超える、振りきった人間像が描かれています。 なので、ぼくとしては、コンビニ人間を読んだこと ある人にこそ、読んでもらいたい1冊。 1度読めば「性」とか「私らしさ」とか「人との交わり」なんて...
村田沙耶香さんの作品は「コンビニ人間」のイメージが強いかもしれませんが、本作はそれを軽く超える、振りきった人間像が描かれています。 なので、ぼくとしては、コンビニ人間を読んだこと ある人にこそ、読んでもらいたい1冊。 1度読めば「性」とか「私らしさ」とか「人との交わり」なんてものを超越した【なにか】を感じることがでしょう。 しかしながら、理解はできないかもしれません。でも それでいい。人間はみな誰しも、理解に苦しむポイントが少なからずひとつはあるものです。 傑作でもあり、大問題作でもある本作。シンプルに好き嫌いが大きく分かれる作品ですが、興味のある人はぜひ読んでみてね。 ちなみにぼくは大好物でした♡
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村田ワールド全開のすごい物語を読んでしまった。 物語序盤は「しろいろの街の、その骨の体温の」を想起させる思春期の性の目覚めの話かなと思いきや「コンビニ人間」の主人公が擬態していたであろうモノがこの"地球星人"だったとは...! 普通とはなにか。何をもって普...
村田ワールド全開のすごい物語を読んでしまった。 物語序盤は「しろいろの街の、その骨の体温の」を想起させる思春期の性の目覚めの話かなと思いきや「コンビニ人間」の主人公が擬態していたであろうモノがこの"地球星人"だったとは...! 普通とはなにか。何をもって普通というのか。 主人公に強制わいせつを強いた塾講師も夫婦の性事情に口出ししてくる親族や友達も私は普通とは思えなかった。 世間の普通から逸脱している主人公たちの処世術は自身を魔法少女や宇宙人だと思い込むこと。 分かり合えないのはしょうがない、そもそも生きる星が違うのだから。 それなら離れるしかないと距離を置く主人公たちの行動はまともに見えた。 ただ、後半の展開は理解の範疇を超えて混乱と興味でページをめくる手が止まらなかった。 地球星人にいっそ洗脳してもらうことを望んでいた主人公と大人になって地球星人として暮らしていた従兄弟の由宇。 2人は主人公の旦那も交えて地球星人から逃げ自分達の道理に合った生活を始める。 自身の心の安寧に従った結果、主人公は失っていた自分自身を取り戻すことが出来た。 喜ばしいことだが、その生活が長くは続かないであろうことが明らかなのが辛かった。 物語後半の由宇の言葉で、「地球人間なんていなくて僕らはたまたま洗脳が解けただけかも」と言っていたのが印象に残った。 そうだったらいいのにな。 みんな違う星の人間ならお互いの普通に鑑賞せず生きていけるのかも知れない。 いくら多様性の時代といえど、ある程度の普通を逸脱した行為は勇気がいるし世間から批判を受けやすい。 自分を偽らずにありのままで生きて誰にも白い目で見られないってどんなに幸せだろう。 ラストシーン、痩せ細った3人が膨らんだお腹を抱えて「僕らは妊娠している」と衝撃の一言。 飢餓状態と子孫繁栄を対比させたのは、物語の中でお呪いのように出てきた"なにがあってもいきのびる"をなんだかすごく切ない意味で表していて胸が痛くなった。
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村田沙耶香さんの作品は「コンビニ人間」以来、2作目。 「コンビニ人間」がとても良かったので期待していましたが、期待通りでした。 序盤、魔法少女とか大好きないとこと秘密の結婚など、小学生ならではの青春物語なのかなと思っていたのですが…… 読んでいくにつれ徐々に不穏な雰囲気に。 ...
村田沙耶香さんの作品は「コンビニ人間」以来、2作目。 「コンビニ人間」がとても良かったので期待していましたが、期待通りでした。 序盤、魔法少女とか大好きないとこと秘密の結婚など、小学生ならではの青春物語なのかなと思っていたのですが…… 読んでいくにつれ徐々に不穏な雰囲気に。 地球人間としてポハピピンポボピア星人のことを理解しようとしましたがダメでした! 理解出来そうで、出来なくて、やっぱり出来ませんでした!
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