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響きをみがく
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
コンサートホールの音響を設計するプロフェッショナルを追ったルポ。豊田泰久氏のインタビューは以前に読んだことはあったが、その成り立ちから世界で活躍するに至る活動、その仕事と考え方、アプローチなど非常に興味深く読んだ。 彼が設計したサントリホール、川崎Muza、札幌kitharaはど...
コンサートホールの音響を設計するプロフェッショナルを追ったルポ。豊田泰久氏のインタビューは以前に読んだことはあったが、その成り立ちから世界で活躍するに至る活動、その仕事と考え方、アプローチなど非常に興味深く読んだ。 彼が設計したサントリホール、川崎Muza、札幌kitharaはどの席に座ってもいい演奏を楽しめると思っていたが、それが豊田氏の目指すところだと知ってクラシック音楽にそれほど造詣の深くない自分でも嬉しくなった。 建物として完成ではないコンサートホール、演奏者の意識、意思があってこそ、素晴らしい演奏が聴衆に届く。非常にマニアックなテーマではあるが、クラシック音楽ファンならずとも、この素晴らしい仕事人の活躍を知って欲しいという気持ちになった。
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コンサートホールも楽器なのだ。音響設計家という職業を初めて知った。世界各地の名だたるホールで音響設計を担当する一人の日本人についての一冊。多くのマエストロや建築家とのやりとりはさすが新聞記者だけあって読ませる。ゲルギエフの「東京、札幌とウラジオストクの間に、音楽の橋をかける」(p...
コンサートホールも楽器なのだ。音響設計家という職業を初めて知った。世界各地の名だたるホールで音響設計を担当する一人の日本人についての一冊。多くのマエストロや建築家とのやりとりはさすが新聞記者だけあって読ませる。ゲルギエフの「東京、札幌とウラジオストクの間に、音楽の橋をかける」(p.86)構想が実現されて欲しい。hitaruがバレエ団とオペラ・カンパニーを持つことができたらすばらしい。コロナ禍でクラシック音楽の演奏を取り巻く環境も変わったが、そこでも試行錯誤についても記されており、時宜を得た一冊にもなっている。後年文庫化など版を変える際は現時点で構想段階のものやコロナ後の状況などを増補して欲しい。ただ前半はサクサク読み進めたが後半、特に第6章辺りは前半と同じ内容が繰り返されたり「響き」に拘り過ぎてか同じ内容を言い方を変えた文章が並んでいて読み進めにくかった。勿論響きも大切だろうけど、自分はここではどちらかというと音響が決して良くない例で挙がっているバービカンや名前は上がってないがRAHのPromsなどでも忘れられない感動を得てきた。その場で、その日でしか得られない感動というのはある。こればかりはバレンボイムの例えではないけど晴れの日もあれば雨の日もある。
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良いホールとは? 数字ではわからないものがある。 生演奏の素晴らしさを知っているからこそ素晴らしいホールを設計することができるのだとわかりました。 素晴らしい演奏があるから素晴らしいホールがあるし、素晴らしホールがあるから素晴らしい演奏もできるし、素晴らしいオーケストラがある。 ...
良いホールとは? 数字ではわからないものがある。 生演奏の素晴らしさを知っているからこそ素晴らしいホールを設計することができるのだとわかりました。 素晴らしい演奏があるから素晴らしいホールがあるし、素晴らしホールがあるから素晴らしい演奏もできるし、素晴らしいオーケストラがある。 上手い指揮者はそのホールでのツボを心得ている。 ゲルギエフの話ではいろいろと勉強になりました。 最近はハイレゾなど録音技術の進歩で良い録音も増えましたが、生演奏の感動にはかないません。 ベルリンフィルのデジタルコンサートホールではデジタル技術の進歩で、日本に居ながら生演奏を聴くこともできますし、 過去のアーカイブスも鑑賞することができます。 コロナ禍において以前のような演奏体験はまだ難しいですが、 早く生での素晴らしい演奏にを聴きに行きたいものです。 で、ゲルギエフ&ミュンヘンフィルのブルックナーを鑑賞。 つくづくミュンヘンフィルはブルックナーが上手いと感じ入りました。 チェリビダッケ、ヴァント、ティーレマンの録音もありそれぞれ指揮者の特徴も出ていますが、 ミュンヘンフィルの演奏力の高さも実感します。
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