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響きをみがく 音響設計家 豊田泰久の仕事
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響きをみがく 音響設計家 豊田泰久の仕事

石合力(著者)

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響きをみがく 音響設計家 豊田泰久の仕事

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2021/03/05
JAN 9784022517500

響きをみがく

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商品レビュー

4.5

3件のお客様レビュー

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2021/11/30

コンサートホールも楽器なのだ。音響設計家という職業を初めて知った。世界各地の名だたるホールで音響設計を担当する一人の日本人についての一冊。多くのマエストロや建築家とのやりとりはさすが新聞記者だけあって読ませる。ゲルギエフの「東京、札幌とウラジオストクの間に、音楽の橋をかける」(p...

コンサートホールも楽器なのだ。音響設計家という職業を初めて知った。世界各地の名だたるホールで音響設計を担当する一人の日本人についての一冊。多くのマエストロや建築家とのやりとりはさすが新聞記者だけあって読ませる。ゲルギエフの「東京、札幌とウラジオストクの間に、音楽の橋をかける」(p.86)構想が実現されて欲しい。hitaruがバレエ団とオペラ・カンパニーを持つことができたらすばらしい。コロナ禍でクラシック音楽の演奏を取り巻く環境も変わったが、そこでも試行錯誤についても記されており、時宜を得た一冊にもなっている。後年文庫化など版を変える際は現時点で構想段階のものやコロナ後の状況などを増補して欲しい。ただ前半はサクサク読み進めたが後半、特に第6章辺りは前半と同じ内容が繰り返されたり「響き」に拘り過ぎてか同じ内容を言い方を変えた文章が並んでいて読み進めにくかった。勿論響きも大切だろうけど、自分はここではどちらかというと音響が決して良くない例で挙がっているバービカンや名前は上がってないがRAHのPromsなどでも忘れられない感動を得てきた。その場で、その日でしか得られない感動というのはある。こればかりはバレンボイムの例えではないけど晴れの日もあれば雨の日もある。

Posted by ブクログ

2021/05/22

良いホールとは? 数字ではわからないものがある。 生演奏の素晴らしさを知っているからこそ素晴らしいホールを設計することができるのだとわかりました。 素晴らしい演奏があるから素晴らしいホールがあるし、素晴らしホールがあるから素晴らしい演奏もできるし、素晴らしいオーケストラがある。 ...

良いホールとは? 数字ではわからないものがある。 生演奏の素晴らしさを知っているからこそ素晴らしいホールを設計することができるのだとわかりました。 素晴らしい演奏があるから素晴らしいホールがあるし、素晴らしホールがあるから素晴らしい演奏もできるし、素晴らしいオーケストラがある。 上手い指揮者はそのホールでのツボを心得ている。 ゲルギエフの話ではいろいろと勉強になりました。 最近はハイレゾなど録音技術の進歩で良い録音も増えましたが、生演奏の感動にはかないません。 ベルリンフィルのデジタルコンサートホールではデジタル技術の進歩で、日本に居ながら生演奏を聴くこともできますし、 過去のアーカイブスも鑑賞することができます。 コロナ禍において以前のような演奏体験はまだ難しいですが、 早く生での素晴らしい演奏にを聴きに行きたいものです。 で、ゲルギエフ&ミュンヘンフィルのブルックナーを鑑賞。 つくづくミュンヘンフィルはブルックナーが上手いと感じ入りました。 チェリビダッケ、ヴァント、ティーレマンの録音もありそれぞれ指揮者の特徴も出ていますが、 ミュンヘンフィルの演奏力の高さも実感します。

Posted by ブクログ

2021/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

音の評価のためには音楽が必要 永田音響設計   放送技研から独立 サントリーホール(1986年)  ベルリンフィル(1963年)と同じヴィンヤード(ブドウ畑)型 客席が360度囲む  ステージからの直接音より周囲の壁を伝わってくる壁際や2階席に音に味わい  音の明瞭さ 近代もの、現代ものに適する  豊かな音とクリアな音は両立しにくいが   視覚的に演奏者が見えると音がクリアになる  演奏者と観客との一体感、親近感  指揮者、オーケストラ、楽器としてのホール との共同作業   ほかの演奏者の音を聴きにくい?というクレーム   ホールは何も改善していない 慣れの問題 3~4年かかった 指揮者が鍵 フランク ゲーリー 建築 日本文化への造詣  ウォルトディズニーコンサートホール(2003年)  ピアニスト クリスチャン ツィメルマン推薦でサントリーホール→豊田に   ホール内部が決まってから外観のデザイン ワレリー キゲギエフ マエストロ  札幌Kitara からサントペテルブルグ第二オペラハウス(2006年)  日本公演に同行しオーケストラの配置をコンサル 1/10の模型でロングパスエコーを試聴して確認し削減 ベルリンフィル第二ホール  ミスも聞こえやすい率直さ  第二演奏者がオケのバランスをとる 音は消えていくもの 音響の良さは数値では表せない  残響時間では決まらない 残響時間はアルコール度数のようなもの いいホールは残される  当時の技術ではシューボックス型のそれほど大きくないのもが結果的に良い音響  初期反射音が直接音と差が少なく聞こえる   ヴィンヤードは客席をグループに分けて席の近くにたくさんの壁  いいホールにはいいオーケストラ ピエールブーレーズ ザール  ピアノの蓋を取る 直感力  BARENBOIM ピアノ 弦が交差しない  テノールとブラスの位置を離す  歌手を優先してオケの音の指揮による強弱 作曲者と指揮者はかけ離れたものではない(サロネン)

Posted by ブクログ

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