おいしいゼリーブック

グラフィック社編集部(編者), 中垣美沙(写真家)

• 販売会社／発売会社: グラフィック社
• 発売年月日: 2021/03/08
• JAN: 9784766134490

商品レビュー

2025/10/11

ゼリーってぷるぷるしていて色合いもとても綺麗で見ているだけで元気の出るデザート。この「おいしいゼリーブック」は日本各地の165点のゼリーがフルカラーで載っている。本のサイズ感とか、ビニールのカバーがかかっているところとか、一昔前の本みたくてとってもかわいい。自分にとっては、これだけで持っている価値はある。

ページを開くとまずは有名なゼリーのイエのとってもきれいなデコレーションゼリー。自分の誕生日に取り寄せたことがあるけど、とにかく見た目がかわいくて、ゼリーもぷるんぷるん弾力があってとても美味しかった。有名で知っているゼリーもあれば、全く知らなかったゼリーもあって、ゼリーに注目しながらデパ地下巡りをしたくなった。デパ地下だとついついパンや、美味しそうなケーキ、かわいいクッキー缶などに目がいってしまって、ゼリーにはあまり注目してなかったから。

掲載内容はこんな感じ↓
＊専門店と洋菓子店のゼリー
＊果物の器のゼリー
＊東京、喫茶店のゼリー
＊果物屋さん&フルーツパーラーのゼリー
＊家であじわう、あの街のゼリー
＊旅先、立ち寄りゼリー

駄菓子のゼリーや給食のゼリーも少しだけ載っていて郷愁を誘う。

行きたい喫茶店、買いに行って食べたいゼリー、取り寄せたいゼリーなど色々な発見があるし、何より透明感のあるとても綺麗なゼリーを見ているとウキウキしてくるので当分手の届くところに置いておこうと思う。目で楽しむ本だけど、情報量もまあまああってとても良い本だった。

2022/08/15

この暑い夏に涼しさまでも持て来てくれる芸術品のようなゼリーたち。
眺めて、冷やして、食べてと十分に味わえる贅沢な嗜好品。

しかし、意外に頂き物としてもらった記憶がないのも確か、何故に？

この夏は、旬のゼリーをお取り寄せしてみようっと。

2021/07/31

見ていて、さわやかな気分になるなあ。全国にはこんなにいろいろなゼリーがあったと初めて知った。多様性に富む日本のゼリーを紹介したのが今回の本だ。

喫茶店でしか味わえないゼリーはあるが、お取り寄せ可能なゼリーがたくさん載っている。今の時期にぴったりの本だな。

最初に載っているゼリーは、福島県いわき市にあるゼリーのイエのゼリーだ。1988年に創業したゼリー専門店で、「小さなデコレーション　モアリッチ」は、店のほとんどのゼリーの味を楽しめる。ミルク、メロン、イチゴなどのゼリーが何層にも重なっている。その上にはキューブ状にカットされたゼリーが載っている。通年発売で、WEB通販限定品（自社サイト）と書かれている。

http://www.zerry-house.com

果物の器のゼリーで取り上げている中で気になったのは1885年創業の新宿高野本店のゼリーだ。この果物の器のゼリー誕生のきっかけは、直営工場施工に合わせて新宿高野らしい商品として開発された。マスクメロンは実際の果物から型取りして、試作を何度も行って出来上がった一品だ。こだわりを感じるだけにどんなゼリーか気になる。こちらも通販で購入可能だ。ただ、季節によって果物の変更ありと書かれている。

https://takano.jp/takano/

喫茶店のゼリーも紹介している。食べたことのあるゼリーとしては古本とカレーで有名な神保町にある1949年創業の老舗喫茶店ラドリオのコーヒーゼリーだ。コーヒーゼリーは、10数年前から提供されている新しいメニューだった。ブランデーがアクセントになっている分厚い生クリームの下に、苦みのあるコーヒーゼリーが埋もれている。

ラドリオと言えば、ウインナーコーヒー発祥の地として知られる。初めて訪れる人のほとんどが注文する名物コーヒーだ。

行って見たいがコロナウイルス感染拡大の状況で難しい関西にも気になる店がある。それは、京都市にある1948年創業の老舗喫茶店ソワレだ。店の看板メニューとなっているサイダーを使ったゼリーポンチ。きらめく姿は宝石のようだ。こういうゼリーで充電すると充実した1日を過ごせそうだ。

パラパラめくっていくとゼリーで頭の中が一杯になりそうだ。めくるめくゼリーの世界が広がる。