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それでも、陽は昇る
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それでも、陽は昇る

真山仁(著者)

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それでも、陽は昇る

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 祥伝社
発売年月日 2021/02/09
JAN 9784396636043

それでも、陽は昇る

¥220

商品レビュー

3.5

20件のお客様レビュー

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2024/08/23

震災三部作の最終話で復興をテーマにした本。 小説としての描写や物語のストーリー性は第一作がダントツに良く、二作目、三作目は個人的に劣っているのではと思った。だがこの作品では復興を扱うことで、やや締まりがないものの全体作品の終わりとしては良いと思う。 傾聴ボランティアでボランティア...

震災三部作の最終話で復興をテーマにした本。 小説としての描写や物語のストーリー性は第一作がダントツに良く、二作目、三作目は個人的に劣っているのではと思った。だがこの作品では復興を扱うことで、やや締まりがないものの全体作品の終わりとしては良いと思う。 傾聴ボランティアでボランティアメンバーのサポートや指導を行わないように、背景や詳細を掴まず善意でやっていればなんでも良いというような自然発生的なボランティアの描写があった。これは確かに課題であるし、また第一作と扱っている問題が共通している。 復興はハード面だけでなくソフト面も気にかけるべきということ、政府や行政だけに責任があるのではなく復興を急いだ町人にも責任があるのではないかということ、復興や語り部として何を伝えられるかということのテーマは個人的に気になっていた部分で学びがあった。 行政の人が結果主義で、自分の判断のせいで他人を殺してしまったと捉えているところが印象的だった。結果ではなく真剣さや思いが大事だと思っていたが、結果主義になり償うことで自分も救われるし、相手も吐け口が見つかりお互いに生きれるという描写が自分が考えてこなかった部分だった。行政だからこその責任感と覚悟だと思う。結果主義は逆に重圧になってしまうと思っていたが、逆手にとっているのはすごく強い心持ちだと思った。

Posted by ブクログ

2024/08/14

阪神・淡路大震災、東日本大震災の被災地が抱える葛藤を描く三部作の完結編。 主人公は阪神・淡路大震災で妻子を亡くし、東日本大震災で被災した小学校で応援教師として2年間勤務した小野寺徹平。 本作では、地元・神戸に戻り、震災を伝承するNPO活動に心血を注ぐ。ここでも、復興の名の下に生じ...

阪神・淡路大震災、東日本大震災の被災地が抱える葛藤を描く三部作の完結編。 主人公は阪神・淡路大震災で妻子を亡くし、東日本大震災で被災した小学校で応援教師として2年間勤務した小野寺徹平。 本作では、地元・神戸に戻り、震災を伝承するNPO活動に心血を注ぐ。ここでも、復興の名の下に生じた歪みや癒えることのない傷と向き合う日が続く。 小野寺と関係者の交流を通して「復興五輪」というネーミングへの違和感、復興住宅からの立ち退き問題、地元の商店を無視した産業誘致などの問題が提示される。また、ルミナリエのように鎮魂やエールの要素から、観光イベントや風物詩になったものがあることについて、被災者という言葉からの決別という視点も紹介される。 全体を通して感じたのは、被災地の復興の進展は目に見えるが、被災経験者が負った心の傷やセンシティブな状況はまだまだ伝えきれていない要素があるということ。 専門的な知識がない中で、「善意」だけで突き進むボランティア、震度7を記録した阪神・淡路大震災以前の災害対策審査会で最大震度5を想定していた責任者が感じる責任、今は常識となっているが当時は一般的でなかったトリアージを初めて決断した救命担当者の苦悩など重い話もあった。 伝えたいテーマは十分わかるし、それを分かりやすく小説で伝えようとする著者の意図はわかる。 だが、あくまでも描きかたはノンフィクションのようで、物語としての面白さはなく、登場人物のキャラクターに深みも感じ取れない。それに、主人公が一人称で語られる場面と、客観的に三人称で表現される場面が混在している等、粗っぽい記述になっているようにも感じた。 前作を読まず、いきなり最終作を読んだためかも知れないが、強烈に伝わるほどの印象は抱けなかった。

Posted by ブクログ

2023/11/03

短編集的な作りゆえに、神戸と東北を行ったり来たり、テーマが章ごとに変わり小説としては読みづらい。 ボランティア、当事者、当事者から活動家、登場人物が皆重たい。フィクションだから仕方ないけど、現実の身の回りが、これらの人物で構成されてたら、人生を退場したくなるかも。

Posted by ブクログ

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