1,800円以上の注文で送料無料

女性差別はどう作られてきたか 集英社新書
  • 中古
  • 書籍
  • 新書

女性差別はどう作られてきたか 集英社新書

中村敏子(著者)

追加する に追加する

女性差別はどう作られてきたか 集英社新書

定価 ¥858

220 定価より638円(74%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2021/01/15
JAN 9784087211528

女性差別はどう作られてきたか

¥220

商品レビュー

4.1

12件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/11/12

近年女性の社会進出が進み、会社に行けば、当たり前だが多くの女性が働いている。結婚して子供が産まれても、産休明けにはまた以前と同じように職場復帰し働ける制度も機会も充実してきた。国による法整備も行われ、役員数を一定以上、女性にする動きも出てきている。会社は頻繁に女性の管理職登用に躍...

近年女性の社会進出が進み、会社に行けば、当たり前だが多くの女性が働いている。結婚して子供が産まれても、産休明けにはまた以前と同じように職場復帰し働ける制度も機会も充実してきた。国による法整備も行われ、役員数を一定以上、女性にする動きも出てきている。会社は頻繁に女性の管理職登用に躍起になっており、後何年後かには沢山の女性管理職が生まれているはずだ。 一方で、本書の入りに記載される様に、受験で一方的に女性の点数を下げて、男性を優先的に合格させようとする不祥事があったり、世界経済フォーラムの発表するジェンダー・ギャップ指数では先進国G7の中では最低、全体146ヶ国中でも125位と低迷する。特に政治への女性進出を表す「政治」の指標では世界最低クラスの138位と、恐ろしく低い。別の調査では、女性管理職が30%を超える企業は全体の10%そこそこで、働く人数は凡そ男女同数でも、実際に能力とは関係ない、昇進の壁の様なものがあるとしか思えない。これでは国も躍起になって法整備を進める理由もよく分かる。 本書はそうした現代日本で問題となっている女性への差別的な扱い、現状が過去の人類の歴史の中でもどういった経緯で発生してきたかを紐解く内容である。まずは西洋社会における、アリストテレスの論に始まり、自由平等の社会が確立し始める産業革命前後の法学者や社会学者の言葉を集めて推測していく。更にはそれらが日本の旧来の社会に与えた影響、そして西洋とは異なる形で成立していく日本独自の考え方などを多くの学者の考え方などから紐解いていこうとする。個人的には江戸時代の儒教の影響が強かったと考えていたが、それを否定した上で別の要因に迫っていく。 女性社会進出の現状改善に向けては、まずその成り立ちや原因を探るところから始めなければならない。全く場違いな改革や施策では本質的な問題を取り除く事は無理だろう。政治家だけでなく、企業経営者、管理職、そして昭和の親父達にも読ませたい一冊である。

Posted by ブクログ

2023/08/15

日本の女性差別は西洋から、西洋の女性差別は聖書から。元凶はアダムとイヴの話で、宗教的な考えを配慮しないで言えば、たかが神話のせいで世の半数の人間が苦しい思いをしてきたと思うと少し悔しい気持ちだった。規模が壮大すぎるけど。 確かに日本は奈良時代は女性天皇もたくさんいたし、江戸時代も...

日本の女性差別は西洋から、西洋の女性差別は聖書から。元凶はアダムとイヴの話で、宗教的な考えを配慮しないで言えば、たかが神話のせいで世の半数の人間が苦しい思いをしてきたと思うと少し悔しい気持ちだった。規模が壮大すぎるけど。 確かに日本は奈良時代は女性天皇もたくさんいたし、江戸時代もあまり性別というのを意識している感じはしない。その頃の考えのまま時代が流れていたらどうなっていたんだろうとは思う。

Posted by ブクログ

2023/08/02

フェミニズムの本は面白い。 若桑みどりの『戦争とジェンダー』を ワクワクしながら一気に読み終えて これは名著だなと確信していたが 本書も学者然とした冷静な語り口が 印象的だ。理路整然、クール。 若桑は感情の高まりを隠さなかった。 対照的で面白い。 P162 社会的秩序は男性によ...

フェミニズムの本は面白い。 若桑みどりの『戦争とジェンダー』を ワクワクしながら一気に読み終えて これは名著だなと確信していたが 本書も学者然とした冷静な語り口が 印象的だ。理路整然、クール。 若桑は感情の高まりを隠さなかった。 対照的で面白い。 P162 社会的秩序は男性によって作られているので 女性たちがそれに反して自分の考えに 従って行動すると、それは 無秩序とみなされてしまう。 しかしそれは女性にとっての秩序なのだ。 (ペイトマン) P165 「貞操」とは、女子を拘束するための 男性の希望であり、 「男子による女子征服の象徴」である。 (山川菊栄) P165 「女らしさ」という言葉で 女性の行動を縛ろうとする議論に対して、 重要なのは「人間らしさ」であると反論 (与謝野晶子)

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品