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処女の道程
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2021/02/17 |
JAN | 9784103985105 |
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処女の道程
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商品レビュー
3.9
7件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
大変興味深かった。 非常に様々な角度から述べられていると思います。自分の生まれる前の近代の話や、古代の話もとても面白い。 自分が一番面白いと思ったのは、西洋におけるいわゆる"純潔"の価値観と日本が求める処女の意味が違うという点です。 西洋の"純潔"はカトリック的に受胎行為の是非を問うものだが、日本のそれは違う。男系家系をいかにして守るか、という家制度に固着したものだと分かるとすっきりする。 結婚した女性は無能力者であり、その子は家に属する。であれば、その子が誰の子なのかを問うことは非常に重要となってくる。女にとって、子はいつも自分の子ですが、今のようにDNA鑑定もない時代では、男にとってのそれはもはやシュレディンガーといってもいい。別の男の子では困る。 その為に、女に純潔と貞操を強いる。「あなたの子よ」を信じる他にない。 ここを間違うと光源氏パイセンのようにNTRに苦しむことになる。 またAVの処女ブームが起こる際に熟女ブームが並行して起こっていたというのも大変興味深かった。処女と熟女は対立する概念のように思えるけれども、性的技巧が拙い男を傷つけないという点では同じ。未経験者か『お母さん』のニ択が生まれる。最も恐ろしいのは『性的に成熟した同世代の女性』。
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処女、セックスにまつわる日本人の価値観の変遷を歴史に沿って捉えていく内容。特に明治維新〜戦時中の記述は多く、今では考えられないような価値観が国の意向として人々に押し付けられていたことが詳しくわかる。現代の一時点に生きる自分の性への価値観を俯瞰的に見つめ直すのに役立つと感じた。
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団塊の世代なので、戦後のお見合い結婚全盛時を実感しており、当時の女性の心持を的確に描写している著者の筆力に感心した.確かに当時結婚前に「やる」ことはお互いに勇気のいる事象でした.現代はその縛りはあまり感じない時代と考えますが、これは各個人で考え方が様々な分野だと感じており、本書の...
団塊の世代なので、戦後のお見合い結婚全盛時を実感しており、当時の女性の心持を的確に描写している著者の筆力に感心した.確かに当時結婚前に「やる」ことはお互いに勇気のいる事象でした.現代はその縛りはあまり感じない時代と考えますが、これは各個人で考え方が様々な分野だと感じており、本書のような歴史を含めた概論は非常に参考になると思う.
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